この”ちゃんちゃんこ”の素材は、通称”モス”といわれるウールを原料にした安価な布地です。動物由来のため虫がつきやすい欠点があります。昭和30年頃まで盛んに利用されました。染料の吸着がよいので鮮明な発色に仕上がる特徴があります。一般的な名称は、モスリン、またはメリンスです。保存が大変ですので、コレクションとしては外と区別して気をつける必要があります


最速の、交通手段と言えば汽車しかありませんでした。信じられないかもしれませんが
昭和初期と言えば,まだ人力車が交通手段の身近な手段だったんです。
子供にも,大人にも夢を乗せて走る汽車は、ほんのひとときの平和な時代の絵柄です。
右は絵本かなにかの表紙でしょうね。右書き文字からも、戦前を,示しています。
(飛行機だってありましたが、それは民間用にまでとても使用するような時代ではありま
せんでした)


戦前の主力産業は、大きく農業に依存していました。国民の多くは地方に暮らし、幼い子供も労働力の貴重な担い手でした。この赤ちゃんの”ちゃんちゃんこ”にも、それを意味するひよこと、その横にくわ、わらを打つよこづちが描かれています
耕作する土地は、今では、これも信じらえない話でしょうが、耕作地は、個人の所有する土地は少なく、
地主からの借地で、小作人という隷属的立場にありました。収穫があっても、その多くは小作料として、支払う必要がありました


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