陸上自衛隊西部方面総監が暴言!?

抗議集会の中止を求め、詰め寄る

11月18日、日出生台演習場前で、日出生台対策会議や地元住民有志が、11月11日から開催されている日米共同訓練に抗議する集会を開こうとしていたところ、突然、迷彩服姿の松川正昭・陸上自衛隊西部方面隊総監(陸将)が現れ、「なぜ訓練に反対するのか、集会の主旨を明確にせよ」と詰問し、「私はここの責任者だ」と立場を明らかにし、割り込んできました。

<詳細>

11月21日、日米共同訓練の閉会式を前に、
以下の申し入れ文を日出生台ゲート前で提出しました。

内閣総理大臣 小泉純一郎 様
防衛庁長官  石破茂 様

日出生台での日米共同訓練強行と、
国民の権利である「言論、集会の自由」を圧殺する暴挙に及んだ
日米共同訓練「責任者」松川正昭西部方面隊総監に対して
満身の怒りを込めて抗議をし、謝罪、釈明、辞任を求める

 2002年11月11日より、私たち地域住民の願いを踏みにじって強行された、日出生台、十文字原、別府駐屯地での日米共同訓練と、このような状況を許し続けている日本政府、防衛庁に対して、満身の怒りを込めて抗議する。

 今回の日出生台での日米共同訓練は、アメリカがイラクに対して武力行使の準備を進める中での緊迫した情勢下での共同訓練であり、「なぐり込み部隊」と言われる第一線の戦闘攻撃部隊である米海兵隊と自衛隊との、日出生台では初めての共同訓練であった。私たちは、世界で最も戦争をする軍隊である米軍と自衛隊が一体となって訓練をすることで、自衛隊が戦争をする軍隊へと急速に変質しつつあることに大きな不安を抱くとともに、これを絶対に認めることはできない。

 今回、日出生台や十文字原演習場周辺の町では、日米共同訓練の期間中、毎日のように早朝から、戦闘ヘリコプターや様々な演習場から爆撃、爆発音が鳴り響き、私たち住民の静かな安らぎの朝と日常は完全に奪われた。私たちは、今回の訓練がきっかけとなり、このような住民生活を蹂躙する軍事訓練が日常化されるのではないかとの不安を抱かざるをえない。

 また今回の日米共同訓練では、通常は必ず行われてきた記者会見さえ行われず、事前の情報公開もほとんどなく、かろうじて出された日程情報は、直前になって二転三転、変更されるという始末であった。

 さらに極めて重大な問題であり、絶対に許されないのは、11月18日、日出生台ゲート前で行っていた日米共同訓練に対する抗議集会に対して乱入し、集会の中止を求めて詰め寄った陸上自衛隊西部方面隊、総監松川正昭氏の暴挙である。松川総監の暴挙は、憲法で保障された国民の権利「言論・集会の自由」を侵害するものであるとともに、記者会見もしないでおきながら、私たちの抗議集会にはいきなり「乱入」してきて、集会の中止を求めたり、「北朝鮮への抑止力だ」などとの暴言を吐くのは、まさしく現在の自衛隊トップの憲法と国民の権利を軽視している姿勢がそのままあらわれたものと考えざるをえない。このような「責任者」の下で強行された今回の日米共同訓練、進められようとしている自衛隊、米軍の一体化の動きに大きな恐怖を感じるとともに、このような憲法をまったく無視した暴挙を平然と行う自衛隊幹部らによって進められている有事法制についても、私たちは絶対に認めることはできない。

 私たちは日出生台での日米共同訓練強行と、国民の当然の権利である「言論、集会の自由」を圧殺する暴挙に及んだ日米共同訓練「責任者」松川正昭西部方面隊総監に対して満身の怒りを込めて抗議をするとともに、謝罪、釈明、辞任を求める。

 なお、この日米共同訓練終了後に予定されているという米海兵隊の大量外出は、住民は毎回、外出に大きな不安を抱いているものであり、本来、訓練として必要のないものだ。米軍の外出は中止するよう求める。                                   2002年11月21日

米軍基地と日本をどうするローカルNET大分・日出生台