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過去の測定結果
平成7年度(1995)


大分合同新聞に掲載された記事(324KB)  少し大きめですが生徒の写真がありますのでご覧下さい。

分析者:工業化学科3年 田部愛,利光幸一,皮野智和,小野誠

測定日:1995.11.14 20:00〜24時間

測定範囲の拡大を目標に毎年実施してきた。平成7年は県下全域の測定を目標に966個
(1550個のカプセルを準備,1180個回収,回収率76%)のデータ収集ができた。

 過去には平成6年大野郡中心に720個,平成5年在校生中心に313個のデータの蓄積がある。

  1995_NO2_Oita_Mapクリックすれば大きい画像になります。(100KB)

(1)生徒の反応(生徒の感想文)
 ザルツマン試薬を入れ色が着くと『どうしてこんなに濃いの?』と驚きの声が上がり、視覚に強烈に訴えるものがあったようだ。これは数値で見る以前に実感することができた。さすがに、山間部で測定したものは、数値が低く、改めて大気がきれいであることが分かった。
 1180個のフィルムケースが回収できて、76%の回収率はとても良かったと思った。けれど休日に登校して測定したり、放課後残ったり、大変だった。それから、ザルツマン試薬は何度も失敗したので作り直したりするのも大変だった。 大分県全域のデータを求めることができて、地図を完成させることができて良かった。最後の方はちゃんと仕上げることができるか心配だったけど、きちんと仕上げることが出来たので安心した。
 工業化学科は後2年しかないけど、この実験は続けて欲しいと思った。そして、少しでも多くのデータを残すことが出来ればと思う。そうしたら、いろいろな考え方や結果を得ることができて楽しいと思う。地図上に1つずつ1180個の点を打つのは大変だと思うけど、その地図が出来ると、風や地形の関係が少しは分かるような気がする。
 いろいろ大変だったけど、班の皆と一緒に実習することが出来て楽しかった。
(2)中学校区別の濃度分布
どのようにまとめれば良いか悩んだが,今後も継続して測定することを考え,中学校区別にまとめた。高いところで0.009ppm,低いところで0.004ppmの測定結果を得た。二酸化窒素の環境基準では「1時間値の1日平均値が0.04〜0.06ppmまたはそれ以下であること」とあり,11月14〜15日は基準値以下であったことが分かった。

中学校区別濃度分布  単位ppm
中学校区 最大値 最小値 平均値 個数 中学校区 最大値 最小値 平均値 個数
安心院 0.008 0.003 0.004 12 宇佐 0.010 0.002 0.006 21
蒲江 0.008 0.004 0.005 15 久住 0.008 0.002 0.004 22
玖珠 0.012 0.005 0.009 12 犬飼 0.008 0.002 0.005 33
戸山 0.009 0.002 0.006 17 香々地 0.007 0.004 0.006 20
高田 0.007 0.002 0.005 14 佐賀関 0.009 0.002 0.006 21
坂ノ市 0.013 0.002 0.007 28 三重 0.012 0.001 0.005 59
山香 0.007 0.003 0.005 16 山国 0.008 0.002 0.005 17
緒方 0.009 0.001 0.004 64 庄内 0.008 0.002 0.004 20
清川 0.008 0.002 0.005 9 宇佐西部 0.010 0.004 0.007 15
千歳 0.006 0.001 0.004 12 前津江 0.008 0.003 0.006 19
大山 0.007 0.002 0.004 19 大神 0.006 0.003 0.005 21
大東 0.009 0.005 0.006 16 大明 0.009 0.002 0.005 9
大野 0.008 0.001 0.004 36 大分西 0.007 0.004 0.005 18
竹田 0.009 0.001 0.004 20 中津城南 0.012 0.007 0.009 12
朝地 0.006 0.002 0.004 18 朝日 0.008 0.003 0.006 16
直川 0.007 0.003 0.005 12 直入 0.008 0.002 0.004 23
鶴崎 0.010 0.006 0.008 10 鶴谷 0.014 0.005 0.009 19
都甲 0.005 0.002 0.004 17 東渓 0.008 0.002 0.005 19
東陽 0.011 0.005 0.007 12 東中津 0.011 0.003 0.007 10
湯布院 0.007 0.004 0.006 16 南生 0.007 0.001 0.004 18
日出 0.009 0.003 0.006 19 姫島 0.011 0.005 0.008 16
武蔵 0.007 0.003 0.004 20 米山 0.006 0.001 0.004 11
豊陽 0.013 0.004 0.009 11 日田北部 0.012 0.004 0.008 14
本耶馬渓 0.006 0.002 0.004 19 野上 0.007 0.002 0.004 18
野津 0.009 0.004 0.006 11 野津原 0.009 0.002 0.006 20
緑ヶ丘 0.008 0.003 0.006 12 最大値 最小値 平均値 個数
集計 0.014 0.001 0.006 958
(3)市町村別の濃度分布
今回のデータを市町村別にまとめたのが、下のマップである。中学別による測定データなので、市町村内のすべてを反映してないかもしれないが、大まかな濃度分布は分かると思う。
市町村別濃度マップ(1995)

kankyo@oct-net.ne.jp

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