小説 IN SIDE WATCH

第 15 話 厳しかった日々の記憶

修一と楓の前に、現れたのは、修一のコーチだった、後藤 純一だった。

驚きの顔を浮かべていた、修一は、楓に、その時の厳しかった記憶を話す事になった

どの様な記憶を持って、厳しい試練を潜り抜けたのだろうか???

修一:忘れもしなかった、1年前の9月の事だった。俺は、12月に開催される

雷門トーナメントに出場したい事で、一杯だった。しかし、到底このレベルでは

叶わない事は解っていた。だけど、後藤さんと会った事で、それを変える事が出来た。

思い出の記憶の話が語られる。その記憶の中に、どの様な厳しい事が待っていたのか?

修一:雷門トーナメントか。出場したいけど・・・・・。今の実力では、出場しても・・

ダメだろうな。もっと厳しい環境で鍛錬に練習をしないと・・・。難しい、強くなれない

後藤:そこの君!雷門トーナメントに出たいのかい???だったら、俺の所の

トレーニング・ジムに来ないか!1から格闘技の良さを、叩き込んであげるから!!

その言葉に、嘘は無いと解っていた。でも、修一は、正直不安が一杯だった。

此処は騙されたと思って、素直に聞く事にした修一だった。

修一:では、お邪魔させて頂きます。僕は、新田 修一と申します。高校生です

後藤:俺は、後藤 純一。トレーニング・ジムの館長をしている。詳しい事は

行ってから話すとしよう。しかし、若いのに、雷門トーナメントに出たいとはね

中々見上げた根性だな!感心するよ。うちのジムは、練習環境は厳しいけど

それだけ、みんな真剣になって、練習をしているよ!強くなる為にね

修一:皆さん、僕と同じ道を歩んでいる人が居るのですか??ちょっと驚きました

僕は、小さい時から、喧嘩が弱くて、それがきっかけで空手を始めました。

でも、練習環境が学校だけに、厳しい練習がほとんど無くて、トーナメント出場を

決めたのですけど・・・今の状態ではと、思いました

後藤:なるほど、確かに、雷門トーナメントは、アマチュアの大会だけど。

それだけに、レベルが少し高いからな。これに優勝すれば、来年ある、大きな大会に

出場する事が出来るからな。12月にな!勿論うちのジムからも、出してあげたいけど

結果を残せない選手は、出場できないのでね。それが厳しい所だよ。

修一:その大きな大会って、2年前から開催されている。もしかして・・・・

BLADE主催 DEAD OR ALIVE トーナメントの事ですか???

あの、キックボクシングの大会ですか???

後藤:そう!何だ、知っていたのか。それなら話が早い。あの大きな大会は、今年の

雷門トーナメントの優勝者に出場権が与えられるのよ。8人で行われる

サバイバル・ワン・デイ・トーナメント。1日かけて試合をしないと、行けないからね

修一:それは、ちょっと痛いです。1日って言うのは。でも、負けたら終わりですからね

真剣に練習して、出場できる様になりたいですね。俺は、諦めませんよ!!!

後藤:その根性!気に入ったぞ!!みんなを紹介するから、きっと驚くと思うぞ

もうすぐ、俺が館長しているトレーニング・ジムに着く。機具は色々揃っているから。

思う存分練習が出来るぞ!!身体を作るのには持って来い!!だからな。

修一:それは楽しみですね。どの様な施設になっているのだろう。

歩く事、10分くらいが経過した、大きな道場の形をした、トレーニング・ジムが

見えて来た。ジムの名は、闘龍門と書かれている。洋式のジムになっている

修一は、此処で練習する事になる。どの様な試練が襲い掛かるか??

ひきつづき、第15話の、続編 第16話 厳しかった日々の記憶 中編を
お楽しみ下さい!!

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