猫の甲状腺機能亢進症

 

猫にも犬にも人間と同じ様に喉元のところに甲状腺という分泌腺が存在します。この甲状腺から分泌されるホルモンが過剰生産されることによって引き起こされる病気が甲状腺機能亢進

症です。人の場合、バセドウ氏病などとも呼ばれ、女性に多くみられます。猫では10歳以上の高齢になってからよく見られるようになります。

症状は多飲・多尿・多食、にもかかわらず体重減少(痩せてきた!)

活動亢進(歳の割りに元気がいい!)、慢性嘔吐(食べるけどよく吐く!)など・・・・・

ようするに、高齢だけどよく食べてよく飲んで元気いい、・・・・だけど、最近痩せてきたかな?という時が要注意です。

高齢になって痩せるのは当たり前だし、食欲旺盛だから健康だろう・・・と思ってしまい、発見が遅れがちになる病気です。

発見が遅れると心疾患と高血圧を引き起こし、それらの合併症によって寿命を縮めることになります。

診断は血液中の甲状腺ホルモン濃度の測定と血液生化学・全身一般検査・レントゲン検査などで、治療は飲み薬、外科手術などの方法があります。

高齢だけど元気がいい、だけどちょっと細身な猫ちゃんの飼主さま、早めの健康診断をお勧めします。

 

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