第60回IZAKAYAきき酒会

〜 16年目第60回の記念会は忘年会でめでたく最終回 〜


第60回IZAKAYAきき酒会リポート

日時 2006年12月29日(金) 19時から
会場 はしもと 2階 大分市中央町2丁目(通称 相生町)  
会費 6000円 

テーマ・ 最終回は忘年会で楽しくやろう
参加者 22人 (女性7人 男性15人 )


 1991年の6月にスタートしたこの「IZAKAYAきき酒会」も16年目の今年、第60回を迎えるのを期にひとまず最終回として区切りをつけることになりました。

 最終回はちょうど年末とあって「忘年会」となり、多くの参加者で楽しくどんちゃん騒ぎの中フィナーレを飾りました。

今回のお酒一覧 (飲んだ順)

  銘柄 特定名称ほか 酒造場 小売価格
美丈夫 麗 吟醸 松山三井55%  高知県・濱川商店 1800ml \2.342
千羽鶴 大吟醸 山田錦40% 大分県・佐藤酒造 1800ml \10.196
鷹来屋 大吟醸 山田錦40% 大分県・浜嶋酒造 1800ml \5.250
奥播磨 純米大吟醸 斗瓶取り 山田錦38% 兵庫県・下村酒造店 1800ml \10.080
東一 純米大吟醸 斗瓶取り 山田錦39% 佐賀県・五町田酒造 1800ml \10.185
開運 波瀬正吉 純米大吟醸 斗瓶囲い生 山田錦35% 静岡県・土井酒造場 1800ml \10.500
山吹極 純米大吟醸 無濾過原酒 出羽燦々40% 山形県・朝日川酒造 1800ml \3.780
義侠 純米吟醸 特別栽培米 山田錦50% 愛知県・山忠本家酒造 1800ml
天の戸 美稲 特別純米 吟の精・美山錦55% 秋田県・浅舞酒造 1800ml \3.150
10 飛露喜 特別純米 無濾過生原酒 福島県・廣木酒造 1800ml \2.551
11 星自慢 特別純米 無濾過生原酒 福島県・喜多の華酒造場 1800ml
12 亀の井 純米 山廃仕込み 大分県・亀の井酒造 1800ml \2.625

第60回IZAKAYAきき酒会リポート


 今回のお酒を並べてみましたが、壮観ですね。
 左から「奥播磨」「開運波瀬正吉」「義侠」「飛露喜」「天の戸」「星自慢」「美丈夫」「東一」「亀の井」「鷹来屋」「山吹極」の11銘柄。
 「千羽鶴」は陶器の一升瓶が欲しいという人がいたので早めに差上げたため、木の化粧箱だけ残りました。

 当然のことながら、「奥播磨」「波瀬正吉」「東一」の順にあっという間に無くなってしまいました。後半のお酒は比較的多めに残っていたようですが、それでもひとり4合見当を飲み干した計算になります。

 なお皆さんからお花を頂きました。 

 この会では、途中で参加メンバーの自己紹介や近況報告を行うことになっています。仕事の話をするひとがいたり、お酒の感想を述べる人もいたりで、なかなか楽しいものです。

 今回は常連組が多かったせいもあって、あちこちからつっこみが入ったりして、和やかかつ楽しい自己紹介タイムでした。

 最終回といわず、またなんかで続けましょうという要望もあり、これは改めて参加希望者を募って別な形で再スタートしようという声があるようです。
 会場の大分市中央町(通称相生町)の「はしもと」のマスターです。

 毎回、酒持ち込みでお世話になっていますが、和食系の飲食店で酒は全部持ち込みOKというお店はあまり無いのです。しかも4時間5時間という長時間居座って、良い客ではないですよね。

 感謝しています。
 この日は、階下では「はしもと千羽鶴ツアー」の忘年会も開かれていて、「千羽鶴」の佐藤社長が上がってきてご挨拶をされました。

 思えば「IZAKAYAきき酒会」は、「千羽鶴」という県産酒がっあったからスタートしたようなものなのです。

 今の状況はいろいろ難しいことが多いと思いますが、がんばって良い酒を造って頂きたいと思っています。
 今回ただひとりの初参加でした。「日本酒に関心があって・・・」と嬉しい挨拶をしてくれました。
 

記念写真だ!

最後に記念写真です。


もう解説不要。

子連れの参加者がいたり、「はしもと」の女将さんも参加していたり、楽しさが伝わって来ます。

しかし、それにしても・・・。

なんというノリの良さ。

最終回らしいフィーバーでめでたく終えることができました。



忘年会なので特に酒の評価はしていませんが、私の感想だけひとこと

  銘柄 私の感想
美丈夫 麗 乾杯用ですので特にコメントはありませんが、発泡性ですっきりさわやかでした。
千羽鶴 陶器一升瓶入りは初めてでしたが、中身はふつうの大吟醸で、可もなく不可もなくでした。全体にちょっと物足りない感じが残ります。
鷹来屋 きちんとした大吟醸で、C/Pではそれなりのレベルと思いますが、やや力及ばず。
奥播磨 これはもうランクが違うというか、ぜんぜん違う世界に入ったという感じ。品良くキレ良く味の深味もあり、力感もあってさすが奥播磨。波瀬正吉とは方向性が違うが並んでトップ。
東一 同じくしっかりとした味わいの大吟醸はさすが東一。重厚な品格を感じます。
開運 波瀬正吉 すっきり感のある実にきれいな純米吟醸で、なおかつ旨みがしっかりあります。奥播磨とは個性が異なりますが、どちらも今回のナンバーワン。
山吹極 はっきりした個性の主張があり、パワフルな味わいは他の大吟醸とは方向性が異なる。この個性の評価は好みにもよるでしょうが、燗もそこそこいけました。
義侠 すっきりしていますが、決して軽すぎず、それなりに義侠らしさがあります。けっこう抵抗無く飲み続けることができます。
天の戸 美稲 やや重たさはありますが、意外にすっきりして飲みやすい。ただこの中では目立たない。燗はくどくなって飲みづらい印象。
10 飛露喜 いつもの飛露喜ですが、より軽やかさを感じました。
11 星自慢 味が記憶に残っていません。もしかすると飲んでいないのかも。
12 亀の井 飲んだはずなのですが、記憶に残っていません。

 一升瓶12本とお酒の量が多かったこともあって、前半で飲み疲れてしまったようです。(プライベートに持ち込まれた純米吟醸の評価をしていたせいもあるのですが・・・)「義侠」あたりからはっきりした味の記憶が残っていません。

 しかし、「奥播磨」と「波瀬正吉」の2銘柄は強く印象に残っています。一方「千羽鶴」は残念ながらあまり印象に残らないふつうのアル添吟醸で、かつてのしっかりした味わいは感じられませんでした。参加者にはかえって「亀の井」が、かなり高い評価を得ていたようです。

 「鷹来屋」は、最近の全体的な辛口指向が大吟醸にも出ているような印象で、軽快感といえばいいのですがややあっさり淡白な感じはどうなのでしょうか。
 こういう酒の方が飲み詰まらないのは確かだと思いますが・・・・。


 というわけで、IZAKAYAきき酒会最終回も、例によってこのおふたりに締めて頂きましょう。

 どうも皆さん、ありがとうございました。

という、楽しい会でめでたく終了しました。これでおしまい。




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