小学校卒業。6歳から12歳まで通ってたんだから、思い出深い。
卒業する少し前から丸坊主にするのをやめた。
何となくだ。特に理由はない。
丸坊主が恥ずかしいとか決してそう言う事ではない。
そして大分市立稙田南中学校に入学。
ガクランを着るのが少し嬉しかった。
この中学は学区内に10近くもの団地があり、
一学年470人11クラスというマンモス校であった。
入学式の日、クラス分けを見る。
一年八組。プレハブ校舎だ。
今ではこのプレハブも無くなった。
昔は花壇としてまだ残っていたのだが…
NHKが一度取材に来た。実家にはまだこのビデオが残っているかもしれない。
夏は暑いので扇風機があった。
中学に入る前、親父から何か部活に入るように言われた。
婆ちゃん子の影響もあってか、俺はスポーツに全く興味が無く、
汗を流して何が楽しいのかわからなかった。
何のスポーツをするか考えた。
親父はバスケ部だったらしい。しかも高校時代はキャプテンだったとか。
じゃ、俺もバスケやってみるか。
それで、中学ではバスケ部に入った。
当時の稙田南中ではバスケ部と卓球部が2大きつい部活として有名だった。
バスケ部も俺らの学年で53人いた部員は14人に減った。
最初は親父から言われて入った部活だが、
やって行くうちにそれなりにバスケの面白さに気付き、
また意地も手伝って、引退まで辞めることなく続けた。
今では自ら進んでスポーツをやる事はあまりないが、
それでもバスケをやる時は楽しい。
野球やサッカーをやっていてもそれなりに面白いが、
スポーツで何が一番好きかと聞かれたらそれはバスケなのである。
俺は中学に入って変わった。
補欠とはいえ、練習は普通にやるので身長は伸び、痩せた。
性格も小学校より刺が無くなった。
小学校時代を知っている人が中学での俺を知り、
「吉田君が変わっちょったけん、ビックリした。」と言われた。
成績が伸びた。それも半端な伸び方じゃない。
落ちこぼれグループから一気にトップクラスに伸びた。
親から大学に行くように言われた。
学級委員や生徒会副会長の候補に名前が良く挙がるようになった。
そして、この年最大の俺を変えた出来事が襲った。