イタリア旅行

 2013年5月 イタリア「世界遺産の街」を列車で巡り、主だった観光ポイントに、話題となった所や映画の撮影スポットを観光目的に加え、二人で”のんびりと楽しみながら”旅をすることにしました。

関空発アリタリア航空で、ローマ乗換えミラノへ、(アリタリア航空はWebチェックインができるので出発前日に座席の指定もできる、ローマからミラノへの便も同じくできた) ローマ空港で入国手続きを済ませTransfer(乗換え)の掲示案内を見ながら進み、ミラノへの国内線搭乗ゲートへ行く。
 ミラノへの000便は5番ゲートという掲示案内に従って、ゲートに行き搭乗便の確認をする、イタリアの人や観光客らしい外国人も居り安心して待つ、ところが時間前になってもゲートに係りの人が現れない、待っている人は少ないまま、おかしいなと思い案内板を見るといつの間にか便名が変わっている、他の人は気づいてない様子。急いで案内所を探して聞くと、遅れて到着してないので00番ゲートに変わったと紙に書いてくれた、他の気づいてない人に教えなければと思い戻ると、皆んな慌てていました。1時間ほど出発が遅れミラノ着は深夜となる。

 ミラノからローマまで列車で旅をする。



ミラノ 観光1日目、ホテルで朝食を済ませ荷物を預けて、8時過ぎにミラノ中央駅(威圧のある石造りの駅)のタバッキでメトロの切符を買い、地下鉄でドゥオーモの見学とガッレリアの散策に行く為、エスカレータで下っていたとき、若い娘の集団スリに女房のバッグが狙われ、手が入ったときに気がついて叫んだので逃げていった。イタリア観光最初の出来事である。(イタリアはスリが多いいと聞き注意をしていたのに?)
 ミラノ の観光目的は、荘厳なドゥオーモとガッレリア、スカラ座の他にダビンチの「最後の晩餐」の鑑賞であったが 入場券完売で予約が取れなかったので1日の観光日程とする。

       
    ミラノマップ    ミラノ中央駅(スリに逢った)  荘厳なミラノ大聖堂     ビットリオ・エマヌエレ2世アーケード                        

水の都 ヴェネツィア 夕方、海を渡りサンタ・ルチア駅に着く、嵐の痕の状況で雨も降り薄暗く、運河の水が道まで上がっており歩くのに靴が濡れる。ホテルは本島内の貴族の館を改修した古い情緒のあるスーペリアクラスに宿泊する。
 朝食を7時過ぎに済ませ、移動はボバレット(バス)という船を利用、チケットを買うがチェックは全くない。天気は小雨であるが、サン・マルコ広場(ナポレオンが進攻してきたとき世界で一番美しいと言った)は朝早くから観光客で賑わっている。サン・マルコ寺院(828年聖マルコを安置するため造られた)の見学と路地を散策後ゴンドラに乗る。(Webで調べたら乗り場が5箇所ほど有り、1番評判の良いのが魚市場近くであったが、広場近くに2番評判の乗り場があるので地図を見ながら探す。評判通りコースもよし、ゴンドリエのサービスも良かった。40分周遊80ユーロ)

    
  ミラノから3時間の旅 サンタルチア駅を出ると海水が上がっている   移動は船か歩き  映画ツーリストのジョニーデップ   サンマルコ広場   
       
        ヴェネツィア地図             サンマルコ広場の造弊局と鐘楼             サン・マルコ寺院

 1番目の目的、サンマルコ広場にあるCafee florianは1720年創業、カフェ・ラテ発祥の店と言われ、ココ・シャネルがCHANELブランドの構想を立て、ワーグナーは作曲をするため利用、またテラスでオーケストラの演奏がありマリア・カラスはよく来ていたという。その宮殿のような店で優雅にランチする、コーヒーとサンド・パンだけの注文だが、店の人は礼儀正しく愛想も良く気持ちよい。
 ドゥカーレ宮殿は30分以上並んで入場、豪華な部屋と裁判所、ため息の橋を渡ると牢獄がある。宮殿は行政庁でもあったそうです。(写真撮影禁止でした)

   
  カナル・グランデ リアルト橋    40分周遊 80ユーロ  ポインター 宮殿のようなCafee Florian   ドゥカーレ宮殿       

花の都 フィレンツェ 朝1番に入場予約(08:15)の、美の殿堂”ウッフイ美術館”に行き「ビーナス誕生」や「プリマベーラ」「受胎告知」「東方三博士の礼拝」「アダムとイブ」などの有名な絵画や彫刻を鑑賞後、2番目の観光目的であるベッキオ宮殿でレオナルド・ダビンチの未完の大作「アンギアーリの戦い」が隠されていることを示した、ダビンチコードが発見されたジョルジョ・ヴァザーリ作の壁画と宮殿の見学をする。大きな絵でコードを見つけることが出来ず三脚を利用してズームアップし探そうとしたら、三脚は床に傷をつけるので禁止と注意されるが場所を教えてくれたのでそのままスローシャッターでパチリ!(下のフラッグの写真)、(豪華な宮殿とダビンチの絵の発見と日本でもテレビで報じられたのに観光客は少ない、また大広間にはミケランジェロの彫刻もあります。入口のダビデ像、現在はレプリカで本物は風雨から守るため、アカデミアギャラリーで大切に保管しているそうです。(ここは警官が警備をしている)(NOフラッシュであれば写真撮影できる)

         
     約3時間でフレンツェ着    ウッフィ美術館予約窓口でアメリカの人と  プリマベーラ      ビーナス誕生

             
           ウッフィ美術館      ベッキオ宮殿 ダビデ像前にて     豪華な宮殿の部屋

     
         宮殿大広間 右側壁画の後ろに隠されている 中央上段の少し右側 このフラッグに「探せば見つかる」のメッセージ      
         映画『インフェルノ』トム・ハンクス主演ミステリー、「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ最新作 (2016.11)の舞台

 路地を散策して、花の聖母寺院と言われている荘厳なサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を見学する。観光客が多く並んで入場、入場料は無料です。ドームの天井画を皆んな撮影している。ジョルジョ・ヴァザーリ/フェデリコ・ツッカリ作「最後の審判」(二人で完成まで7年かかったそうです)が描かれている。

              
                花の聖母寺院と言われるドゥオーモ 天井画は「最後の審判」 

 広場のレストランで遅い昼食をした、メニューを見てサラダとパスタを注文したのに違う料理が出てきた、美味しそうだったので良しとする。古い建物が並び趣きのある街を地図を見ながらピサへ行くためフィレンツェ・サンタ・マリア駅に向う。

              
        レストランのテラスで昼食休憩   駅でピサ往復券を買う     斜塔を支える写真を撮影

 駅で往復切符を購入するのに窓口はのんびりしており、順番待ちで30分以上かかり列車に乗り遅れる、次の列車を掲示板を見てホームで待つ、時間前に再確認すると掲示板の表示が消えている、いつの間にか乗り場が変わっており駅員に聞き走って行き間に合う。
 イタリアは乗り場(ホーム)の変更はよくあるそうで、電車に乗るには、待合所で直前に掲示板を確認してホームに行くように気をつけました。

ピサまでノンストップで約1時間、ピサ・セントラーデ駅からはバスで行く予定であったが、乗り場を探していたらバスにも乗り遅れタクシーで行く。斜塔は思っていた以上に傾いていた。観光客は多く、露店と土産店も多く並んでいる。暗くなってきたのでフィレンツェに戻る。
 
追記、イタリアの駅は改札所がないのでホームに誰でも入れる、荷物の盗難に注意するように!若者と警官や車掌が追っかけっこしているのを2度見た。切符の改札はないが乗る前に刻印をしてないと高額な罰金を取られる。刻印機は各ホームにある。

      
       フィレンツェS・M駅(待合室掲示案内)                ローマ テルミニ駅        ローマのホテル  

 朝、ホテルで少しのんびりして出発、フィレンツェから列車ユーロスターで約3時間半、ローマ、テルミニ駅着。ホテルは駅に近いのでチェックインして、その後街を散策しながら、周遊のオープン観光バス(1日乗り降り自由)のチケット売り場を探す。テルミニ駅のビル内にスーパーがあり、お土産探しと2階にセルフレストランがあったので夕食をする。(イタリアは料理の量が多いい、1人前を二人で食べる飲み物は二人分買う)
ローマ 観光は、周遊オープンバスを利用して、3番目の目的、映画「ローマの休日」の撮影スポットを巡る。向かい合わせの前の席に50代と思われる夫婦が座る、感じの良い綺麗な奥さんが挨拶をしてくれジャポネーゼと聞いてきた、ダンナは遠くから来た日本人に気を使って愛想よく接してくれたが、途中からイタリア男の本領を発揮して奥さんの耳や毛髪を扱ってフダケ、調子に乗って面白くしょうとしてくれる、淑女という感じの奥さんは我慢をしていたが限界に達しようとしていたようだ?良い具合にバス停に着いたので下車した、あの旦那はきっと奥さんに大目玉を喰らうと思うと笑いが止まらない、楽しい時間をありがとう!
 
     
                          主だった観光地の周遊バス       アン王女が逃げ出すべルべリー二宮  
           
    ベネチュア広場        バチカン市国 サンピエトロ寺院     ダンスパーティが行われたテヴェエレ川                             

 バチカン市国からテヴェエレ川を渡り、目的の一つである、オードリ・ヘップバーンがローマに来たら利用したという「Di・Rienzo」で食事をするため、地図を頼りに路地を散策しながら行く。(4月にBS放送でいつもこの席で食事をした、と放送されたので席を覚えており案内をされる前にあつかましくその席をGet、オーダーはボンゴレとマルゲリータそしてコーヒー2つだけ、量は多いいので十分である。ここも従業員は愛想よく記念に写真を撮ってくれた) 観光客で賑わうパンテオンのすぐ近くで、一般の教会だが芸術品の宝庫と言われるサンタ・マリア・ソプラ・ミネルバ教会の見学。(観光客が少ないので静かであり厳かな雰囲気で見学できた)

              
           アン王女を隠しカメラで撮るシーンのDi・Rienzoで食事                           ボンゴレとマルゲリーター 

          
         紀元前の神殿 パンテオン      サンタ・マリア・S・M教会     ミケランジェロ作イエス像 

 ナボーナ広場のベルニーニ作、「4大河の噴水」等彫刻と噴水を見て、ジェラートを食べながらバチカン市国 サンピエトロ寺院まで歩く、観光客が多く並んでいる。見学後周遊バスでトレビの泉やスペイン広場へ行く、多くの観光客で賑わっていた。(アン王女が記者会見する映画のラストシーンのコロンナ宮殿は土曜日の午前中だけオープンということなので見学できませんでした。) 時間は遅くなったが、充実したローマ観光ができました。

              
         
 ナボーナ広場4大河の噴水   サンタンジェロ城     サン・ピエトロ寺院 
      
     
トレビの泉          アン王女がジェラートを食べたスペイン階段    共和国広場  
          
     
SMマジョーレ教会  テルミニ駅で切符に刻印して、ローマ空港へ行く

 帰りの日は、朝食後荷物の整理をして早めにチェックアウト。テルミニ駅からレオナルド・エキスプレスでローマ空港へ、前日iPadでWebチェックインしていたのでアリタリア航空カウンターに荷物を預け、出国手続きを済ませ買い物と軽いランチをする。
 翌日午前、関空着。

●イタリア観光は、「のんびりと・楽しく」巡る予定でしたが、現地の人の方がのんびりしていたり、言葉は通じないが楽しかったり、助け合うことがあったり、良い人たちと触れ合うことができました。(4人組の悪い娘もいました) また、歴史のある世界遺産の街、古代ローマの建造物や中世の建物、芸術など十分に満足のできる観光ができました。

●ミラノからヴェネチュア、フィレンツェ、ローマへの列車は最高速のユーロスターで2等指定席を利用する。乗客は観光客が多いい、ジェスチャーで少しふれあいはあるが長く続かない。言葉がわかると楽しい旅になるのに?。各車両乗降口にスーツケース置き場がある、盗難防止のため100均のワイヤーロックで止める。車窓の景色も良い。

●イタリアでは、日本人と会うのは2回だけでした、1回はフィレンツェのホテルで朝食中、〇〇年金友の会という名札を下げた団体の、調子の良いおばさんが、私を見てニーハオと挨拶をしてきたのでニーハオと返した、その人が他の人に、これは生卵だろうかと聞いていたので、ゆで卵だと教えたらビックリして照れくさそうにしていた。もう1回はトレビの泉で、ここは多くの観光客で混雑している、〇〇〇の添乗員さんが大きな声で”集まって下さーい”と何回も言っているのに集まらないのでイライラしている様子。私は聞きたいことがあって傍に行ったのに、関係のない人が集まったと思ったのか変な人と思ったのか?、添乗員さんが”ニコッ”と綺麗な笑顔になった。

●お土産の購入は、スーパーや市場があり、チョコや菓子ワイン他、実用的なものが安くてオススメです。

●困ったことは、先に書きましたが空港や駅で掲示板に案内が出ていても変更になることがよくあるそうで、出発少し前の確認が必要です。列車は時間通りに出発していました。 また、どこの都市も、観光地なのに公衆トイレが少ない。駅のトイレも有料で並んで順番待ちです、どこも1ユーロのようですが、カフェはコーヒー1杯1〜2ユーロなのでコーヒーを飲んでトイレに行く(無料)のがオススメです。観光地なので歩いていたらカフェはあります。

●ホテルは各地とも駅から歩いて行ける範囲のスーペリアに宿泊、街は古い建物を残している、ホテルは内部を改装して利用しているので普通のホテルに比べると不便だが情緒がある。宿泊税は4星で取られる(星1つ1泊1ユーロ、チェックアウト時に請求される)。各ホテルともに朝食のビュッフェは種類もそこそこあり、おいしかったので満足でした。Wi-Fiもチェックインの際にアクセスパスワードを教えてくれます。

●食事は、レストランで夕食2回、昼食は3回だけ、他はスーパーでハムサンド、リゾットなどの惣菜と駅の店や屋台で立ち食いです。(スーパーや屋台の料理も美味い)

全旅日程9日間で、イタリア北部の歴史のある街を観光して、記念に写真日記を載せました。お読みいただきありがとうございました。
                              カプチーノ 1ユーロ