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活動報告


(事例) 七夕葡萄

東北につなぐ、未来へつなぐ! 七夕ぶどう事業
部会名 教育文化部会 実施期間 2011/6~

 宮城県多賀城市のこどもたちの願いと、
 大分県宇佐市安心院町のこどもたちの願いに包まれて。


 「七夕ぶどう」が、
 甘く大きく育ちました。
 大分県の山の奥。
 小さな深見から、できること。
 深見だから、東北の友人へ、
 とどけることができるもの。

七夕ぶどうって?

  1. (1)ぶどうを虫や病気から守る「袋」の片面に、安心院の人が名前とメッセージを書きます。
  2. (2)「袋」を、多賀城市に持って行きます。
  3. (3)「袋」のもう片面に、多賀城の人が名前とメッセージを書きます。
  4. (4)「袋」を、安心院に持って帰ります。
  5. (5)七夕の日、願いをこめて、安心院のぶどう畑のぶどうに「袋」をかけます。
  6. (6)みんなで、大切にぶどうを育てます。
  7. (7)ぶどうが育つ様子は、インターネットを使ってお知らせします。
  8. (8)9月上旬、「袋」をつけたままぶどうを収穫します。
  9. (9)ひとりひとりの名前が袋に書かれた、「私のぶどう」を、多賀城へお届けします。


主催:深見地区まちづくり協議会、大分大学経済学部 山浦ゼミ安心院班
協力:企業組合百笑一喜、JA大分県農協安心院事業部ぶどう部会、大分大学経済学部 山浦ゼミ、大分県立芸術文化短期大学 情報システム学科(学科長/吉良伸一氏)、安心院町内小学校(深見小学校、安心院小学校、佐田小学校、津房小学校)、しろばと保育園、そのほか宇佐市・大分県、そして多賀城市の皆様


 2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震が発生。


 東日本大震災の被害情報は、海の無い山の奥、大分県宇佐市安心院町深見地区にも届きます。途方もない被害状況が次々知らされました。義援金、支援物資。まだ足りない。被災地から1500km離れた、600余世帯の深見地区で、被害を受けた人に寄り添うことはできないだろうか。悩む深見の人へ、大分大学山浦ゼミ安心院班の学生さんから、「安心院の心を被災地に届けよう、被災地の願いを安心院のぶどうに込めて、育った美味しいぶどうを食べてもらおう!」と提案がありました。
 安心院は、おいしいぶどうがたくさん育つ場所です。
 ぶどうのことなら任せろ!と、さっそく準備がはじまりました。
 宇佐市が職員を災害派遣していた、宮城県多賀城市に連絡をとりました。
 安心院の小学校や深見の保育園で、子どもたちのメッセージが、ぶどう袋に書かれました。
 袋に書かれた安心院のこどもたちからのメッセージを読みながら、残る片面に、宮城県多賀城市八幡小学校、八幡保育園のみんながメッセージを書いてくれました。
 多賀城はこんな所だよ、と現地入りした山浦ゼミの学生さんから安心院の子どもたちへ説明もありました。
 深見の人や山浦先生の運転で大切に運ばれた袋は、2011年7月7日、安心院の小学校や保育園、大分大学、深見の人たちの手によって、ぶどうに掛けられました。


 それから2か月。
 たくさんの人の手で大切に守り育てられたぶどうは、収穫され、学校ごとクラスごとに分けられ、車に積まれました。
 これも一緒に持ってって!と手紙や寄せ書き、ビデオレター、てづくりのおもちゃ、たくさんのものをこどもたちから預かりました。「うちで咲いてるきれいなひまわり、多賀城へ持って行って!」と筌の口地区の人たちからはひまわりの種も預かりました。「ブドウもいいけど、ワインも飲みたいなぁ」と袋に書いてくれた先生のため、安心院でつくったワインも積み込みました。
 2011年9月5日、みんなの願いを込めた「七夕ぶどう」や手紙が多賀城の八幡小学校、八幡保育園に届きました。

 その後も、保育園や小学校でのメッセージのやりとり、深見地区イベントで多賀城特産品が活用されるなど、交流は続いています。


 ぶどうの花言葉は、「信頼」「忘却」「思いやり」。
 これから長い時間をかけて、深見地区まちづくり協議会では、東北の友人たちと共に「まちづくり」を進めてゆきます。



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