ホームページ開設にあたって

 私たち‘おゆぴにすと’にとって、青春時代にあれほど情熱を燃やし続けた山も、一般常識人と同様、結婚、家庭、仕事を含め、社会的な責任が増すにつれ、頭から離れ、山仲間が次第に疎遠となった一時期がありました。昭和57年(1982年)のゴールデンウイークに、誘い合わせて九重・阿蘇周辺の山といで湯を巡り久々に旧交を温めた私たちは、新しい登山スタイルを発見したのです。それは、かつてのように気負いもなく、静かな中に潤いのある山登りでした。以来20年、たゆまず臆せず山を求め続けました。そんな私たちも、いつしか自分たちの足跡を振り返ることの多い年齢となりました。20年の節目を迎えるにあたり、私たちのこれまでを自分史としてまとめてみました。仕事やいろいろなことにかまけ、内容的には不十分なままの見切り発車の感は否めませんが、今後できる限り私たちの手持ちの写真、データを惜しまず紹介し、皆様の山登りのお手伝いをしたいと思っております。私たちも、自らの境遇を甘受することなく、夢はヒマラヤの高峰におき、いつまでも青春時代から求め続けた「山」を大切にしたいと思っております。
      (2002年1月1日還暦を迎えた日に 山のいで湯愛好会会長 加藤英彦:写真)

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