初冠雪の九重ブルブル紀行                     栗秋

師走の第二週末は10日に、会社の山仲間とくじゅう倶楽部をベースに忘年登山(もちろん忘年宴会も)をやろうよ、ということになった。で目当ては瀬の本まで下って、岩井川岳〜扇ヶ鼻〜牧ノ戸を歩く手筈だったが、今冬初の第一級寒波到来で、長者原までのアプローチで既に部分的に積雪・凍結有りで多少なりともびびった。

 であればとても牧ノ戸峠を越えて瀬の本まで車は難儀であろう。コースを急遽変更して長者原を起終点にすがもり越〜法華院〜雨ヶ池を歩くことに。但し、すがもり越場面で視界がよければ三俣山登山の選択肢は残したが、1時間半かかって到達したすがもり越一帯はビュービュー寒風吹きすさび、横殴りの雪が舞って上部(三俣山方面)はまつたくの視界ゼロ。あっさりと諦めて北千里から法華院へと恐る恐る下った。この間寒風で体温は確実に奪われ寒さが身に沁みたが、初冬の気安さのつもりが一転して初冠雪の九重だもの、心構えからして持ち合わせなく、このうえなく寒かったのだ、ブルブル。

   
      すがもり越への登り                  寒風吹きすさぶすがもり越2題(鐘も凍るよ+ブルブル二人)  

 で法華院では無料?休憩所へ入り込み、ぜんざいを作って昼食としたが、家屋内でもしんしんと冷え込み、調理ガスの炎に手をかざして暖を取り、気持ち幾分暖かなりであったか。

さぁて帰途は雨ヶ池経由で長者原へ。遠望する坊ヶツル盆地にはテントが2.3張り認められ、寒風冷え冷え大好き?趣味人たちの一夜をおもんばかったが、今年1月に挟間兄と泊まったやせ我慢的坊ヶツルキャンプの一夜を思い起こせば、他人の行状を揶揄すること違わずかな。さぁ後は湯宿でまったり温泉に浸かり、忘年大宴会が控えている。三俣を左後方に仰ぎながら冬枯れの森を下るおじさんたちの表情は、きっと緩みきっていて、足取りは軽かったこと想像に難くなかろう。

  
       雨ヶ池から長者原への下り、三俣を仰ぎ見る             雨ヶ池手前(坊ヶツル寄り)から白口岳方面を

(参加者) 栗秋、他3名

(コースタイム) 長者原941→硫黄林道との分岐点1012→硫黄林道と合流点1040→すがもり越1108 16→北千里112026→法華院温泉山荘1200 1305→(雨ヶ池経由)→長者原1505 星生温泉(くじゅう倶楽部露天)  くじゅう倶楽部泊
                                   

(平成231210日)

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