林 浩昭(はやしファーム 国東)のプロフィール 2024
1960年 大分県東国東郡安岐町両子 生まれ (現在国東市)
1979年 大分県立国東高等学校卒業
1983年 東京大学農学部農芸化学科卒業 (毒物劇物取り扱い資格取得)
1985年 東京大学農学部助手(植物栄養・肥料学研究室)
1990年 農学博士(東京大学)、論文タイトル:イネ篩管における物質転流
1995年1月 東京大学大学院農学生命科学研究科助教授 (植物栄養・肥料学研究室)
2003年12月 同辞職
2004年4月‐ 故郷国東半島で農林業自営(コメ、ダイズ、乾しいたけ、乾燥ぜんまい))
2004年7月-2005年12月 東国東郡森林組合臨時職員
2005年12月-2008年5月 JAくにさき代表理事
2008年4月-2010年3月 大分県立農業大学校 校長(非常勤)
2010年4月- 大分県農林水産研究指導センター顧問(非常勤)
2024年 委員会など
東国東地域デザイン会議会長
くにさき七島藺振興会会長(2010年10月~)
国東半島峯道トレイルクラブ会長(2013年4月~)
国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会会長(2013年4月13日~)
International Advisor of Research Institute for Regional Government &
Economy of Korea (2016年1月~ 韓国済州島にて)
別府大学客員教授(2015年4月~)継続NEW
六郷満山日本遺産推進協議会監事(2018年7月4日~)
大学共同利用機関法人人間文化研究機構 総合地球環境学研究所 客員教授(2017年~2025年3月31日)
立命館アジア太平洋大学(APU)「農村開発と観光」(「農業遺産とツーリズム」を統合) 非常勤講師(2024年度も継続)
大分県森林づくり委員会(委員長)(2023年7月1日~2025年6月30日)
大分県食育推進会議委員(会長)(2015年8月1日~2025年7月31日)
東京大学非常勤講師(2024年も継続予定)
大分大学非常勤講師(経済学部 2024年も継続)
国東市しいたけ振興会 会長(2024年~)NEW
2024年行った講演・発表など(一部)
2024.1.22 東京大学農学部技術倫理講義分担 「農業現場での技術倫理」 自宅よりZoomオンライン講義
2024.1.26 「大分☆農・カーボンプロジェクト」第10回勉強会 「木が食料を産むクヌギ林とため池がつなぐ農林水産の輪」 九州農政局大分拠点(大分市)
2024.2.2 杵築市立杵築中学校 世界農業遺産講話 「国東半島宇佐地域世界農業遺産をもっと知ろう!」
2024.2.3 土木関連視察 「世界農業遺産「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島宇佐の農林水産循環」と土壌」 国東市七島藺学者
2024.2.14 多面的機能支払交付金事業に係る研修会「「田んぼに水を溜める」ことの意義」 豊後高田市役所
2024.2.28 東京大学研究室視察受け入れ 「少子高齢化の最前線で生きる」 はやしファームにて(国東市)
2024.3.2 一関市からの民間視察受け入れ 「世界農業遺産の地で、農林水産物の加工品と物語を売る」 はやしファームにて(国東市)
2024.3.10 農学・環境工学系大学院生受け入れ 「国東半島宇佐地域世界農業遺産の農林水産業の歴史と今 ~ため池の構築と水利~」 はやしファームにて(国東市)
2024.3.15 図書館関係者視察受け入れ 「原木乾しいたけ生産と世界農業遺産」 はやしファームにて(国東市)
2024.3.23 建築士訪問視察受け入れ 「江戸時代に建てられたとされる現役木造建築 林家」 はやしファーム(国東市)
2024.4.12 世界農業遺産動画キックオフ「世界農業遺産「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環」とは何か?」 はやしファーム(国東市)
2024.5.13 第30回食料生産技術研究会 「少子高齢化の最前線の山間部で地球環境を考えながら農林業を営む」 東京大学生産技術研究所(東京 駒場)
2024.5.20 高校生聞き書き事業説明会 「少子高齢化の最前線の山間部で地球環境を考えながら農林業を営む ~国東半島宇佐地域世界農業遺産~」 大分県立上野丘高等学校(大分市)
2024.6.7 全学自由研究ゼミナール「地球医のすすめ:タネ蒔く農学部有志」「農学領域の現場からの話題提供 少子高齢化の最前線の山間部で地球環境を考えながら農林業を営む」 東京大学(東京)
2024.6.22 地球温暖化防止活動学生推進員合宿 「クヌギ林の持続的利用と原木乾シイタケ生産」 (国東市梅園の里)
2024.7.4 第32回日田梨振興大会 「山間地域から都会の大学へ、そして再び農林業現場へ」 マリエールオークパイン(日田市)
2027.7.6 2024年度豊の国文化財ジュニア守り人養成講座「国東半島宇佐地域世界農業遺産(GIAHS)を深く理解するために」(Zoom)
2024.7.9 世界農業遺産高校生「聞き書き」発表会 「持続可能な国東半島宇佐地域への貢献」 (アストくにさき)
2024.7.25 Spotlight on Local Japan Programme 「A Woven Heritage: Agriculture
in Oita」 JAPAN HOUSE ロンドン
2024.7.26~27 Workshop 「Weaving with Kunisaki Shichitoui」 JAPAN HOUSE ロンドン(26日2回、27日2回)
2024.7.28 Lecture and workshop 「Beyond Tatami: Agriculture and Craft in
Oita in Cambridge」 at Jesus College
2024.8.27 北部振興局若手現地研修 「「「国東半島宇佐地域世界農業遺産」認定を深く考える」 はやしファームにて(国東市)
2024.10.4 大学同級生訪問「少子高齢化の最前線の山間部で地球環境を考えながら農林業を営む」 はやしファームにて(国東市)
2024.10.23 国東市立国東中学校1年生世界農業遺産授業 「国東半島宇佐地域世界農業遺産を知ろう」 国東中学校にて
2024.10.29 大分県立国東高等学校「原木しいたけを宇宙でたべるまでに」 家庭科クラブ (国東市)
2024.10.31 大分大学経済学部 ”大分のものづくり” 「国東半島で原木乾しいたけを生産する」(大分市)
篩管の中を何が流れているかを明らかにしてきました。
1. 植物よりの篩管液採取法の開発とその組成解明
2. 篩部での遺伝子発現調節
3. 篩管に存在するタンパク質のクローニングとその発現や分布様式の解明
4. 篩管を通じたシグナル伝達
5. 篩管を通じた除草剤の移行様式の解明
6. イネでは、カドミウムは篩管を通じて玄米中へ移行するのか?
篩管液(樹液、phloem sap)採取とは---
篩管(sieve tube)は、葉で合成された様々な物質を貯蔵組織や成長点へ送る管であり、篩部要素(sieve element)と呼ばれる細胞が連なったものです。細胞膜で囲まれた篩管内には高濃度のスクロースやアミノ酸などの重要な転流物質が存在しており、篩管内の圧力は、比較的高く保たれています。したがって、この篩管に小さな孔をあけることさえできれば、篩管内容物(篩管液)は、自然と穴より溢れ出てくるはずです。では、どのようにすれば、直径数十μmの篩管の壁に穴をあけることができるのでしょうか。しかも、他の細胞を傷つけることなしにこの作業を行わなければなりません。
これまでに、イネ、トウモロコシ、コムギなどの主要穀物の篩管液採取法を開発してきました。これらの植物には、害虫としてウンカ類(体長 5mm 程度)がつきます。これらの昆虫は、吸汁すること、あるいはウイルスを媒介することで植物にダメージを与えます。ウンカ類は、その口針を篩管に正確に挿入し篩管液を吸汁しながら成育しています。したがって、その口針を切断することができれば篩管に選択的に穴をあけることができるのではと期待されました。このウンカ口針を集光したYAGレーザー光線で切断することに成功し、その切り口より篩管液を採取しております。
Selecetd Publications:これまで発表した論文など
2024
林 浩昭(2024)「「世界農業遺産「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島宇佐の農林水産循環」~循環的なクヌギ林利用が生み出す価値~」 森林技術 988(8):4-7
2023
Moe Shiraishi, Hiroaki Hayashi, Hiroaki Shimada & Shin-Ichi Satake
(2023) Large-eddy simulation of cultivated fields with Cyperus malaccensis Lam, Plant Production Science, DOI: 10.1080/1343943X.2023.2272810 NEW
2022
林 浩昭(2022)「温泉を世界農業遺産に登録できるか?」 温泉科学vol.72:156-160
林 浩昭(2022)「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島宇佐の農林水産循環の意義と活用」水土文化研究会「ため池の利活用に関する〈水土の知〉」
2021
林 浩昭(2021)「世界農業遺産の認定・保全活動への研究者の参加」日本ナイル・エチオピア学会ニュースレターNo.29-1:17-18
2020
林 浩昭(2020)「世界農業遺産認定と地域振興の取組 クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環」
ARDEC 第62号:21-25 引用文献はこちら( (一社)日本水土総合研究所海外情報誌本文こちら)
2019
林 浩昭(2019)「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環」の保全活動で地域振興を 農業 vol.1658:38-45 NEW
Mana Shioya, Arata Myoga, Atsuya Kitagawa, Yukihisa Tokunaga, Hiroaki
Hayashi, Yasuo Kogo, Hiroaki Shimada and Shin-ichi Satake(2019)Analysis of de?ection and dynamic plant
characteristics of Cyperus malaccensis Lam. Plant
Production Science 22:242-249
2018
林 浩昭(2018)日本の世界農業遺産第3回 クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環 世界の農林水産 2018年春季号(通巻850号)p28-31
林 浩昭(2018)Designation Process
of GIAHS in KunisakiPeninsula Usa Area:Rediscovery of Interlinked Multiple
Irrigastion Ponds and UNU (国東半島宇佐地域 世界農業遺産認定課程 ~複数連携式ため池群の再発見と国連大学
In The Road to Globally Important Agriultural Heritage
Systems(GIAHS) (世界農業遺産への道のり~国連大学と地域の歩み~)Corresponding authors and Editors: Ivonne Yui and Akira Nagata ,
Published by UNU-IAS OUIK :74-77(2018) (日本語と英語で読むことができます)
2017
林 浩昭(2017)クヌギ林とため池がつなぐ農林水産循環 -世界農業遺産ブランドを活用して地域活性化を- 地域づくり 特別編(2017.7):16-17
2016
林 浩昭(2016)世界農業遺産「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環」の潜在的価値 農村計画学会誌35(3):375-378
林 浩昭(2016)乾しいたけを食すると地球温暖化防止に貢献できます 理大
科学フォーラム 389:20-23
注:2020年 この読み物では、毎年1haのクヌギ林を伐採しながら原木乾しいたけを生産するの農家の二酸化炭素固定量を一般的な値から約75トン/年とした。大分県のクヌギ収穫表を利用すること及び農家の森維持への貢献は萌芽更新を行った場合と行わなかった場合の差とすることで、最近、農家の二酸化炭素固定量をより現実的な値である57トン/年と再計算した。これに基づき、毎年1haのクヌギ林を伐採する乾しいたけ農家は、乾燥過程で排出する7.5トン/年の7.6倍の二酸化炭素を森に固定することに貢献しているとした(2020年10月23日しいたけ栽培の価値の活用についての熟議型ワークショップ)
H. Hayashi (2016) The monitoring by the expert was important to
make Kunisaki Peninsula Usa Globally Important Agricultural Heritage System'
action plan a more effective plan (submitted)
2015
林 浩昭(2015)国東半島宇佐地域から世界へ羽ばたく 第57回全国社会教育研究大会大分大会報告書 18-27
林 浩昭(2015)地域資源を磨き上げろ ~多様性と復元力の追及~ 九州地区高等学校農業教育研究大会報告書 38-49
林 浩昭(2015)世界農業遺産に認定された農林業システムの価値 -大分県豊後高田市田染荘小崎地区の例- 環境と測定技術 42(6):3-5
林 浩昭(2015)世界農業遺産の里、国東半島宇佐地域に響き渡る忘れがたき音 環境と測定技術 42(2):48-50
2014
林 浩昭(2014)世界農業遺産「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環」での重要特用作物シチトウイ(七島藺:Cyperus malaccensis Lam.)の栄枯盛衰と試験研究 肥料科学 36:1-25
林 浩昭(2014)梅園先生と私 =世界農業遺産と三浦梅園の生き方= 会報郷土の先哲 三浦梅園先生顕彰 第8号2ページ
林 浩昭・杉浦嘉雄(2014)豊かな生物多様性が”持続可能な地域づくり”を支える 国東半島宇佐地域の世界農業遺産 「まるごとわかる大分県 辻野功・楢本譲司・大分学研究会編」212-215
Y.Togo, N. Sawamizu, K. Miura, K. Koike, A. Nakashima and H.
Hayashi (2014) Natural Dyed Shichitoui (Cyperus monophyllus Vahl)
in Kunisaki, Oita, Japan. submitted
林 浩昭(2014) ゆるやかな帰郷 国東高校東京同窓会「両子山」vol.57 許可を得て公開
E. Hudik, Y. Yoshioka, S. Domenichini, M. Bourge, L. Soubigout-Taconnat, C.
Mazubert, D. Yi, S. Bujaldon, H. Hayashi, L. D. Veylder, C.
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林 浩昭 (2014) いま思うこと 大分県生涯教育学会 平成26年6月 p.3
林 浩昭(2014)世界農業遺産「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島・宇佐の農林水産循環」の価値と未来 都市と農村をむすぶ 75(7月号):34-43
林 浩昭(2014)「世界農業遺産」の地、国東半島宇佐地域は「田舎フロンティア」です! The Community 152:82-84
阿部健一、林 浩昭、星川圭介(2014) 世界農業遺産がつなぐ地域の地からー大分県国東半島を歩く SEEDer 10:66-75
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(第一回東アジア農業遺産国際会議で発表 国東半島の生活の中にいきづく生物多様性(特にサンショウウオなどの両生類とウンカに関する発表)
林 浩昭(2014) 伝統的農業の喪失防げ 毎日新聞 2月25日 発言地方から
2013
林 浩昭(2013) 世界農業遺産と国東半島宇佐地域の伝統 大分県書道「NPO法人・県書道」会報誌282:2
林 浩昭(2013) 世界農業遺産になったクヌギ林とため池群 グリーン・パワー10月号:4-5
林 浩昭(2013) 世界農業遺産に認定された国東半島・宇佐地域の農林水産業システム~その意義とこれから~ 農業食料工学会九州支部誌 62:25-27
林 浩昭 (2013) シイタケをつくり、森をつくり、人生を創造する 第51回全日本中学校技術・家庭科研究大会 大分大会集録 14-28
2011
林 浩昭(2011) しい たけ生産は地球を救う ~しいたけ生産のための3つの作業サイクルと循環~ きのこ研だより 34:15-24
林 浩昭(2011) 土壌肥料に係る歴史や民話 (1)古い記録に見られる施肥 (分担執筆) 大分県肥料植物防疫協会 「大分県肥料植物防疫 半世紀の歩み」 49-51
林 浩昭(2011) 特別寄稿 「組織を動かす力」 大分県高等学校長協会「会報」45:4-5
2010林 浩昭
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