主な山といで湯 ・・ 記 録 ・・1986.3 〜 1986.9
     
昭和61年(1986年)3/22〜23 由布院〜玖珠春雪の山旅  挾間、高瀬、栗秋
 はっきりいって、この時期に雪が降ろうとは思わなんだ。明日の快晴を信じ福万山と周辺のいで湯をイメージして雨の大分を21時発。庄内付近では完全に白一色の世界となる。今宵の宿は由布院・金鱗湖ヒュッテなり(実は天祖神社の境内にテントを張る)。金鱗湖をはさんで正面に亀の井別荘の森を見るリゾート地、天祖神社を知っているか?「昼間やったらとてもテントなんか張られへんで!」と挾間のたまうも黙々と設営作業は進み、酒も進んで、神社にはすすんで謝り、もちろん近くの岳本露天にもすすんで入湯。翌23日、福万山の登路を探す目的で由布院から北へ。雪深く初期の目的は達せられぬまま、日出生台雪原を抜け豊後森。「伐株山へ登ろう。ランニングで!」と高瀬と挾間。「そんならやってみなはれ」と栗秋。R210の登山口スタート。距離にして約6km、標高差350mを2人は本気で走り始めたのだ。伴走者のブルーバードは頂き直下の急坂でスリップの末乗り捨て、最後は3人駆けっこで伐株山園地(標高686m)へ。
 下山後は宝泉寺温泉へ。観光協会が造った露天風呂を探しあて暖を取る(正式オープンは4月ということでまだ竣工間もないのだ)。宝泉寺の活性化を目論で造られたこの露天風呂に幸あれと願いつつ、さて、次はどこに行こうかな?挾間はこれに答えて「小倉岳に登ろう!」と。オグラダケ ・・?ああ、R210の車窓からピラミダルな山容を見せてくれるあの小倉岳か。おもしろい。先ずは川東の集落から右手に林道をグングン上がる。4WDならまだ可能という地点で車を降り、約30分の歩程で山頂へ。頂はTV中継塔が建ち、ブルドーザーなら登れそうな山路がつながっている。雪の山里を見下ろしながら気分は爽快。帰途、高瀬と挾間はまだ野矢温泉に入ったことがないという。ああ、おゆぴにすととしてあるまじき未熟を恥よ!と案内役をつとめる栗秋。ああ、これも青春の1ページなり。

4/13・国東・屋山のウドは最高の巻 挾間、栗秋
 本格的サイクリングツーリングの季節到来!宇佐の挾間宅から屋山・長安寺まで往復40kmの厳しくかつ爽快サイクリング。長安寺からは山路を約30分程で屋山の頂である。(屋山については第4号挾間記「大分の山を行く」に詳しい。)下山の途、長安寺に近い林道の山側斜面はウドの宝庫。採ってくれといわんばかりの群生の様を見て挾間の目の色が変わり狂気の体。春の山菜の王様をアッと言う間にザックいっぱいにして、あふれたウドは手に持って長安寺に下りると、参拝の老夫婦から「付近にウドがあるんですか?」すかさず挾間は「イヤー、殆どないですよ」と宝物のありかをすぐ白状するほどお人好しではなかった。

4/26・万年山のワラビも最高! 加藤、栗秋
 万年山北西麓の高原(玖珠町小田)にてのワラビ狩り。昨年から2回目の地であるが、よく肥ったワラビがここの特長。期待どおり大量の収穫を得て、帰途は由布院温泉岳本露天にも浸りニンマリ帰分。今年は塩漬けにでもして年をこせるだろう。        

4/29・春風に乗ってBIKE・SWIMツアー 挾間、高瀬、栗秋
 指宿トライアスロンまで1ヶ月足らず。明野の高瀬宅をベースにホームコースの佐賀関Seaside Roadを巡り、白木海岸で水温16℃に耐え約1kmのswimをこなし(ブルブル・・・)御所峠の上りでようやく身体が温まる。今回は六ケ迫温泉は横目で見やりパス。75kmを走り終えた身体に明野のガーデン・ビアパーティが待っていた。
5/5・国東半島センチュリーラン激走と真那井温泉 挾間、栗秋
 今、自転車がおもしろい。自分の足だけでどんなに遠くでも行けるという夢がある。ウン、先ずはセンチュリー(160km)走破だ。待てよ、手ごろなハーフを駆けてみるか。ゴール後に10km程のランニングでバイアスロンをやれば80kmのBIKEも決して短い距離ではないぞと妥協しつつ挾間&栗秋で80kmの部に出場。79人のエントリーで9:00a.m住吉浜リゾートパークをスタート。2人で並走するつもりが5kmも走らぬうちに挾間はパンクで脱落。国見町岐部の折り返し点はトップから2分遅れの3位で通過し、帰路は向かい風に悩まされながらも2,3位と1秒差の4位(2:36:45)でゴールの栗秋。一方、初体験でタイヤ交換にもたついた挾間は10分以上のロスタイム。これを縮めようとイノーになって猛追するも、10分以上の差は如何ともしがたく、結局10位(2:45:00)でフイッニッシュラインを踏んだ。帰途、大神・真那井温泉(ペンション真那井浜85年7月オープン、弱食塩泉)で心地よい汗を流した。エッ!!BIKE終了後のランニングはどうしたかって?ノーコメントさ。            

5/24〜26 アロハ、指宿トライアスロン&山といで湯の薩摩路よ・挾間、高瀬夫妻、栗秋夫妻
                (本文参照)   
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6/1 第5回チャレンジサイクルロードレース出場と初見参杵築温泉 栗秋ファミリー、挾間
 チャレンジ精神旺盛なおゆぴにすとの面々の次なるレースはチャレンジサイクルロードレース。杵築市若宮を起点に安岐町油留木までのオレンジロードを2往復、55kmは距離が短くて手ごろであるぞと思いきやアップダウンの連続で平坦路がないイジメのコースであるをイヤというほど思い知らされたレースであった。               まず、57人の集団の最後尾からゆっくりスタート。最初の3〜4kmまでは快調なれど登り坂の連続連続。なかなか峠が見えてこない。やっとの思いで越すと豪快なダウンヒル。この繰り返しで3つ目の峠を下ったところが油留木の折り返し点。これをまた引き返さなければならないのかと思うと些かウンザリ。それでも1往復目(27.5km)栗秋は約55分でクリアー。約1分遅れで挾間が追走する展開となったが、2往復目になると気持ちだけが意気込むものの身体が言うことを聞かない栗秋はガクッとスピードが落ち、「ワ、ワタルちゃん、待ってくれ!・・・」とあいなって万事休す。結局挾間が1時間49分23秒、14位/57人(30歳台5位)、栗秋は1時間52分7秒で17位(30歳台6位)で何とかゴール。オレンジロードはもう走らないぞ!
 さて、例によつて次なるは汗を流しにいい湯探訪へ。今回は初見参の杵築温泉を稼ごう。以前から杵築には温泉が湧くことは知っていたが、共同湯の存在を知ったのは皮肉にも先月20日付けの大分合同新聞に掲載された「とうとう残り1軒に・・・杵築市内の銭湯・杵築温泉ののれんをおろす」という小記事が目に止まったのがきっかけ。休業したのは八坂川の河口近く、市内納屋の「丸一風呂屋」。名前からして温泉のイメージはないが、同じく河口近く、昔ながらの漁村の集落の奥まったところにひっそりと営業を続けており、単純泉36℃を少々加熱する銭湯(共同湯というより)といったところ。昼下がり毎日必ず入湯するという近くの老人とのんびり海辺の湯を楽しんだ。         ・      ・     
6/7〜8・九重山開き 加藤、吉賀、宮崎、高瀬、栗秋
 “快晴の山開きは6年ぶりだ!と君は覚えているか?”
 7日夕刻、湯沢温泉入湯後吉武草原に大型のキャンピングテントを設営。大草原の真っ只中。焼肉の臭いジュウジュウ。そう、九重山開き前夜祭はこうして始まり強い者(酒に)が生き残る宴に突入。翌、8日期待どおりの日本晴れ。テントサイトから見る景色は「大草原の小さな家」のエピローグに出てくる雄大なイメージ。登場人物が「おゆぴにすと」5人ではイメージの落差は否めないが・・・例によって高瀬、吉賀は早々に下山。残る3人でいざ久住山へ。まずくじゅうヒュッテに立ち寄り、森を抜けガレ沢をつめて硫黄山道を経て硫黄の湯に浸り、すがもり小屋で一本たて(登山客でいっぱい)2ピッチで久住山の頂。快晴に誘われてか腰をおろす場所もないほどの盛況にいささかウンザリ。山頂祭を横目に早々と星生山へ。こちらは久住山の喧騒とは余りにも対照的な趣である。花の山旅は静かでなければいけない。やっとピークを踏みしめた実感が湧いてきたぞ。下山は星生新道をとる。星生山頂から直接北尾根を下るもので、一般には余り馴染みの無いルートであるがミヤマキリシマの群落の中を進む花くれないルートである。30分ほどで横断道路(料金所のヘアピンカーブ付近)に出合い、くじゅうヒュッテへ直行。開けられた窓から正面に星生山を臨みながらの湯浴みもまた格別なり。「快晴の山開きは6年ぶりだとは覚えていないだろう」と加藤、宮崎を横目で見ながら心でつぶやき日焼けした顔をさすった。下山後、加藤&栗秋は別府・堀田の荒金宅に寄り梅狩りに興じたことも付け加えよう。・

8/9〜・トライアスロン IN玄海(賞金レース出場の巻) 挾間、高瀬、栗秋父&娘

               (本文参照)
                  
8/16〜17ファミリーキャンプ INひぜん湯 加藤、松田、高瀬、栗秋各ファミリー、夜だけ挾間
 昨年に引き続き舞台をひぜん湯に設定。子供達の待ちに待ったファミリーキャンプがいよいよ開幕。いつでも入れる快適な岩風呂がここの魅力のひとつだが更に今年は露天風呂が・ファミリー、お目見えし、はるばる大阪から初参加の松田ファミリーもおおはしゃぎ。もちろん夕食は焼肉なれど賄い付きであるからして飲食に専念できる快適さを銘記。翌17日、早朝から子供達の歓声があがり「久しぶりの山の朝をまどろむ企て」も喧騒に破られた・・・キャンプ場を流れる玖珠川で早速水遊びに興ずるは子供たち。後片付けでのんびりキャンプを楽しむ時間が無いことをこぼしながらもしっかりだべっている母親たち。そしてもちろん父親たちは「湧蓋山登山」、とは言っても日和ることでは誰にも負けない面々地蔵原方面からのびている林道(by car)を利用して一気に湧蓋越まで稼ぎ、悠々と高原漫歩を楽しもうというアイデアに誰も反対するものはいない!!というシナリオで1時間半のハイキングを楽しみ帰還。帰路はくじゅうヒュッテに全員立ち寄り、いで湯に浸りしっかりと午睡と決め込む者もいた模様。

8/31・県南の秘境・夏木山&藤河内渓谷“山と渓流プラスグルメの旅”加藤、荒川、挾間、宮崎、高瀬、栗秋、荒金、その他多数
 JAC大分支部例会行事に参加というかたちで夏木山登山となった。現地での合流組も加えると総勢20名弱というまさに集団登山的趣き。大分6時出発、三国峠経由で藤河内を通り林道を上り登山口着は9時30分。カーブの連続で車酔に悩まされるも降りてしまえば別天地。鬱蒼とした原生林をのんびりペースで高度を稼ぐ。途中、木々の間から垣間見る桑原山へと続く稜線、あるいは新百姓山の高まりが目に新鮮である。シャクナゲの群落あり、ヒメシャラ、ツガの原生林と深山にわけいるたのしみは眺望のきかぬのを割り引いても余りあるのだ。山頂には2時間余りを費やし11時50分到着。広葉樹林とスズタケの台地で南西側に若干の展望が期待できる。とくに頂より南へ50m程下った「みはらし台」からは真っ正面に大崩山の主峰を仰ぎ(すぐ間近に!)すばらしい。佐伯に転勤した宮崎は周囲の山々の説明に忙しい。県南の山々は佐伯住民のテリトリーなのである!?自ら多量の缶ビールを荷揚げして柔和な眼差しで我々に振る舞う彼に山男の風格を感じ取った。(次回もまた缶ビールを荷揚げしてね!)
 さて、下山は「急降下」組、高瀬・挾間・栗秋の話。30分足らずで登山口に着き、その勢いで藤河内渓谷まで駆け下り渓流Swiming(透みきってつめたいぞ!)と微妙なバランスを駆使して沢登りの興じた。ナメ、滝、ゴルジュ、チョックストーンと清流、やまめの群れ。ああこれが藤河内渓谷!(2時間も)
 帰途、下流の発電所横の民宿「静」にてマス料理のフルコースとビールにて小宴会(こんなとき運転手はつらいなあと高瀬)の後、北川経由のR10にのり大分着21時。遊びほうけた一日に、また頭の中がからっぽになってしまった。

9/21・久住高原から山のいで湯黄金ルートを経て童話の里へ  挾間、高瀬、栗秋
 「昨日のインタビューが記事になれば『おゆぴにすと』チームの『何故いまトライアスロンなのか』が世に出て、その存在が認知されるのだ。こだわりハサマ「写真入りの記事が某大企業幹部の目にとまれば、『あそこの大将は何ちゅうアホな遊びをやっとるんや。会社の信用もんや』と言われるのがこわく、でもしっかりと紙面には『出たい!』との表情でインタビューの内容結果を論評する‘昭電社員’の高瀬を横目でにらみながら栗秋の操るブルーバードU世号は雨の久住高原へ。そう、昨日は我々「おゆぴにすと」チームのトライアスロンでの活躍に注目した、クオリティペーパーの大分合同新聞が「何故、今山のいで湯がトライアスロンなのか。めくるめく・・・」という化題で直撃取材した(された)内容についての会話である。取材の終わりに明日の(トレーニングの?)予定はと聞かれ、山のいで湯黄金ルート・トライアスロンさと何の気なしに答えてしまうのは、もちろん御湯彦。その結果がこの久住高原である。台風16号くずれの温帯低気圧が秋雨前線を刺激しているのか、雨というより、暴風雨に近い。瀬の本では霧も加わって、ノンストップで筋湯をもとばし河原湯へ。道端の共同湯に浸り、1種目めの第1湯。地蔵原越で串野温泉共同湯にも浸り(挾間のみ)、更に久しぶりの桐木温泉共同湯にもありつく。もちろん今回も「吉光さんちの親戚」で入湯。「吉光さん!次回は必ずお土産持ってくるからネ・・・誰か前回もそう言っていたぞ!」
 さて、第2種目めは玖珠へ出て、角埋山(576m)へのランニング登山。ふもとの三島公園に車を置き、のっけからの急坂をあえぎあえぎ。山頂付近に社があり、頂は杉林の台地状、ピークは判明せず。下りでは勢いがつきすぎて、三島公園を素通りして、玖珠川沿いに湧く玖珠温泉まで約6kmのノンストップラン(挾間&栗秋)。挾間、高瀬には初めての湯。清流荘と棟つづきで、外来用の出入口まであり、「これは立派な湯だわい」と缶ビールを飲みながら湯舟でつぶやくはワタル兄。次なるは由布院まで30kmのBIKE。これすなわち3種目めである(挾間&高瀬は水分峠まで。水分峠〜由布院は栗秋のリレーラン)
 そして本日5か所めの由布院温泉(岳本露天)は挾間のみの入湯。実は岳本到着直前のカーブで栗秋は転倒し、左肩に擦過傷、ヒリヒリで入れなかったのだ。原因は「BIKEテクニック過信症」か。低気圧も通りすぎ、宗方から見たあでやかな夕焼けと左肩の痛みが強く印象に残ったフィナーレ。大分着6:30p.m。              

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