Cafe'  SlowBeat




 

コラム

気がついたときに、思うことを記していきます。


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2014/12/30 

このお店をやっていていろんな女性に接することが多くなったせいか、はたまた半世紀以上も男をやってきたからか、自分とは違う女性という性についていろいろ想うことがこの地に来て、実は多い。
若い頃は神秘なる高尚な憧れの存在、ここに来る前もいろんな女性と接点はあったものの、社内関係の女性が大部分、それなりに枠組みは限られる。

この地でこのお店をやっていると、まあ、ざっくばらんなラテンな風土のせいもあるだろうが、年齢や業種、地域性含め、いろんな女性と出会えて身近に感じさせていただいている。
今も、今年の営業が終わったお店の階下では、いつもながらの帰省の娘たちの女子会中。

先日はちょっとした私の一言が某女の逆鱗に触れ激怒…でも今日も食事を作ってくれた。ありがとう、感謝。
そんなことから 「怒る」「怒り」 という 「怒」 という字体が引っかかった。

「女」に「心」、おお、突然噴火して男は訳の分からない「女の心」、上手い ! でも横にある 「又」はなに…「手」を意味するそうで 「奴」 は即ち 「手で労働する女、奴隷」 その秘められた心が 「怒」。ちなみに良く似た形の努力の 「努」 は、忍耐強い奴隷の 「力」・・・・・なんか重いのですが、でもいろいろ見ていくと、、、、

「女」を使った字体、それは男尊女卑を基盤とした男が作った文字、という見識もあるそうですが、でも太古の中国人の、今でいえば当て字に対するウエットに富んだ発想には感心してしまいます。
真理を斜に見据えた、楽しい人たちじゃないですか、中国人って。

以下はここからの抜粋。 ⇒ excite.ニュース

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■ 姓…ひとは女から生まれる
社会は女性を基盤に作られる、という真理が、この一文字に込められています。

■ 好…女の子を嫌う父はいない
女の子と書いて「好き」。
この漢字からは、父親の、娘に対する深い愛情が滲み出てはいないでしょうか?

■ 娘…女の良い時…

■ 婚…女の黄昏(たそがれ)
昔、結婚式はたそがれ(夕暮れ)に行われていました。
しずむ夕日の中にたたずむ花嫁の美しい姿を、婚という文字に込めたのではないでしょうか?

■ 嫁…女が家に入る
結婚をすると、女性は「嫁」になります。血族ではない女性が家に来ることは、「婿」にとってなによりも幸せなことです。「婿」も女偏であることからも、結婚の主体があくまでも女性であることがわかります。

■ 婦…女が帚(ほうき)を持つ
主婦の「婦」からは、女性がほうきを持って家を掃除する姿が伺えます。女は家にいるもの、という考え方は時代遅れですが、元気に家を掃除する主婦は、男性から見るとやっぱり魅力的です。

■ 姑…女が古くなる
主婦として活躍した女性も一世代、30年も経つと歳を重ねて古くなり、息子に嫁を迎えて「姑」になります。
文化を継承する指導者になったのだと思えば、口うるさくなってしまうのもしょうがないのかもしれません。

■ 婆…波になる女
「婆」の文字は、女偏の上に波があります。波には白い、という意味もあるそうです。老婆の白髪を表現したのだと言われていますが、この世での役目を終えて、真っ白な天へと帰るイメージもあります。

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つい先日、ジャズのスタンダードのメロディーの一部がなぜか突然心に鳴り、でも何の曲だったか思い出せない・・・ガーシュインの 「ポギーとベス」 という、下層黒人男女が主人公のオペラの中の一曲・・・やっと見つけ、興味に惹かれ楽譜に書かれている歌詞を初めて読んだのだが・・・なぜか涙が出てきた。

女性は花、花は守らなければ輝きを失せ、死ぬ。その死は、その周りすべての世界の死を意味する。
卑近な 「少子化」 ということを挙げるまでもなく。



男性と対等であるべきという、近世西洋のイデオロギーに惑わされていたと思った。
昔から女性や子供はそういう位置にあり、それは社会的に上位下位、平等といった低次の区分けではなく、空気、水、太陽、木々・・・そういったものと同じ "相互に絶対性を持つ " 関係であった。

女性は花、花は守らなければ死ぬ・・・世界は、花があることで生きている。

良いお年を。
今年もお疲れさまでした。





2014/12/24 

こんな猿や犬のような立派な生き物になるまで、桃太郎は、いや人類は、あとどれほどの時間が必要なんだろう ・・・・
なんてね。

猿。
最後まで仲間を助けることを諦めない猿・・・でも実はこの周囲、駅のホーム一杯に "人" がいた、が、誰も何も手を貸さない、見ているだけ・・・どこかの国の選挙のように。
最後に、助かった猿の背中をなでて安否を確かめ静かに立ち去るサル・・・Docter Xか ! カッコよすぎ。



犬。
こんなに ' 責任感持って楽しく仕事 ' をしている "人" は、まず見ない。飛び蹴りでドアを閉めるの、好き。
「賢い犬」 としてギネスに載っているとの情報も見るが、確かに、芸をこれだけ仕込めたのなら、それだけでギネスもん ! どう見ても、だらだら、いやいややってる人類より立派に見えてしまうのだが ・・・




X'mas イヴ。
神の御心に素直に一所懸命に生きる生き物の姿は、禁断のリンゴを食ってしまった末裔の私に、あらためて聖なる灯りを感じさせてくれます。
アーメン。





2014/12/16

衆院選終わって、与党は予定通り、か。

投票権というものを価値と考えない人が有権者の半数という、戦後最低の今回含めたいつもの低投票率を見て思ったが、所詮、民主主義制度というものは西洋白人の単純なお仕着せ思想であって、日本人、はたまた東洋人の感性には体質的に合っていないのだろうということ。

地震、台風、火山に囲まれた日本は、人智ではどうもしようもない自然の中で生きてきた歴史がある。その中で、お上の意思、神の意思にどう与みしていくか・・・そういう受身対応の土壌が育ったのかもしれない。
今回、阿蘇の火山灰に対する、変に構えずにさらっとした農家さんたちの話を聞いていてそう思った。
(写真は別府鉄輪温泉街。後方は残雪の '活火山'、鶴見岳。昨日。)



地震、台風、火山などの自然の脅威がほとんどない欧州発端の白人は、じっと頭の中の理念で考えることができた・・・・・技術屋だった会社勤めのとき欧州白人と仕事をしていて、「こいつら本気で理論で全てを解明できると考えている」 と驚いた。東洋人の感覚では、「人知で得た理論は中心だが、でもその周りには人知の及ばぬ無数のものがある」 との感覚で動いていたから。でもそんな狂信的な彼らだからこそここまで自然界の法則を見出し、科学というものを進展させた。

いつもながらの音楽で恐縮だが、ドから次の高いドまでのオクターヴを、自然界の共鳴は多少無理して平均率と言う、単純に12等分する音階を西欧人は造った。その恩恵で転調という、違う音の世界に瞬時に移動するということができるようになり、これはその後現在まで多大なる音楽の発展に寄与した。

だが西洋人以外の文化圏では昔ながらの複雑な音階はずっと残っている。オクターヴをたった12 に等分するという単純な感性が合わない、とでもいうように。日本も伝統の雅楽はもとより今でも演歌含め、もっと微細分された音階が必要だ。ジャズのベースのアフリカ黒人音楽、東南アジアのガムラン、シタール初めインド音楽、イスラム圏では白人が12等分したものを 50 近くに分けるという。
アメリカは「白か黒か」という論法をよく使う。12分割どころかたったの2分割。

では、、、日本は、東洋は、西洋発祥の 「民主主義、社会主義、共産主義」 ではなく、新たな次の次元の独自の政治体系を創りましょう ! 現、中国的なものでは困るが。
グローバル化とは、世界均一という面白みのないものではなく、政治・信仰含め各独自の地域性が楽しめる、そういったものがよい・・・生命の多様性のように・・・日本国内の地方についても同じく。


まあ、多少無理して明るい方向を探ってみましたが・・・・どうなるんだろ。
明日はここもこの冬一番の冷却、強風と雪マーク、吹雪そう・・・・





2014/12/06

12月に入って雑感、多々。

■ 選挙
年の暮れに皆が迷惑する ( と今回いろんな業種のお客さんたちの声から知った) 、いろいろ解説はあるものの、結局は庶民に訳の分からない突然解散の衆院選。
対抗野党のいない現与党の勝利はマスコミ報道によらずも明白だが、だが、ここで考えたい。

勝つとしても、大勝するのと、辛勝することの違いを。

大勝すれば、「全権委任されました ! 」、のスタンスで、この二年間にこの与党のやってきた強引な、秘密保護法、ヤクザっぽい集団的何やら、原発稼働、消費税増 (今回も引き延ばした上での上乗せの確約) など、精査のないものが強引に進められる。 (アベノミクスについては経済音痴なので言及は避けます。)
ちなみに私はこれらの政策を全面否定するものではなく、他の意見を聞かずに数の力で強引に進める方法が問題と思うものです。

恐らく投票率は今までのパターンから見て最悪のものになりそうですが、それは確実な組織票を持つ与党にとっては願うこと。前回も国民のたった1/5の得票で、衆院の2/3を握ってやりたい放題。

「辛勝であれば、多少は野党や国民の声にも耳を貸さざるを得なくなる。
そういった、緊張感は生み出せる。」

代替党がなくとも、「ちょっとおかしんじゃないですか?」 の、「NO」 の投票はでき、個人の投票意識でそういったことは出来ると思うのです。
このご時世、これから付けを回されるのは自分に関係のないと思っている若者、市井のおいちゃん、おばちゃん ・・・無意味と思わず、この貴重な一票、投じたい。

■ 火山灰
これまで日本中あちこちに住んできて、火山灰に関わる生活は初めてと気づいた。
阿蘇山は今年八月下旬ごろから火口付近立ち入り禁止となっていたが、先月末から噴煙が活発になり、阿蘇山から離れたこの地でも気づけば火山灰が車に一杯、ガラスが見えない。近郊農家は葉物のレタスやキャベツが納入先から納入を断られ、大打撃。でも、ちょっと洗えば何も問題ないものを、たまたま豊作で値が下がっていたため選別材料にされたようだ。そんなバイヤー側、ひいては消費者の思惑だけで何百万の損失を一農家は被る。

たまたま、お客さんで最近初めて竹田地区の介護施設に入った食事提供会社の社長さん、この地は介護施設が多く、その給食に従事しているお客さんも何人かおられその、コスト優先の一括マニュアル的な食事処方の実態を聞いていて今はそんなもんなんだろうなと思っていたのだが、カウンターで珈琲を飲みながらその社長さんの話を聞いていると、施設内一人一人の味噌汁の濃さまで調整させている。「でもそんなの三カ月もやっていれば簡単に覚えるし分かる、でも、その三か月がダメで続かない人が多い」 と言っていた。

普通、工場配送の加工品にちょっと手を加えるだけと聞いていた施設の食事になぜそこまで気を配るのかと不思議に思って聞くと、なんと、もとは中華料理のシェフ。食材から従業員まで自分で見聞きして選んで、調理まで自分で実践して教えるという・・・そういうことか。
従業員300人近くを雇い、大分県内40前後の病院・施設に県産の良食材主にやられているようなのですが、「ぜんぜん儲からない」 「はっはっ、でも、施設のじっちゃんばぁちゃんは、ぜったい喜んでますよ」

ここ菅生地区は九州でも有数の高原野菜の産地。その野菜に期待しているシェフの社長さんと、風評被害でレタスを捨てるとしていた当店常連の農家さん、今日夕方当店でそのレタス含め買い付けの打ち合わせ、その後農地現場に行かれました。双方めでたしとなればいいな。

■ 急冷却
11月はこれまでになく温暖、日中15~20℃、薪ストーブは試運転含め二回しか使いませんでした。
こんなことは初めて。
で、12月に入った途端、日中で数度、この落差は激しい。
今朝は少量とはいえこの地に初冠雪。この地の冬9回目、これまで積雪があっても12月下旬だったので最短です。お店から見るくじゅうの大船山は真っ白。
今日の日中も雪が舞っていました。日中最高5℃。
完全に冬モードとなりましたが、昨シーズンのような大雪はご勘弁いただきたい。



■ 音楽サイト
音楽好きなので、ネットでもいろいろ見ていますが、今日遭遇したこのサイトは感動するまでに密度が濃い !
なんとなくどこかで好感を覚えた文体とイラストだな、と思っていると、昔から愛読書となっているピアノ読本に一筆寄せていた方、その一筆がその本の中で一番わたしのお気に入り、の方のサイトだった。

ちょっとサイト全体が見にくいのですが、音楽に関する至言に満ちた内容が一杯埋もれています。
音楽好きな人には、ぜひ覗いてみられることをお勧めします。
http://homepage3.nifty.com/t-yoshimatsu/

■ 豊後絞り
先日、竹田の廃校を使っての、竹田移住の作家さんたちの工房含め、市が新たな文化拠点と謳う施設に寄りました。ちょうど個展が開かれていた。

安藤宏子さんを主体とする、豊後の絞り染め。

この市のいつもながらの宣伝誇張で実態の乏しいもんだろうと思ってみたら、展示会場は立派な美術館 !
染め物など知識のない私も、この雰囲気の意外性に驚いた。
一通り見て出口、「ありがとうございました。」 なんともいつもながらのニコリとしもしない事務的な職員の声の中に、一人周りとは違うオーラを感じる品のある初老の女性がいた。
「もしかして、この作家さんですか ?」
この個展の作家さんだった。「失礼ながら全くの素人でここに来ましたが、展内の説明なども見ましたが "絞り染め" という技法が良く分かりません」

展内に戻り、絞り染めの技法初め、東海道五十三次にも描かれる江戸時代に庶民に広がった「木綿」の絞り染めのルーツが実はここ竹田在する「豊後」だったこと、歴史から消えていたその事実を長年のご努力で発掘したことなど含め、展示品を介しながらの丁寧な説明、私にとって新たな知見との楽しいひと時を頂戴しました。

12/14 までの開催、竹田はTSG (竹田総合学院) という中学廃校の施設ですが、一見の価値あり。





2014/11/15

冬支度、、、こういった言葉は今はあまりないだろう。
この田舎の地に於いてさえもお客さんからあまり聞かない。せいぜい衣料や寝具を変える程度。

近代文明の勝利だ。
化石燃料や電気で寒さに特に準備は要らない・・・

・・・ウチのお店はそうでもない。

お店にエアコンもあるが、ある程度外気温が下がるとエアコンの温調・温風は気持ちが良くない。
薪ストーヴとなる。

薪ストーヴをやるためには、ストーヴは買ったとしてもそのあと毎年、木の入手チェーンソーでの玉切り、薪割り、乾燥、保管、薪置き場整備、ストーブのメンテ、煙突掃除、煙突の保守、チェーンソーや斧の整備・・・・木材置き場の草刈りから、焚き付け材の確保から、それは年を通じ多岐に渡ります。
お金で全てを代替は出来るのでしょうが、お金の有無以前に、自分でやらなければおもしろくない。

そんな苦労して、なぜやるか・・・

炎と、その慈愛を感じる温かさが良い、としか言えない。そこに参加しているという自然との一体感、、、



・・・今秋、今日から使い始めました。





2014/11/01

先々月の九月の半ば、一人の若者が来た。
娘の高校吹奏楽の後輩でトランペットを吹き、今は東京の大学に通う。
お父さん、お母さんとは食や写真を通じてずっと親しく、「母がお世話になってます・・・」「ウチの娘が部長で辛かったろう、でも悪いヤツではないのでこれからもよろしく・・・」 ということで Facebook友達ではあった。

「ファレル・ウィリアムスのハッピー、 って知ってます?」
流行りものの芸能界やミュージックには疎いので、 「いや、知らないけど・・・」
タブレットで見せてくれました。

「これを自分でも作ろうと思ってます・・・」
「もしかして、そのビデオの撮影依頼・・・? 」

子供のお遊びには付き合え切れない、恥ずかしいし、、と思って軽くいなして、「えっ、、、そうですか・・・」
・・・でもカウンターで珈琲飲みながらいろいろ話を聞くと・・・・

ここ田舎の竹田が嫌で東京の学校に行ったのだが、数ヶ月前の竹田 「DAINING OUT」 にお父さんの手伝いで参加したことをきっかけに竹田の素晴らしさに気づき、その竹田の良さを人々に伝えたい・・・ちょうど流行りのいい手段を見つけ、で、この「ハッピー」。 実は強い意欲に基づいた彼なりの深く緻密な考え。

「なに、そんなことなら話は別、どこで踊ればいい ?」

ちょうど当店秋の作品展で、身をくゆらせながら横で話を聞いていた "ぱたんこ屋" さん、はやく踊ろうよー

同じく合同展の和紙のカヨさん、"何か買ってくれたら踊る (笑 ) " それを伝えた彼は何か買ってましたね。
でも、そのカヨさんの映像、ウチの柴犬はるを抱いての楽しさいっぱいの絵は、圧巻、私的ベストショット。

ムービーの中で当店での映像は四件もあり、娘除いて三匹と愛機ドカの総出演なのですが、その娘の代わり、、、同じ高校吹奏楽の娘のまぶだち、でも彼にとってちょっと怖い先輩なのだが、その先輩にもアプローチしたんだね、その赤い番傘を楽しげに遊ぶ竹田美女、これも、私的ベストショット !

さて、そのムービー、世界各所で制作発信されている、この全く新しいメディア拡散現象のムービー、オリジナル含めいろいろ見た中で、これお世辞でなくベストと思った、何より人のノリと、当初の彼が "意志" したコンセプト、「竹田」 の空気感が見事に伝わる。

お待たせしました。たった一人から始めた創作作品、ではどうぞ。
ちなみに、この音楽とオリジナルムービーの作者はグラミー賞受賞。







2014/10/23

鳴り物入りの安倍内閣の女性大臣、小渕さんやら松島さんやらが選挙法のからみで早々と失脚となったようです。
一体なんなのか、私には分かりません。うちわ配ったとか観賞劇にどうのとか・・・
そんなものより大事なことは一杯あるだろうに、、、、茶番。

女性の地位がどうのこうのと昨今の先進国では言われますが、たったふたつだけの性だけで何百万年もやってきた身、今さらそんな大御所に構えるものではないような気はします。







Tube最後のピアニスト、アルゼンチンに生まれ世界の指揮者を何人かめとり、ここ大分の別府にずっと毎年来てくれる女性、男社会といわれる中で、辺境の地から女の力を世界に示したひとの一人、のショパン。
彼女は相当に美人だと昔から思っているが、そういう彼女への言葉を私は一度も目にしたことがない。

中身空っぽを外見やキャッチだけで売る商売一杯の中、真実で圧倒するものの前では、性別・容姿・外観なんてレッテルはその前で小さく消えてしまう・・・

おんなとは、確かです。したたかでしなやかでパワフル、生命の強さです。すてきです。
生を忘れ、地位取り、お金取り … ゲームもどき社会にかぶれた男どもが、まったくどうのこうの言う以前に。





2014/10/12



梅干しではない。レッド・ムーン、皆既月食。





月食とは、単に月が地球の陰に隠れて見えなくなるだけかと思っていたのだが、光の屈折率の違いで真っ暗になるのではなく赤くなるのだと今回、人生も五十の半ばを過ぎて初めて知り、先日カメラを構えて観察した。

たまたま帰省していた昔の会社の友人で、今も技術で飯を食っている奴が 「へー、月食って地球の陰に月が隠れるんだ・・・」 の発言を聞いて呆れたが、だがその後、「でも満月はいつも地球の裏側に来ているのになぜ月食じゃないのか・・・?」 の自問。
調べると、地球の公転軌道と月の軌道は同一面ではなく、5°ずれていた・・・知らなかった。ずれているから通常は地球の陰に月は入らない、満月のまま。

まったく、普段当たり前と思っていることは、実は全く精査のない思い込みに依っているということが多いのではないかと思い至りました。

実はこの数日間、凄かったのです。すぐ近くの親しい友人でもありお客さんでもある方が作業中の事故で一刻も争う瀕死、大分市内からドクターヘリが急行したものの対処できる医師が乗っていなかった、この竹田で対処できる医師は二人だけ、でもその二人は、これまたうちの常連さんの御父さんの両ひざ人工関節の大手術を二人で行っている最中、「行って下さい、あちらは生きるか死ぬか。ここは私一人で何とかします」 

その状況を翌日お店に来られた、一人残って手術をした医師から聞きました。「死んでいるかもしれない・・・」。 現場医療のあと別府の医療センターへヘリで運ばれたそうですが、救急車やヘリの音が騒がしかった背景にそんなことが起きていたとは全く知らなかった私はすぐご自宅に行き 「意識を取り戻したようです」 と確認することができました。
そのことを伝えた時の彼、「よっしゃぁー !」 一瞬でしたが、あんなにうれしそうな彼は、半年間の付き合いの中で初めて見ました・・・

彼は数日後に竹田から居なくなります。後任の医師はいない。その後にこの事故が起きていれば恐らく友人は助かっていなかった・・・と考えると、人との巡り合わせに神秘を感じます。

・・・今、いよいよ5,6年ぶりにここに今夜から明日に掛けてやってくる強烈な台風19号の風音と雨音の中でこれを書いています ・・・

自然、人為、、、いろいろありますが、人は何万年も何十万年も何百万年も、生き延びて笑っています。
レッドムーン、稀有なるこの現象は、生命や自然の巡り合いの神秘を示唆しているようにも見えます。





2014/09/23

織と和紙のイベント含めた秋の連休期間、終わったぁ~

忙しくてへとへとになるが、いつも楽しい時間・・・そして、楽しい思い出。
誰も知らない店から発した身。ほんとにありがたいことです、いろんな人といっぱい出会えて。









ベスト・ショット !




… 手前みそですんません。 はるぅ~ ♥ でも彼女も一杯お客さんの相手して働いてましたよ。
夫婦ふたりと一匹の、三匹で営んでる店ですかね・・・

すべてFacebookのお友達の写真。名カメラマンがいっぱい !
今までこういった繁忙期のイベントの写真は自分では撮れなくて、だから載せられなくで悔しかった。
こういう手があったか~と、今更ながら思いついた自分をエライと思った。笑

今回は、私のもと会社の、一杯迷惑を掛けたであろう、でも親しい友でもある上司が家族で静岡からサプライズ訪問 ! ドカ (上のはるの写真と一緒のバイク) が縁で知り合った、半年間だが最高に常連さんだったバイク乗りのお医者さんの送別会も、イベントの作家さんや偶然にも彼に両足骨折の大手術を受けた当店懇意のお客さんたちと共に昨日やった。彼は来月から当家古巣のひとつ、大阪で開院する・・・ヴォン・ヴォヤージ。

なぜだか、プライベートのプロモーション・ビデオ参加のため、ぱたんこ屋さんと踊った。
何十年振りだろう、自然の美味溢れる "蜂蜜" も味あわせて頂いた。甘いものをほとんど食べないのに舌が感動。

この繁忙の秋の期間を終えた先ほど、夜の竹田の街で行われたインド音楽の演奏会にも行くことができた。初めて目にする楽器や音響機材や奏法、、、楽器も触らせて頂き、奏者の方々ともいろいろ話が出来た。


期間中、いろんな関係の多々みなさま、ほんとうにありがとうございました。
そして、当店九年目が始まりましたが、国内飲食店の8割は開店3年以内で消えていると最近知って愕然、皆様には心から感謝です。これからもどうぞ、よろしくお願い致します。

… 来月半ばは当店今年最後になると思われるイベントもあります、これも楽しいんだから ♪♪♪





2014/09/03

今年のこの地の夏は涼しい、というか、六月からずうっと梅雨のような日が続いていて今日も雨、気がついたらもう九月。今年の西日本ではどこも似たような天候のようで、日照時間が例年の20~40%らしい。
ここも夏らしい夏は七月の終りの数日間だけ、日中でも30℃を超えた日は恐らく片手の指で足りる。

この地に来て丸八年が経つが、こんな夏は初めて。雨を避けてのバイク乗りも苦労してるが、旬のこの地のスイートコーンはなんとか保ったものの、他の野菜は不順。

異常気象だ、人為的温暖化だとマスコミは煽るが、地球環境も人の社会も個人の人生も、日々流転しているのが当たり前であり、今現在の状況が続くということを正当と考えること自体が全くおかしいものだと、生まれながらの転勤族だった身ではずっと思っている。

生は死ぬものであり、地は変わるものであり、人も社会も変わるもの。この地球も遠い未来には太陽の膨張とともに灼熱の星となり消滅することは科学的に昔から明らかとされている。

恒常なものはこの世になさそうなのだが、だからこそ、恒常、即ち真理なるものを人は求める。宗教、哲学、科学、芸術・・・愛。

ジャズ好きの私にとって "変わる"、ということは、少数派かもしれないが少なくとも私には良いことだと思う。現状を出来るだけ維持して変わらないように努力する、という既得権益温存の考えは、生命の歴史から見ても恐らく不幸な衰退の道しかない。

       

今週、移住に関連する方々や社会人となった昔ながらの学生さんなどがお店に来てくれて、自ら求めた変わる環境・状況の中で、いろんな問題意識を持ちながらも前向きな彼らの姿に生命の力を感じての一筆。

この欄でもたまに書いていますが、ちょっとした一部の情けない問題を面白可笑しく深刻に報道するマスコミ情報とは実態は違っていて、いろんな情報を知り得る今の若者は、頼もしいですよ。
今の、組織の中の奴隷状態の大人が全く情けないですから、それを長年見て来た彼ら彼女らはそうなるのでしょう。期待 。





2014/08/15

今日は終戦記念日。

" 記念" というのを嫌ってか単に 「終戦の日」とも言うらしい。屈辱の日なのかもしれない。
このことひとつとっても過去、今、そして未来の戦争の是非を問う話は右から左から・・・

私はこの日を「記念日」と名付けた先人の知力を讃える側の人間。

「自分は恨みも憎しみもない人を絶対に殺せない。強権に殺せと命令されれば卑怯と言われようがとことん逃げる、そのことで自害など絶対にしない」
と若い頃決めたが、今も同じ。
だが、結婚当初、巷の事件を見ていて 「万が一妻や娘が殺されたら、自分の人生全部使ってでもそいつを地獄の果てまで追って制裁させる」 と思ったのも事実、だからこの世に戦争がなくならない訳も分かる。

・・・若いころから、海軍兵学校に居た父親の影響もあってか戦争という理不尽な現象に深く思いを馳せた、太平洋戦争から大東亜戦争、戊辰戦争から関ヶ原戦国の世、ナポレオンから蒙古、十字軍からアレキサンダー・・・
それぞれ 「正義」 を掲げた戦いとするが、戦争は身勝手な 「正義」から始まる。

人は何千年この愚かなことを続けているのか・・・世界大戦という地球規模の殺戮のピークをやって、さらにもう一回その何倍規模の世界殺戮をやって、それでもまだその方向性を是正できないという、どうみても愚かとしか見えない権威主義の各国首脳・・・・・地球上の市民は、世界中だれもそんなことは望んでいない。
今回の集団的自衛権とか前年の秘密保護法などにすがる方策は、なんら知恵をつけない前近代上の策。一人前の国の義務などとするアナウンスと実は真逆の、米国の庇護にさらに頼る方策をいつまで続ける・・・

二度の大厄災の世界大戦を経たからには、人類は全く違う価値・思想・手段を生むべきでしょう。
その意味で、不戦を誓ったという意味で憲法9条はこれからの地球規模の新たなひとつの指針であり、あくまで指針であるから細かなことは経験に沿って是正していけば良いし、例えば自衛隊は当初の憲法から言えば違憲でしょうがこれまで何十年もの国内・国外の救助・防衛といった実績から見て国内世論の肯定は絶対と思われるので、そう言ったことは憲法を改正して胸を張れるべき状態にすべきでしょうし、そういった不戦・救助・防衛という実績に基づいた戦いを避ける思想を、地球規模の指針として示すべきものとも思います。

9条が敵国米国からのお仕着せだからダメというのは、いにしえの時代から大陸は中国・朝鮮、そして近代はオランダ始め西洋諸国から様々なものを伝授して自らのものに加工してきたこの国には、当てはまらない。
外からの良きものをいつもの通り、自らのものに加工し、そして世界に再発信すればよい。

        

日本初め先進国では人口減ということが最近盛んに問題にされるが、地球規模では人口 「増」 が問題。
実は昔から戦争の益として、科学力推進の原動力と合わせ、人口を減らすことによる地球規模の人口調整という面は言われる。自然界動物・植物も何らかの形で過剰な数は制御される。
そういった面からみると、もしかすると戦争による大虐殺というものは、生物としての人間にとって自然の摂理とも考えられるが、、、、、でもそれは悲しい。人は人であるがゆえに、何か新たな方向を創造できるのではないか、それが人に与えられた使命ではないか、と思う。

子供から若い頃に掛けて、自分の身は自分で守る、といった上ずった思いもあって柔道や空手などに勤しんだ時期もあったが、だんだん知恵が付いてくると、もっと上の武道家が相手だったら・・・刃物が相手だったら・・・銃だったら・・・爆弾、ミサイル、戦車、戦闘機・・・・・
自ら武力を持っていてもこの方向では際限りなく、意味がないと悟った。


終戦記念日に想い、日々常々思うことをだらだらと書いた。 黙祷。





2014/07/30

カウンターのあるカフェを長年やっていると、プチなコールセンターのようにもなってくる。
「温泉でいいとこ知りません ? 」 から始まり、「△△売りたいけど買う人いませんかね」 「○○のこと知りません ?」

「○○・・・」 にはいろいろある。
食材や花や農法や山から、移住や医療から人探しからバイクや車、音楽や陶芸や飲み屋から結婚まで・・・

でも考えたら今回初めて。昆虫。

     




黄金に輝き、透明なシェードを持つ、テントウムシのようなカメムシのような・・・宝石のような造形物。こんなの想像を超えた宇宙生命体 !?

親しい金魚先生から見たこともないような虫を水槽で見つけたと先日電話があり、たかが虫になぜそんなに興奮するかと思ったのだが、今日これをお店に持って込られて、えええっー !

・・・でも気がつくと、一緒にカウンターにおられたお客さんたちや家内、さほどの関心も寄せずに退散、、、
興奮しているのは私とそのお客さんだけ、、、

もっと範疇外のものにも好奇心持っていいんじゃないかと思いつつも、私や、この昆虫を持ってこられたお客さんは、大人になれない、いや、ならない子供のままかと・・・・・

でもね、この世の神秘は美しく不思議、子供のようにピュアな心なら、いつまでも楽しみの宝庫です。
だって、こんな変できれいなの、不思議と思わない!?





2014/07/16

カフェをやっているのに珈琲についてのコラムが少ない。適当に珈琲を淹れているのではないが。

" 珈琲、美味しかった" 最高にうれしい言葉です。

学生時代に行きつけの友人の下宿でいつも淹れてくれた挽きたての珈琲、珈琲に目覚めた。それまでは若いくせに相当うるさい紅茶党だった。以降、朝食は豆を挽いて淹れた珈琲のみ・・・コーヒー屋をやろうとはよもや思ってもいなかったが、珈琲に対する想い入れは何十年にも渡って実はずっと通奏低音のごとくある。

このお店をやるまで、市販のコーヒー豆を買ってきての珈琲は、ほとんど不満だらけだった。なにかどこかで美味しい珈琲というものがインプットされているのだろう。
実際に生業としてやってみると、これが魑魅魍魎、得体が知れない。

豆の違い、煎り方の違いなどは当然のことだが、挽き方、温度、そして時間経過とともにも味は変化する。
生豆を炭火の七輪で炒っているのだが、炭の種類から、気温、湿度、風など、焙煎ひとつとっても随時変わる。焙煎の具合は色、香り、そして音で総合的に判断するのだが、これが先ほど挙げた気候状況でそれぞれいつも変わる。もう八年近く数百回やっていても、毎回今日はこうしてみようという思いが連なるのは、なんとも不思議で、嬉しいことなのかもしれない。

淹れ方でまた相当に変わる。店ではネルが基本だが、紙ドリップ、サイホン、エスプレッソ、水出し、煮だし・・・いろんな道具が当店にもある。オーダーがあって、いつもちょっとだけ多めに淹れて味を確認するのだが、ネルだけでも淹れる都度に味が微妙に異なる。八年間いろいろ良い味を安定させるべくノウハウを積み重ねているつもりだが、まだまだ得体が知れない・・・恐らく、身近にいる陶芸などの工芸家さん達と、似たような世界なのだろう。



焙煎含め機械仕立てにしないのは、ずっと企業で機械に携わってきた身で、機械よりも人間の感知能力の方が上だという思い、自らやって知りたいという知的好奇心、そしてコストもよし、というところか・・・
おっと一番肝心なことを忘れていた。"炭焼き" の珈琲 ・・・炭を使う焙煎機械がないんです。
機械仕立てのものは電気かガス式、炭なんてコントロールしにくいものはクセある人と同じ、"使えない"とされます。
でもこの世、クセのある得体の知れないものの中にこそ美味しさや美しさの秘密がある・・・

炭の香りをまとう珈琲、珈琲の私の中のイメージ。
焼き鳥もウナギもサンマ含めた焼き魚も、みんなちゃんとした店ではこの時代でも炭火を使う。
この地では今の時代に全く非効率と思われる手間暇掛る薪窯で陶器を焼く親しい窯主が何人かおられて不思議に思うのだが、なんのことはない、自分も木や炭の魅力に惹かれた一人ということか。


※ 写真はお客さんが撮ってくれたもの。 Hiromi さん、使わせて頂きました ♥


今年はずっと涼しい夏、やっと暑くなってきたので、水出しコーヒー、始めます。
トゲのないまろやかな味わい、これも珈琲の楽しみの一つと思います。
どうぞご賞味下され。





2014/07/05



レクサス・サポートの野外における大プロデュース、先月ここ竹田で催されました。



たったの一食を最高のプロデュースで演出するというこの催し、図らずも家内のジャム関連のデザートで当店も一助させていただきました。 (→ サイト内 "Local Support" )
一食5万4千円・・・だが、たった二日だけの一日40名限定はすぐに完売・・・世にはお金持ちが一杯いるという冷めた見方もできますが、でも一方、これは新たな価値創造 ! ・・・JR九州のななつ星も同じく。

価値というものは、人によって、時代によって、生物によって・・・幾重にも異なる。絶対の価値なるものは実は存在しない。ダイヤモンドはその希少価値により価値を創出したが、幾多の鉱山の発見や人工ダイヤの技術躍進により創作価値は失われつつあり、「集団的自衛権」 も前世紀の色あせたヤクザ紛いの原始的暴力価値、なのに何をこの期に及んで詭弁を使ってまで、焦ってふたたび地獄への扉かもしれないものを開く・・・

原発も同じ、今を見ればやはりこれしかないと古びれた価値にしがみ付くのではなく、もっと先進の地球共存の新たな価値を創作すべき、二度も原子力の不幸を眼の当りにしたこの国では当たり前の発想でしょう。
不戦を誓った先進的9条含め、新たな価値創造、そして、長年に渡り培われてきた伝統の価値、そんな 「価値」 という捉えどころのないものへ対しての、近視眼でない「清楚な感性」 が必要と思います。

・・・そんなものは絵空事・・・いつの世も人はそう言う。
でも人はいつしか空を飛び、月に行き、いつどこででも情報を手にして地球上の人と会話している・・・
得体の知れない価値というもの、それを創作し、そしてその不可能と思われるものを現実化するパワー、、、

田舎で一食5万4千円。
成り立つわけがないと思われる今回のDINING OUT という催し、その成功、示唆されました。

そしてDiINING OUT の冒頭の映像、ここ竹田ではまったく身の回りのものとして身近に接する風景なのですが、今の人の世に訴えかける映像としてこれが映し出されていることに、ちょっと感銘を受けました。
昔はどこにでもある当たり前で何の価値もなかったものが、時間経過とともに重さを増す・・・

私たちも、今では当たり前のこの風景、それに連なるものを求めてここへ来たと思えますから・・・
これも人と自然の時間の成す、価値の創造。





2014/06/24

うめぇ~酒、梅酒。

毎年この時期は梅酒漬け込みの時期、こちらに来て生まれて初めて作った梅酒がべらぼうに美味くて、毎年試行錯誤や知見を加えながら作ってる。今年は一瓶増やした。夏はこの梅酒のロックが格別にうまい。

今日は生まれて初めて梅を自分で摘んできた。実は梅が生っているのを見たことがない ! いつも梅園のお客さんが持ってきてくれるのだが (何という贅沢 ! ) 、今年ネットで改めて梅酒の作り方を調べると 「まずは、自分で梅を採りましょう」・・・・・ということで、最後の一瓶は自分で摘んだ梅。自分で摘むことの意味は、自分で実を選べるから。


         ※青梅                        ※赤梅

合わせてネットで今回知ったのは、「梅酒は青梅」 の定説に限らず、赤梅は香りやまろ味が楽しめるとのこと。
ということで下、左からお客さんに頂いた青梅 (時間経過で黄色になりつつあり) 、赤梅、本日自分で摘んだ青梅、計35度が9升だが、美味いのでこの夏から秋で飲み終わる。

             

・・・三か月から一年寝かしてと書籍にはあるが、一ヵ月で十分、昨年の梅酒で試したが一年辛抱しても大したことはなかった。砂糖は梅一キロ当たり 500~1000g (ものすごい砂糖の量です ! ) の定説は無視、その十分の一で十分。砂糖は梅の抽出にそこそこ役立つようですが、全く無くても梅酒は出来るそうです。自分の好みに合わせて適量に。

皆さまも機会があれば梅酒作り、是非お試しを。





2014/06/17 

今日は雨の平日にも拘らず朝から結構忙しかったものの途中からばったり客足が遠のいたそのとき、近郊の窯主登場。時よりふっと来られるが、いつも多方面に濃く面白い話が咲く。

彼は昔ながらの手間暇かかる登り窯で陶器を焼くが、気っ風のよい、でも鋭利な刃物のように鋭く、でも面白おもろい、関西からの夫婦移住組の先輩でもある。奥さんは人気のはた織り屋さん。

今日は焼き物含め、ものの「質」と「売り」の話がメインディッシュであったか・・・ともに直接お客相手の仕事、同じような感覚のジレンマは多い。

分かり易くすぐに良いと思えるものは売れる、でもその道の質を突き進めるほど、一般の理解からは遠のく・・・

適当で安易なものほど一般受けし、手間暇かけた高度で真摯なものほど需要が少なくなるという矛盾。
TV・映画、雑誌・書籍、フード・食材、はたまた政治で、ずっとその法則はある。
自身、ジャズやクラシックなどの高度に洗礼された音楽、さらにその中でも高度な感性と技術を持つ楽曲ほど一般に顧みられないというこの世の矛盾に、憤りと諦めをいつも感じている。

でも経験上、ぱっと見で良かったものはすぐに飽きる、底が浅い。
逆に、何かの拍子に手に入れてずっと手にしていると、初め分からなかった新たな次元の良さが次第に分かってくるものがある・・・そうやってちょっとづつでも意識の質を高めていく、そのために先鋭部隊は必要で、そういう質の人が増えれば質の高いものの需要も増す、文化も増す、だから無理に一般向けに媚びる必要はないんじゃないか、、、そのようなことを窯主と話した。

           

今週末の辛島さんのジャズライヴの集客状況が芳しくない。今思ったが、それは無意識にも自分自身への確認でもあったのだろう。
先ほどサイトで彼らのスケジュールを見たが、とても半端じゃない。彼らも懸命に伝えようとしている・・・

作家さん含め、何かをやろうと志している者には苦難は耐えません。むかし、イエスさんもブッダさんもそのようなことを言っていたような気がします。個々、試行錯誤で進むしかなし。





2014/06/06

気楽にいきますか。

動物と人はたのしい、うれしい ・・・一緒に極芸 !



ウチのはるも負けない… !?




この地球上とは思えない絶景もいたるところに・・・※画像クリック



ウチの裏に広がる畑もコーンの赤ちゃんいっぱい・・・ちなみにぜんぶ無農薬。




この世はまったく抱腹絶倒で驚嘆の楽しさと美しさで満ちている。

でも、今年初めて洗車ワックス掛けしたドカ、予報が外れてすぐに泥雨まみれ・・・
まったくこの世、天気は恨めしい。





2014/05/24

尖閣・竹島から始まり、ウクライナ、ウイグル、南沙・西沙、集団的自衛権、、、マンガ「美味しんぼ」の原発も・・・大飯原発の稼働停止の地裁判決もつい先日あった、即、それに対し多くの大御所の批判も・・・
人間の暴挙にからむ、キナ臭い複雑で難しい問題が最近多く目にするようになってきて、全くこの世はますます難しい・・・

・・・一ヶ月後に迫った当店の辛島文雄トリオのライヴ、案内でコメントしていたそのトリオの初CD ! 、発売は来月6/11ですがデモCDが先ほど届きました。こんなキナ臭い世にもっとも端的なタイトル。

         

ものすごく気合の入った会心作 !
辛島さんがCDでは30年ぶりに弾くという、エレクトリック・キーボードを各所にフィーチャー、ワタシ大好きの楠井さんのエレキベースも大きく取り上げて・・・辛島さんが作った曲が全10曲中4曲、私が当店でこのまま永遠に演奏してもらいたいと思った "Mr.JH" はトップ ! その他3曲は未聴の初物、すべて高度にステーキ~。

ライナーツ・ノートで辛島さんが語っていた、" このトリオの今、を記録しておきたかった "

         

最初に来られたころ酒席で話されたが、 " 新しい次のジャズマンを育てる、そういうことが今のボクの命題であり、同時にボクを前進させる活力なんだ "
アート・ブレーキーやマイルスは、そうやって変異する時代の音楽に息吹を吹き込んだ。
辛島さん自身、ジャズ史の巨人エルビンの薫陶を受けて今がある。

このトリオを結成された初年から毎年こんな地方の小店に来て頂いてます、世代の違う若きエネルギーに長けた若人を連れて。だから分かりますが個々いろいろな思いのある中、世代や年齢を、そして個人の様々な軋轢を超えて、音楽の中に光があれば、そのためには人の軋轢は克服でき、生を躍動できる・・・

世界の諸問題もそんな風になぜ行かないのか ・・・

・・・組織ではなく、例え組織に逆らってでも個人の "まごころ" に正直に生きる人が増えること、それが様々な複雑な問題を解決できるベースになると、脱サラ脱都会の私は今もそう思います。
大きな反発を覚悟の上、うやむやになりそうな問題を再提起した福井地裁の裁判官や美味しんぼの作者は、STAP論文同様表現に多少の難があったとしても、私は立派だと思います。


・・・そんなピュアな個々の意志が一体となった、満を期したこのトリオの初録音、そして今回のライブ・・・・
これを書きながらずっとデモCDを聴いていますが、もう繰り返し何回聴いているのか・・・
全く飽きませんです。 よいですよ、ほんまに。





2014/05/08

GW終わりました、みなさま楽しまれましたか ?

当店はこの時期、毎年大忙しのしっちゃかめっちゃかになってしまうので、夫婦それぞれ恐怖しながらも毎年事前に対応策を重ね、、、、今年は結構、大丈夫でした。
お客様が少なかったのかと思いきや、売上やお客様の数は例年と変わらない数字・・・大分こなれるてきたのか、娘が帰省してきて友達とともに手伝ってくれたこともあったのか・・・この期間まともに対応できたのがちょっと不思議。
超繁忙期でも夫婦二人にプラスαだけがあれば楽勝できる可能性が見出され、今後の運営に示唆。

今回のGW、印象的だったのは去年に引き続いて今年もやっていただいた手作り雑貨のピンクルさんが絡んでの、お医者さんや看護婦さんたちの希有なつながりの楽しさ。

   


ピンクルさんは家内が骨折入院してた中からの繋がりでの催しとは前年お伝えしましたが、その病院に今年二月に関西から赴任された外科医のお客さん、家内の足を執刀した先生は実はその方面の名医でその術を学ぶために来られたられたのですが、春先から懇意にして頂き、これまで私の知らなかった医療現場の話など含め、でも、バイクやスポーツカーに乗るアクティブな方、食も興味深々で、すぐに当店と親しくなりました。
ここ九州もそうですが、関西も同じくざっくばらん、でいいですよ。

娘と一緒にお店を手伝ってくれた娘の中学からの親友、のお母さんも、実はこの病院の看護婦さん、「まだ先生とはちゃんとご挨拶もしたことがないのに・・・」 お母さんより先に、看護関係の学校に通う娘さんはこれからの進路についてバイク乗りの先生から一杯アドバイスをもらっていました。
実は、お隣くわき農園さんの娘さんもちょっと前までこの病院での看護婦さん、ピンクルさんとの話から 「ああ、そうだよな」・・・・一杯繋がりました。


繋がると言えば、今回はバイクも凄かった。

「以前、メールでモンスターの荷物の積み方でメールしたものですが・・・」
すぐに分かりました。改めてメールのやり取りを見て見ると、荷物の積めない私の愛機DUCAモンスターへの荷物積載方法について、ネットで調べ辿り着いた当店のサイト、こちらもいろいろアドバイスし、「いつか荷物満載のモンスターでお見えになることを祈ってます」・・・相当昔かと思ったら、たった一年前でした。

その方が今回のGW来てくれました。二日間連続、愛知県から。初めての九州、バイクをいろいろ改造して一杯荷物を積んで・・・
いつもながら、スポーツバイク単独でカウンター座る女性ライダー、やはり美女でした。お若い・・・
楽しいひと時の会話を楽しみましたが、好きですね、こういう一人自立的な快活な女性は・・・

それと、以前紹介した同じくモンスターに乗る東京のバイク仲間の紹介で、関東からカワサキZX-6Rを駆る若者も来てくれました。聞くと、たった数日前にバイク走行中の一休みで知り合い、「九州に行くんならぜひ寄ってみて ! 」 との一声でここまで来たと・・・ありがとう !

そしてハーレー軍団。
久しぶりに以前の会社関係のバイク乗りハーレー4台、うち二台は東京から、、すぐ後に、先ほど話した外科医の先生が連れてきてくれた、大阪からのお医者さん関連、ほとんどがハーレーのバイク乗り10台 ! 、、すぐ後に、いつもタンクローリーでこのお店の前を大分・熊本間で石油を運んでいるタンクローリー乗りのハーレー4台、お久しぶり ! ・・・・

その他にもバイク乗りは多数、バイク乗りにとって、この地は憧れの地なのです・・・

昨日は、数年ぶりに津軽三味線の利枝さんが寄ってくれました。自身初の津軽三味線のCDをお持ちになり・・・以前のコンサートの時も二十歳そこそこの女性とは見えないほど芯の通った感じでしたが、今回、さらに素敵な女性になられていました。いただいたCDも彼女の創作作品が入っていて、さすが。


皆さまとは全く逆の立場からなのですが、でもGWは、やはり楽しい !

ありがとうございました。





2014/04/28

… 最近またブラームス熱がぶり返してきてしまった。(先般ちょっと書いたお客さんの影響もあるか…)
今は春なのに、なぜか晩秋の匂いするブラームス晩年のピアノに。

これらの作品は、ピアノの名手でもあったブラームスがもう本格的な作曲から退いて、自らの癒しのために想いを綴った曲とされていますが、全くそんな感じ。個人的な世界に籠るような作風のため、普段は避けている曲群。

ブラームスは、日本の武士のようなワビとサビと誠実を貫く、全くいい男だったと個人的に思っています。
交響曲を創るのなら敬愛するベートーヴェンの第九を継ぐ第十交響曲となるものを創らなければならないとの誠実な思いから熟考を重ね、交響曲の一番を発表したのはなんと四十歳過ぎて・・・恩人シューマンに義理を通してシューマンの死後もピアニストである彼の妻、クララを最後まで忍ぶ恋で通したり・・・

そんな彼の最晩年のこれらの曲はそのまま弾いているだけでも何かを訴えかける曲ですが、でも楽譜をよく見ると、その構造的な緻密さに、彼の誠実さと天才がにじみ出ています。

間奏曲Op.117-2


間奏曲Op.119-1 ・・・夫シューマンを亡くしたクララが、 "灰色の真珠…" と語った曲


間奏曲Op.118-2


この曲 は管弦楽にも適していると思い探してみると、ひとつ、いいのゲット…グッド。



ワタクシ的なお話でした。明日からGW、夫婦共々構えています、がんばんなきゃ !





2014/04/13

春になってきて、庭の草木の次から次へと芽生える生に峻烈な躍動感を感じ、雪で埋もれていた前年からの落ち葉の掃除やちょっとした枝打ち、薪場の清掃など、こちらもなにかやりたくなってうきうき。

昨年、虫にやられて真夏に葉が枯れていつ倒れるかと思っていた花水木の木も、芽が出て花が咲き始めました。なんという生命の力のすごさよ。

       

そんな生命の力を生み出す根源の細胞・・・・・その画期的な発見とされるSTAP細胞。

その世紀の発見を、面白おかしく報道できれば何でもよしとするマスコミと、事なかれ学会は潰そうとする ?

不思議に思うのは、この世紀の発見かもしれないものを、世紀の発見であれば日本国にとっても次世代の凄いパワーの源ともいえるものを、協力して生かそうとするのではなく、自ら殺そうとする不思議な体質。

論文なんてものは訳も分からず教授や先輩にすがって書いた大学の卒論しかないが、企業に勤めてからは技術屋だったが故、「特許」「実用新案」 というものは、その原案を一杯書かされた。
最終的に弁理士さんが仕上げるのだが、その中での文言の使い方や説明の方法など 「特許村の掟」 は厳しく、しょっちゅう訂正や修正の打診を強いられた。
でも、その本質が何も変わるものでもない。

科学的なものは、嘘であればすぐに明らかになる。そんなことは畑の住人にとっては理の当然のことで、嘘をついても何の利にもならない。利の直結する製薬の証明などとは畑を異にするし、口や演技で誤魔化せるどこぞのベートーヴェンや政治家などとは全く世界が異なる。

この世紀の論文、故に十数人にも及ぶ著者、また何十何百にもなろう関係者により成ったものが、そこに何か落ち度があったとして、なぜにたった一人の若き研究者に責任が負わされ、その研究者生命を断つような結論を、しかも短期間で成す !?  どう考えても変。

この分野は恐らく金の生る木。いろんな妄想もしてしまう。

この論文を精査の上掲載した英国 "Nature" は、その後も何も言及していない。
彼の科学権威誌は、世界に有益と見なした情報を発する、例え多少の誤謬 (そんなものは当然発生し、世紀の発見であればなおさら) があっても、とする懐がある。


・・・死んだと思われた花水木は目の前でまた花を咲かせた・・・何かのきっかけで生命は豹変する。
生命、深し。世知浅し。





2014/04/01

ちょっと迷ったが、やはり記憶に残しておこう。この欄はもう個人的な日記にもなっている。

昨夜 「笑っていいとも」 のフィナーレの特番があった。32年間、ギネスにも載っているらしい。
その日の新聞のテレビ欄で知ったが三時間半の生放送、とてもそこまでは付き合いきれないと思いつつ何かと記憶がある番組、そのフィナーレ、とりあえず最初から生でチャンネルを付けた。
最近TVを見ることが多少は増えたが録画してのことで、生で見ることはほとんどない。

気付いたら、「番組終了まであと○○分、このあと…」 えっ ! もうそんな時間 !?
結局最後まで時間を忘れて見てしまった。

最初のうちに感動したのは、最後という緊張した生放送の中での、タレントたちの相手とからんでの臨機応変の機敏な妙の利発さ、これ、ジャズそのものじゃない ! ジャズの面白さは相手の想いや動きにどう対応していくかの "瞬間芸" の応戦にあり、その面白みは台本や編集のない生でしか味わえない。
漫才・落語屋とジャズ屋は昔から繋がりが深いが、まさにその頭脳戦の面白さ。当然その根っこに感性の純度が問われる。

そうして見ているうちにサンマが出てきて「ああっあったよな」、そのうちダウンタウンやウッチャンナンチャン、トンネルズ、爆笑問題 「ああっいたいた…」 、関根勤やつるべえ、、、えっ! SMAPの香取信吾や中居…「そういえばいた…」
今見ればものすごい芸能界の重鎮たちが次から次に、昼間にはタケシもラストゲストで出ていたとか・・・そのあとの "歴代レギュラーからひとこと" で知ったが、トンネルズやSMAPなど多くのビッグはまだ知名度のない駆けだしのころにこの番組にタモリが抜擢、その後があると。



その "タモリさんにひとこと"。 これが、ありきたりのものではなかった。こんなすごい "ひとこと" のあと、どうやって次話すのか、という期待と不安の連続の中、みなスゴイ ! 個性と芸風異なるそれぞれが、"真剣勝負の瞬間芸" をやっていた。確か最後の方で出てきた中居さんだったと思うが、「ここまでみんなのひとことを聞いていて、この日本のお笑いは、芸能人は、スゴイ ! と思いました」 会場大爆笑。

タモリは (タモリさんと言いたいが、敢て言わない) 、イグアナや四ヵ国語麻雀やハナモゲラのころから知っていました。
受験勉強をしている頃だったと思うが、「今、命に関わるほど重要だと思っていることも、後になればそれほどのものではなかったということはある」
深夜ラジオのパーソナリティーを務めていたころの、今も変わらない軽い調子の彼の言葉は、何故かずっと残っています。
赤塚不二夫 ( 天才! ) にお座敷芸で見出され、早稲田の哲学科、ということもすぐに知りました。

一度だけ本人を見たことがあります。北海道にいた学生のころ、屈斜路湖のジャズ野外フェスティバル -- だったと思うが -- 日が暮れた後、そこになぜかタモリがゲスト登場、早稲田のジャズ研でトランペットを吹いていたこともある彼のことなので、ちょっとペットを吹いて見せるのかなと思っていたところ、ひとりピアノに座り、ベートーヴェンの「月光」 をそのまま弾いたのです。まったく真面目なまま。

私は彼のファンというのではなく、でもなぜか身近に感じる存在、「私は国民のオモチャ」 と昔言っていた彼、自らが望んでそういう存在なのでしょう。
ジャス、哲学、お笑い、人に尊卑なし、真摯、紳士、・・・そしてお酒 ・・・
自ら番組最後で言っていましたが、自分で見て自分は気持ちの悪い男、湿ったシメジ・・・
でも、湿っていてこそのシメジ、美味しんだよね。潔白な乾燥したシメジなんて食えない。

・・・自分で謎なのは、なぜ私がこの真昼の番組を良く知っているのか・・・
学生時代は全くTVは見ていない。社会人になっても当然見る機会はない。一時期社員食堂で昼にTVを見ていたことは思い出したがNHKの昼のニュースでしかなかった。土曜の休日だけ見ていたにしては、翌日のゲストを期待して見ていた記憶がある。ここに来て最近までは番組そのものが入らなかった、どこで見ていたのか ・・・バイク事故で入院していた時は毎日昼のTVを見ることはできたが、でもそれも二ヵ月半だけのこと、サンマやつるべえやトンネルズなど、長いスパンの記憶がなぜあるのか・・・いまだ分からない。

そんな、世にも奇妙な物語のような番組。


で、、、、、ちょっとマスメディアに絡めて小さく、、、

本日発売のシティ情報おおいた別冊、「Docca」 のどっかに当店も載ってます。
確か、二年ぶりの更新、最新保存版です。



いつもありがとうございます ❤
今日も、この雑誌関連のメディアOBさんと共に、懇意のTV会社OBさんがお見えになりました。
「ブラームスが分からない」 ということでお貸ししていた何枚かのブラームスのCDをお返しに来られたのですが、私の大好きな晩年のピアノ曲にヒットするものがあれば、とちょっと期待していましたが、ダメだった。

彼も、周りに気を配りながらも屈託のない、真正直なお方です。





2014/03/18

やっと雪からおさらば、ずいぶん暖かくなってきました。当店の梅も小さなピンク色のツボミから、芳香を漂わせ始め・・・春の自然と音を感じる。

「自然」と「音楽」、この地の生活においてもその重みの変わらない私に、音楽はやはり血肉。
日々ピアノ弾いたりCD聴いたりネット検索したり、そしてお店のライヴに想いを馳せたり・・・
学業放り退けで部活の吹奏楽にずっとのめり込んでいる娘を、あまり非難できない身です。

そんな音楽修行の中、最近感動したTubeの演奏。
ロック、ジャズ、クラシック、、、パブリック、プライベートごちゃまぜですが。



ベートーヴェンです。第一楽章が良く知られるピアノ曲 「月光」、そのトリの第三楽章。
リッチー・ブラックモア? ・・・若いころからずっと憧れの曲で今だ練習してる・・・誰かが、「ベートーヴェンはロツクだ ! 」 と言っていたが、、、
同感。




凄いメンツ、そして、すごい音 !
冒頭のベースのムラーツの・・・・~ベーシスト、拝礼。
サックス、マイケルブレッカー、黙祷。
ハービー、、、ショーターと共に、私のブラックミュージックの神。




バッハ。チェロ独奏の曲をサックスで。
バッハの曲は、楽器を選ばない。万能・・・神の勅使。


個にとっては重大なことであっても、一般ではそれほど重要ではない、そんなものはいくらもある。
音楽だけとっても、自身の会社勤めの中での何百人との接点の中で、音楽の話ができた人は片手で数える程度、このお店を開いてライヴをやっていても、音楽の話をされる方は何人おられるか・・・

そんな経験の中、ちょっと考え方が変わりました。

ひと、それぞれ生きる水、鋭敏に感じる対象は、異なる。

陶器や雑貨に関わる心、絵や写真に関わる心、食の味覚に関わる心、そして、人を束ねる組織や行政の心、、、ファッション、装飾、アクセサリーからエロ、猥雑、フリー、そして崩壊の感性まで・・・

人それぞれの一番敏感な部分で、それぞれが、そのそれぞれのことを、"真正直" にやっていく、、、
そうする中で、自分が敏感ではない他ジャンルの人に対しても、心の共鳴が発生し、そうやって他が関わりいろんな物事が洗練されていく、、、

ということ、、、かな。





2014/03/10

当店紹介の新しい書籍のご案内、発売中です !

ひとつは福岡の情報誌 「福岡Walker」の増刊号、「九州春ウォーカー2014」。
福岡の情報誌がなぜ ? と最初思いましたが、でも当店でも福岡のお客さんはかなり多いのです。
増刊号で、阿蘇方面お勧めドライヴルートの一店としてご紹介いただきました。
レアなのは、家内との楽しげなツーショットが載っていることでしょうかね~うまいよな、写真屋さん !

  

もうひとつは 「Lady's Bike 4月号」
当店でも女性のライダーがお見えになります。男性のライダー達と一緒な方が多いのですが、でも大きなハーレー、またはそれ以上の大物を操ってとか、それはバイク乗りの私にとってはうれしいですよ~❤
でも一人でスポーツバイクに乗って、迷わずカウンターに座る女性、たまにおられますが、"かっこええ !!!! "
例外なく、みな美女なんですよね、これが。

そんな女性ライダー支援のバイク雑誌、その全国のバイクカフェのひとつとして当店を載せて頂きました。九州で5店、大分県で唯一です。
この雑誌を見て、すてきな女性ライダーが増えれば、全ったく個人的にウレシぃ。





2014/02/26

豪雪で腐っているだけじゃぁ面白くない、雪が多いのならならスキー !

ここに移住する時、何かは犠牲にしなければならなかった … スキーを捨てました。
… のつもりが、すぐ近くにスキー場があったのです ! でも、北海道や東北、信州がホームゲレンデで、カナダにまで行っていた身には、行く気になれなかった。人工雪の雪遊びゲレンデ・・・

実は九州にもスキー場があるのです、三っつほど。
その一つが当店から一時間弱の九重、もう一つが二時間弱の宮崎県の五ヶ瀬。
その中でまともなのは五ヶ瀬、とお客さんたちから長年聞いていましたが、でも所詮は九州の人工雪スキー場…これも行く気にはなれなかった。

でも今回の豪雪、天然の深雪を期待して行ってみようかと思っているところに、スキー好きの懇意なお客さんが登場、さらにはなんとその五ヶ瀬から若い女性のお客さんたちがお見えになり、「豪雪でスキー場がクローズしたほど、まだ一杯雪がありますよ♪」

これは行きなさいという神の啓示 ! と勝手に解釈し…会社時代最後のニセコ以来、九年ぶりに一昨日の休日、スキーに行きました、そのスキー好きのお客さんと一緒に。




なんと標高1600m超え ! 阿蘇山も下に見る…日本でも有数の高地ゲレンデ。
ところが・・・最初にスキーを履こうとした一発目で、スキーのヴィンディングが破損 !
十年以上の歳月によるプラスチックの劣化、プラスチックは経年劣化が避けられない・・・

私の板は十年以上前の長くて細い板、最近の太く短いカービングスキーの乗り味にも興味あると言ったら、お客さんが別にワンセット持って来てくれていました ! それをお借りし・・・

最初は一人で行こうとも思っていましたが、一人で行っていたらホントにバカをみるところでした。
また、お客さんに助けられました。先日の除雪といい・・・

いつも 「お客さん」 と言っていますが、この仕事をやっていると 「お客さん」 = 「友達」 となるんです、仕事をやること自体が友人作りになるという、何とも幸せな仕事です。



十年ぶり近くのスキー、しかも加齢・・・でもバイクとスキーは全く同じ挙動と運動、との持論、なら、バイクはいつも乗っているから大丈夫・・・なはず・・・

最初ちょっと違和感ありましたが、次第に戻りました。最初は跳ね飛ばされたコブでしたが、最後には根性で制覇できました。 (コブはホント根性しかない ! 上村愛子、ソチでの最速の滑りには感激 ! 大ファンです)

・・・上の写真の右上、コース際にたったの一列しかないコブ斜面 (初めて見た ! こんなのアリ !?) 、一度のミスも許してくれない。スキー1級を目指して信州にも通う同行のお客さんは課題のコブ斜面の練習をしたいそうですが、これでは練習できない ! 失敗、即、崖下転落。こんなコースでいいのぉ~?
写真左上は斜度30度の圧雪バーン、人はほとんどいないので高速大滑降が楽しめる。小さなジャンプ台もあり、レジェンド葛西ぃ~ ジャあ~ンプ !



久しぶりに楽しんだスキー、この地で希少なスキーヤーのイワさん、帰りは一緒に温泉につかり・・・
ありがとうございました !





2014/02/20

まだ、終わりではなかった・・・・・もうホラー映画か。

重機除雪の日曜、その翌日夕方からまたお雪さまが天からお出まし、大雪警報・・・
火曜の18日はまた元の木阿弥、再びの一面銀世界へ雪は降り続く。

ちょっと思ったが、あまりにも汚れきったこの人の地を清めるため、天照大神が日本全土に雪を降らせて真っ白な白銀に包もうとしているのか・・・


幸い、先日の50cm超えの積雪ではなく、10~20cm程度なので、一度除雪した駐車場は明日にはそこそこ溶けるだろう・・・

今回の連続積雪で腹立たしいのは、ひとつは店の前の国道の除雪。
毎日毎日人さまの玄関先に除雪の雪のゴミを山積みにされる、それを毎日毎日手作業でウチがどける、なんかおかしくねぇ~ 大道のためなら平民の店なんて些細なこと、と思われているとしか思えない。配慮があれば重機でちょちょっと手直しで済むだろう、機械のない平民はそのツケで毎日重労働。

腹立たしい、というか困惑の二つ目は、屋根の雪。
忘れたころに地響きを立て、落ちる。今回のような連続降雪では、その雪の量は半端ではない、1mを裕に超えた。これも通路部分はそのつど雪かき・・・

      
      

三っつ目の困惑は、除雪した雪の置き場。
幸いウチの店には国道との間に緩衝帯があるのでそこに置けたが、トラックに積んで捨てに行く人や、冬だから使用していないだろうと思って横の畑に捨てて怒られる人や・・・田舎といっても意外と雪捨て場には皆さん苦労されています。

周りでは、農家のビニールハウスや堆肥小屋、養鶏場などが雪で潰され被害は甚大、トラクターで横転して亡くなった方もおられます。大分県内の農業被害は10億円超えとか・・・近くはこの地30年ぶり、いやいや40~50年ぶり、の大雪と聞きました。ウチのお店も営業は悲惨、でもこんな中でも来て下さるお客さんにはホント感謝・・・幸いにも家屋は雨どい程度の破損で済みました・・・

考えたら、二月に入ってもう二週間以上雪景色、もう十分。





2014/02/16

キタ ---- (^▽^) ---- ッ !! 重機 !



連日の豪雪状況連絡。

今日数日ぶりに開店、といっても駐車場は昨日ガンバっての圧雪平坦地まで・・・冬タイヤのお客さんオンリー ・・・・の想定だったものの、近くの除雪されたスペースにノーマルの車や、バイク !!! (おぃおぃおぃ、こんな日に ! …負けた ) を置いてわざわざのお客様もおられ、それはうれしかったですよ。
そんな中、開店来ずっと常連の土建屋の親方、いつも日曜日には顔を出してくれるんですが、「こりゃダメだ、ちょうど除雪の車がいる・・・」 電話して30分後にサンダーバード2号( !?) が到着・・・足が伸び、重機出動 !

国際救助隊ゆえに無報酬 ! で立ち去ろうとするので、お金はないがお酒はある !
・・・作業員の方も好きだと聞いて、作業員さん共々スコッチ何本かをお持ち帰りいただきました。
すごいんですよ~ 重機の技 ! 裏技含め一杯見ました。



この数日の豪雪で毎日重機はフル稼働、自宅の周りの除雪もままならないと言ってましたが、雪で閉じ込められた透析が必要なご老人宅の除雪もやって来たそうで、「サンダーバード、国際救助隊」 !
民間の心意気なんて、こんなもんです。

全国、自然災害多い中、頼りになる友は土建屋のオヤジたち !
暑いときは一番暑いところで、寒いときは一番寒いところで・・・雨の中も雪の中も・・・

私も学生時代のアルバイトといえば土方ばかりでしたから、少しは心情、分かるんです。





2014/02/15

スキーなんて言ってられなくなってきた。
大雪、いやもう豪雪と言い換えよう・・・その続報。

昨夜はさらに降り続き、"はる"の散歩に出かけるとついに膝上までズボズボ、積雪50cm超え・・・
"はる"は・・・雪の中で泳いでいました・・・



先日お客さんに 「ここにきてツララはないんだよね」 と言っていたのだが、これは、ツララララ !!!



今日もお店は開店不能、雪はやんだが50cm以上の雪が簡単に解けるはずがない ! どうする・・・人力雪かきレベルでは駐車場含めた広範囲は対処できない (それでも家内は不毛の雪かきちょっとやってましたが)

座して待っていても溶けそうにない。ここは重機しかない ! でもウチには重機はない ! 
・・・軽機ならある・・・ウチの四駆、CR-V・・・でもこの雪では動くことさえできるのか・・・

昼過ぎまでの多少なりの雪解けを期待して待ち・・・三時過ぎ、駐車場の圧雪にトライ。



CR-V ガンバった !
明日、日曜日は開店です !


久しぶりに写欲も、萌え。





2014/02/14

今日はバレンタインデー、ホワイトチョコ、一杯ありがとう !?
「明日用事があって来れないから早いけど…」 といって昨日来てくれた懇意のお客さん、正解でした。
今日ではたどり着けなかったでしょう。

またまた連続の大雪 ! 今回はこちらで未経験の、完全雪国状態 !
開店来、七年半にして初めて今日はお天道さまに翻弄されての休店 ! 一昨年の大水害当日でも午後からは開店したのだが ・・・・・これではどうしようもない。四駆といえども車も動かせそうにはない、完全に閉じ込められた・・・
ということで、これも初めて。やることないので厳かで清楚な雪景色を眺めながら、昼間から杯片手にTVを流しつつホームページ更新・・・優雅な感じがしないでもない・・・でも複雑。お店は完全NG。




予報などでは山間部で積雪15cm、とんでもない ! ウチのお店は敷地内に建屋が点在、高さ35cmの長靴が行き来するたびにズボズホ埋まって不便極まりないので踏み固めて雪道を作った。スケールでめぼしいところの積雪を測ってみたが、フルスケール40cmのスケールが雪の中・・・積雪40cm以上 !



昨年12月に積雪が二回、今シーズンは雪が多いかと思いきや、1月はちょっとした積雪が一回あっただけ、二月の初めにはここでも20℃近くにもなる日がありこの世はめちゃくちゃ?と思いきや、その後の連続大雪・・・ちゃんと収支を付けてくれるんですね。

・・・完全雪国状態。ソチの冬季オリンピックと合まって、スキーの虫が久しぶりにうずく私です。
伏線に、志賀高原にスキー合宿に行って来たお客さんの影響も・・・

スキーしたい !





2014/02/06

一ヵ月ぶりのサイト更新となってしまいました。

何をやっていたのかというと、パソコンが瀕死の重傷で大手術を受けていました。

バッテリー駆動では問題ないのにAC電源では様々な不具合が起こるという変な症状だったのでいろいろ調べてみると、メーカーが採用した新規の部品が想定外に劣化が早かったことが原因のようで、ネット上でもいろんな人たちが困っていました。でも、いつもの通りパソコンメーカーメーカーは知らん顔、一年の保証期間外だからと法外な修理費を請求するだけ。

ネットで調べている中で、個人でこの不具合原因を調べ上げ補修部品を海外まで調達して修理されている方を見つけ、修理をお願いしました。
その不具合は一発で直りました。でも、末期症状の中で私が無理な延命措置をいろいろやってしまったため他の部位にいろんな合併症を併発してしまい、臓器総入れ替えの大手術となってしまいました。
昨日病院から半月ぶりに帰ってきて、今までずっと私の方でリハビリ中ですが、なんとかホームページを更新できるまでにはなりました。

初めての民間委託でのトライでこんな大手術になってしまい費用も心配でしたが、最初の不具合に対して提示されていた少額の修理費用だけ。その後の大手術に費やした機材や時間や労力は…
「私にもプライドがあります、直します」 と言われた電話での言葉は印象的でした。

メーカー、お役所、官僚、政治家など、組織構造の中で訳の分からないことばかりにお金と労力を使っていることが目につくと思う昨今ですが、民間個人の心のレベルはもっともっと全然高い !





今日は今年初めての満開雪景色でした。
お客様は、昔から懇意にしていただいている初老 (?) の幸せご夫婦一組だけ。
雪景色を見に上がってこられました。

お客様は少なくとも、雪景色は良いですよ !
皆様もぜひご観賞に。





2014/01/06

新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ、御ひいきのほどを・・・



当家定番の阿蘇神社、今年の元旦は日暮れて家族で詣でてきました。当然はるも一緒。
さほど大きな神社ではないが、夜は壮厳な空気が際立っていた。

お正月といえば年賀状、どういう成り行きで成り立ったかは知らないが、すてきな慣習です。
毎年元旦の初日の出を泊まり込みで遠方からこの地に撮りに来て、それを即座に年賀状として出す、という呆れたお客さんもいます。その出陣前の大晦日の夜は、大概ご一緒してますね。
そんな年賀状を見直しながらこれを書いてます。

でも昨今、携帯であけおめ一斉配信とか、既製はがきにプリンタで宛名印刷して終わりとか・・・私も昨年思い切って相当減らしました。年賀状というもの、どういうものかと再考すべく、お客さんたちに年賀状どうしてます? と聞いてみましたが・・・嫁任せとか適当にとか、もう何年も書いていないとかいう回答が多く、積極的な回答はあまりありませんでした。

年賀状だけのお付き合い、なんて寂しい文脈で語られることが多くなりつつある年賀状ですが、私の場合、半世紀いろんなところに点在していたため、年に一回だけでもお互いに近況を知らせる手段として、この慣習はありがたく感じ、この年賀状がなくなると過去の親しい人たちとの繋がりが途絶えてしまいそうで・・・
近況を交えるべく、年末には無い知恵絞りながら手作りで作ります。

              

メールなどに伝達手段が変わっても、この風流で粋な文化は、多少手間暇かけても永続して欲しい。
楽しい年賀状、ありがとう !






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