第3海兵師団第12海兵連隊第3大隊長
サミュエル・T・スタッダード中佐 殿
私たちは、99年より強行されている日出生台での米軍演習の問題をきっかけに、平和の問題を考えようと、日出生台周辺に暮らす住民と大分県内各地の市民が集まって結成したネットワーク・グループです。
私たちが、まずあなたに伝えたいことは、私たち地域住民は、日出生台での米軍訓練をやめてほしいと願っているということです。地域の主権者は、この地に暮らす私たち住民であり、その私たちが望まないものが、日米両政府の取り決めによって、私たちの生活の場で強行され続けていることに心の底からの悔しさと怒りを感じています。また、皆さん方、米海兵隊が、ここで演習を行うことによって、故郷大分の地が戦場に直結した場所にさせられつつあることに大きな悲しみと不安を持っています。
また、特に心配しているのは、この米軍演習が回を重ねられるごとに、演習をする米軍の皆さんが、私たち日出生台周辺の地域に暮らしている住民の存在をまったく配慮しなくなってくるのではないかということです。そこで、ぜひとも私たち日出生台周辺に暮らす住民の思いをあなたに知っていただきたいと考えています。
これまでの日出生台での米軍訓練では、1回目、2回目の際の指揮官ケリー中佐と直接会見することができました。3、4回目は残念ながら実現しませんでしたが、5回目の訓練の際には、ラングレー中佐と会見し、私たち住民の思いを伝え、意見交換をすることができました。
米軍訓練に反対している私たち住民と、演習を実施するあなた方とでは、演習の是非について基本的に一致することはないかもしれません。しかし、それでもお互いがどのような思いでいるのかを理解し合うことは、お互いにとって意義があるものではないでしょうか。
日出生台に滞在している間に、私たち演習に反対する地域住民との直接会見の場を持ってくださるようお願いします。
2006年1月24日
米軍基地と日本をどうするローカルNET大分・日出生台