Return Page


測定結果1999.12.20発表 2000.1.23最終報告
平成11年度(1999)
課題研究発表会は平成12年(2000)1月21日に無事終了しました。


インターネット協力者による二酸化窒素濃度マップ(1999)

分 析 者:大分県立鶴崎工業高等学校  化学工学科 3年生
芦刈(班長)
麻生 岡部 河村 佐藤 日本 (以上6名)

測定日時:1999.10.27 20:00〜24時間
経   過:これまでの生徒の取り組みは課題研究の活動日誌および生徒の活動(写真) をご覧下さい。


協 力 者:

インターネットによる協力者(都道府県別に一覧あり)


サンプルの回収結果
準備したカプセル数 685個
回収したカプセル数 571個
回 収 率 83%
感想 回収率が83%と思ったより良かった。


回収したカプセル(571個)の中、条件不明の1個を除き、最終的に570個を統計用データとした。整理番号順のデータはこちらです。
 
測定場所による比較  濃度の単位:ppm

場所番号と説明 カプセル数 最大値 最小値 平均値

1:大きな建物がある町の中

43 0.050 0.009 0.026

2:商店街に近い町の中

63 0.048 0.002 0.020

3:郊外の住宅地(団地)

225 0.058 0.001 0.016

4:まわりにあまり家がない

72 0.046 0.002 0.013

5:家の中

167 0.062 0.001 0.009
未記入      
  571      

結果と考察 大きな建物が近くにあると、平均値がどの場所よりも高く、郊外のほうに行くにつれて平均値が下がっていることが分かった。

室外403個の集計

昨年は近くに「道あり」・「道なし」で記入してもらったが、今年は名古屋の北川さんからのアイデアで片側車線数を記入してもらった。(良いアイデアをありがとうございました。)

最も近い道について

カプセル数

最大値

最小値

平均値

1:片側3車線以上 19 0.050 0.006 0.026
2:片側2車線 50 0.058 0.001 0.023
3:片側1車線 169 0.048 0.002 0.018
4:車線なし 165 0.039 0.002 0.014
  403      

結果と考察 車線の数が増えるにしたがって、平均値が上がってくる。

室内167個の集計

最も近い道について

カプセル数

最大値

最小値

平均値

1:片側3車線以上 0.022 0.001 0.009
2:片側2車線 22 0.034 0.002 0.011
3:片側1車線 66 0.044 0.001 0.009
4:車線なし 72 0.062 0.002 0.009
  167      

結果と考察 平均値を比較しても違いは見えない。ただ、車線の数が減るにつれて最大値が上がってくる。なぜだろう?疑問が残った。


天気に関する集計(室外)

天気

カプセル数

最大値

最小値

平均値

1:晴れ 184

0.035

0.005

0.019

2:曇り 70

0.050

0.002

0.014

3:雨 131

0.048

0.003

0.017

4:その他 18

0.058

0.005

0.020

  403      

結果と考察 晴れの日の平均値は高いが、最大値と最小値の差が一番小さく、逆に雨の日の平均値は小さいが、最大値と最小値の差が一番大きい。このことから、室外の濃度は天気の影響を受けやすいのではないかと思う。


天気に関する集計(室内)

天気

カプセル数

最大値

最小値

平均値

1:晴れ 95

0.044

0.001

0.009

2:曇り 27

0.027

0.001

0.008

3:雨 40

0.062

0.002

0.010

4:その他

0.018

0.004

0.010

  167      

結果と考察 曇りの日は平均値が小さい。また、雨の日は室外と同じように最大値が高い。室内の濃度も室外と同じように天気の影響を受けやすいのではないかと思う。

クロス集計結果 濃度単位:ppm ( )内はサンプル数

  場所1 場所2 場所3 場所4

片側3車線以上

0.030 (12) 0.016 ( 2) 0.017 ( 4) 0.022 ( 1)

片側2車線

0.029 (12) 0.024 (15) 0.021 (19) 0.017 ( 4)

片側1車線

0.023 (16) 0.021 (35) 0.017 (86) 0.015 (32)

車線なし

0.017 ( 3) 0.012 (11) 0.014 (116) 0.011 (35)
場所1:大きな建物がある町の中
場所2:商店街に近い町の中
場所3:郊外の住宅地(団地)
場所4:まわりにあまり家がない


結果と考察 最大値は「大きな建物がある町の中」かつ「片側3車線以上」の場所が示した。最小値は「まわりにあまり家がない」かつ「車線なし」が示した。これは予想通りの結果となった。グラフからは「片側1車線」および「片側2車線」が非常に似た傾向を示した。「片側3車線以上」のグラフは他と傾向が異なった。この理由はサンプル数が他と比べ19個(片側2車線50個、片側1車線169個、車線なし165個)と少ないため、十分な傾向がつかめなかったことにあると考える。
協力者の方々には測定場所の分類など迷うことがあったかと思います。
本当にありがとうございました。

協力者
・大分市役所 生活環境部 環境対策課 大気係の皆さん(大分市王子中学校測定局データの提供)

−ご協力ありがとうございました。−


kankyo@oct-net.ne.jp

Back to Home Page

Return Page