米軍指揮官との直接会見

2006年 2月1日、9時より日出生台演習場内で米軍指揮官スタッダード中佐と、
米軍演習に反対する私たち住民グループとの直接会見の場を持ちました。

この米軍指揮官スタッダード中佐との直接会見で以下のことが判明しました。

米軍は日出生台での訓練拡大をずっと以前から求めていた!

<米軍が新たに求めた訓練について>

・米軍が今回求めたのは「小火器、組み取り扱い兵器」の「実射」

・この「小火器、組み取り扱い兵器」とはライフル、機関銃をさす。

・これまでの訓練でも実射はしていないが、毎回常に携行し、使用してきた。

・SACO合意に基づくものとして、実射訓練は可能と考えている。

・実射の要望はこれまでも幾度も行ってきた。

・今回の日出生台訓練での実射予定は、秋の初めに計画し、施設局に地元との調整を頼んだ。
 11月にも再度要望した。施設局から地元自治体に要望が伝えられたのが1月17日と聞いて驚いた。

・地元が反対しているかどうかではなく、日本政府がいいと言えば「実射」を実施する。

・今回撃たないとは言えない。あくまで日米両政府の合意に基づくものであり、最終判断を待っている。

米軍は地元で結ばれている協定を知らなかった!

<米軍使用協定について>

・今まで目にした協定は「SACO合意」のみ。米軍使用協定は見たことがない。我々が調整しているのはSACOだけ。

・施設局からは、先週聞かされたばかり。このようなものがあることすら知らなかった。

・施設局から米軍使用協定に関する書面はもらっていない。

・あくまで日本国内の内部事情と考えている。

当日のやりとり詳細

 

スタッダード中佐が
「もし私たちの訓練を見たいようでしたらお見せしますが・・・」と言ったので、

すかさず
「ぜひそれはお願いしたい」と返事をしたのですが、
たぶん防衛局が横やりを入れて、ムリだろうなってみんな思って帰りました。

その日の夕方、防衛局から電話があり、
「明日、米軍がローカルネットの皆さんに訓練を公開する」。


こうして、信じられないことに、
米軍演習に反対し、抗議をし続けてきた私たちだけを対象とした
公開訓練が翌日、開かれることになった。


2月2日(木)米軍、ローカルネットに砲撃訓練を公開

約束の時間に日出生台演習場にいくと、いつもは入れてくれない日出生台演習場ゲート前の

関係者用駐車場に入れという。そこに車を停めて待っていると、

やってきたのは、なんと米兵が運転する車、数台で、

結局、防衛局は一切関わらず、米軍が直接案内する形で、この「公開訓練」は始まった。

 

ローカルネット関係者7人で米軍訓練の視察(査察)に入った

彼らは私たちが説明を受けている間も
「大量破壊兵器」を撃ちまくった

住民「この中で本当に戦場に行ったことのある人はいるのか?」
米軍「砂漠の自由作戦でイラクに行った兵士が何人かいる」
住民 「イラクで155ミリ砲を撃ったのかか?」
米軍「はい。この部隊は155ミリりゅう弾砲の部隊だから」

日出生台での米軍訓練を許すことは、
イラクの人々を大量に殺害したアメリカのイラク戦争、
今もまだイラクの人々を苦しめている
米軍のイラク駐留を認めることにそのままつながっている!


155ミリ砲弾

住民「今回、米軍がここで実射を要求した兵器とは?」
米軍「ライフルと機関銃です。実物をお見せする」
住民「砲陣地防御訓練として周囲に向かってこれを実射したら危険ではないか」
米軍「実射をするのはここではない。説明よりもその場所をお見せする」

連れて行かれたのは自衛隊が使用する第2着弾地。


住民「ここでライフルと機関銃を実射したいということか?」
米軍「そうだ」
住民「ここに155ミリりゅう弾砲や機関銃の載った車両を持ってきて砲陣地防御訓練をするのか」
米軍「ライフルと機関銃は車両から外して、ここで実射する」
住民「155ミリ砲は?」
米軍「今の場所のまま」
住民「それでは155ミリの訓練とは別個にライフルと機関銃の実射訓練をしたいということではないか」
米軍「それらは155ミリの訓練とセットだ。我々はどこの訓練でも日常的にそれをおこなっている」
住民「それは155ミリの部隊だけが行うものなのか。それとも他の部隊も行うのか」
米軍「すべての部隊が必ず行う訓練だ」
住民「結局、新たにライフルと機関銃の実射を追加したいということじゃないか」

米軍「それは日常的な訓練で、沖縄でもタイでも我々がやるどこの訓練でもやっている。
   自衛隊もここでは同じ訓練をやっていると聞いている。
   SACOの合意事項でこの訓練は認められると認識している」
住民「昨日も言ったが、ここでは協定が国と地元自治体との間で結ばれている。
   そこでは155ミリの訓練だけとなっている」
米軍「155ミリの訓練に含まれるものだ。SACOの合意事項で認められる」
住民「少なくともここでの協定の当事者である大分県と地元3自治体は
   155ミリのみの実射訓練であり、ライフル、機関銃の実射は含まれていないと
   認識しているからこそ、反対を表明しているのだ」

*あとで写真記録を確認している中できづいたのだが、
着弾地はひな壇のように3段に分かれており、
その土の段上にそれぞれ4枚ずつ、標的に使うのであろうベニヤ板が置かれていた。
離れていたので撃たれた形跡はわからなかったが、
少なくとも今回の米軍訓練で
実射するために用意されたものではないかと思われる。

米軍はまさに今回、
この訓練でライフル、機関銃の「実射」をするつもりでここに来ていた!