はやしファーム イネの栽培履歴(2024年度) 
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2024年4月 より順次公開いたします。

 はやしファームの田んぼでは、栽培全期間で排水口からの田面水の排出は行ってきませんでしたが、この方法を「止水稲作」として情報発信、また、水田からのメタン発生を抑制する栽培法を目指します。


はじめに、

1.今年は米つくり21年目です。栽培面積は、およそ62.4a。18.9aの田んぼを2枚と11.5aの田んぼ1枚 13.1.aの田んぼ1枚です。土壌は、灰色低地土に分類されています。

2.この地方で奨励されている品種ヒノヒカリを作付けします。購入した準種子を使用。温湯殺菌。

3.国東半島で指導されている栽培方法に準拠しますが、化学肥料・農薬は必要最小限にとどめます。
化学肥料のうち窒素成分に関しては、引き続き投入ゼロ、レンゲの共生窒素固定による窒素などのみに依存します。

4.2023年10月の収穫時に、稲わらを細かく切断しています。2022年10月17日に耕し、稲わらをすき込んであります。その後、レンゲが発芽してきました。旺盛なレンゲの生育がみられます(2024年2月)。
水田からのメタン発生を最小限にするために、中干の期間を通常より3日~5日程度長くします。また、レンゲの鋤き込み、代掻きを工夫し、土壌の還元状態の抑制に努めます。さらに、鉄資材としてミネリッチ(+珪鉄:特に還元が進む水田には)を4月に散布。ミネリッチには、リン酸・カリも含まれています。

5. 田んぼは、レンゲが生育しています。耕種的に増やしてきました(播種しません)。根と共生してる根粒菌が窒素固定、窒素肥料成分が田んぼに付け加わります。

作業日誌
1.レンゲのすき込み 2024.5.3
種子とりに25%ほど列条にのこし、他のレンゲはすき込んだ。
2.種子の温湯殺菌 2024.4.28
19kgの種子(JAより購入)を4つに小分けし、温湯殺菌(60℃10分)。後に水に浸漬(積算温度100℃日、夜間の水温が20℃を下まわらないようにお湯を足した)。)
3.播種 2024.5.4
苗箱に、ロックウールマット(N:P
2O5:K2O=0.8g:0.8g:0.8g)を敷、2Lの水をまく。その上に244g湿米を蒔き、1.3kg覆土(N:P2O5:K2O=0.26g:0.65g:0.32g)した。最後に、全体をアルミ蒸着フィルム(水稲育苗用本州太陽シート、旭洋)でカバーし、発芽まで待つ。
苗から田んぼに持ち込まれる肥料分は、N:P2O5:K2O=0.017kg:0.024kg:0.018kg/10アール、とわずかです。