こどもの症状 

発熱 

体温計の話

脇の下で本当に正しい体温を測定するには、10分以上の測定が必要です。その場合、日本人の平熱はおよそ37℃近くになります。しかし、多くの人がしている3分や5分の測定では低く出てしまうため、平熱が36.0〜36.5℃程度で、37℃が微熱であるという常識(誤解)が生まれました。
NHKの「ためしてガッテン」では、山口県防府市で成人300人の体温を測定しました。その結果、ある電子体温計では、平熱の平均がおよそ37℃(36.9℃)になりました。
2つの電子体温計「実測式」と「予測式」の違い:  本来10分以上測らないと正しい体温は測れませんが、電子体温計のブザーはもっと早く鳴ります。その仕組みが種類によって違います。そのため、ブザーが鳴ったときに表示される体温が大きく違うのです。

実測式電子体温計(約1000円程度)
だいたい温度の上昇が緩やかになるとブザーが鳴ります。(およそ2分〜4分程)
ただし、この時点ではまだ上昇途中であるため、正しい体温に比べて低い数値となります。

予測式電子体温計(約2000円程度)
コンピューターが内蔵され、体温の上昇ぐあいからグラフを書いて最終体温を予測します。正しい体温が予測できると音が鳴ります。(およそ1〜2分程)
このとき予測しているのは10分以上測定した場合の温度なので、実測式の電子体温計より高い数値になります。

平熱の話

上のように、おとなの平均はおよそ37℃(36.9℃)でした。 つまり、半分の人は37〜37.5℃ということです。多くの人は37℃を超えると発熱と思っているようですが、おとなでも37.5℃までは発熱とは言えないという結果だったということです。
子供はおとなよりも更に少し体温が高めです。こどもの場合、37.5℃までは平熱37.5℃を時々超えるものは要注意、37.5℃を持続的に超えるものを微熱、38℃を超えるものを発熱と考えるといいでしょう。

発熱に関する「よくある質問」

熱のために肺炎になると聞いたのですが。
解熱剤の使い方がわかりません。
熱がある時、暖めるのと冷やすのではどちらが本当ですか?
入浴してもいいでしょうか?(熱、咳、鼻水、下痢)
発熱後の登園、登校について
坐薬は強いのでしょうか?
こどもは何度からが発熱でしょうか?

咳 

咳とは

咳は、なぜ出るのでしょうか。
気道の粘膜を空気が流れて刺激したり、痰が動いて刺激すると、その信号が脳に伝わり、咳中枢から「咳をするように」という命令が出て、咳をします。水などが飲み間違えて気管支に入ると激しく咳き込みますね。つまり、咳は気道内の不要なものを外に出すためにしている体の防御反応のひとつということになります。気道内のばい菌やウイルスを外に出すという意味があります。また、痰がたまりすぎると空気が通るのを妨げますから、呼吸する通路を確保するためにも出ます。
ですから、咳から肺炎になることはありません。風邪が進んで肺炎になることはあるのですが、咳が直接肺炎を引き起こすことはないということになります。
 

咳に関する「よくある質問」

鼻水と咳がありますが予防接種できますか?
入浴してもいいでしょうか?(熱、咳、鼻水、下痢)
 

下痢

下痢に関する「よくある質問」

下痢の時、食事はどうしたらいいでしょうか?
下痢の水分補給は、アルカリイオン飲料でよいですか?
入浴してもいいでしょうか?(熱、咳、鼻水、下痢)
 

目やに

目やにとは

目やには、なぜ出るのでしょうか。
涙は常に流れ出て、目の表面を洗っています。その涙は目頭に小さな穴があって、鼻涙管という管を通って鼻に流れています。泣いて涙が出ると、鼻から透明の鼻水が出ますが、これは鼻水というよりも涙なんです。この流れが悪くなると、目やにが出ることになります。
風邪をひいた時には、鼻づまりになりますがこの時涙が流れる鼻涙管もむくんで流れが悪くなるため、風邪ひきさんは目がウルウルしたり目やにが出やすくなります。また、赤ちゃんも体が小さい分、鼻涙管も細いため涙が流れにくく目やにが出ることがよくあります。

治療は

目やにも濡れタオルなどでふき取るだけでほとんどの場合十分です。赤ちゃんは細い針金のようなものを鼻涙管に入れて太くすることもありますが、90%以上は体が大きくなると鼻涙管の流れも良くなり目やにはでなくなりますから、 気長に待つことをお勧めします。目やにがかなり多かったり目が赤くなっているようなら結膜炎の可能性もあり、目薬を処方することもありますので一度かかりつけ医を受診されるといいでしょう。
 

行動

行動に関する「よくある質問」

両手を強く握りしめ、全身が震わせながら怒ったり、時より奇声を発する事があります。私の周囲の人が言うには「それは疳の虫じゃないの?」と言われますが、いわゆる「疳の虫」でしょうか?治療は?