第7回飯田高原ブルーグラスフェス報告(今回は雷雨の洗礼)


いつの間にか7回目を迎えた、飯田高原ブルーグラスフェス。

今年は20日が海の日ということで、3連休になる方々もいて、多くの方にご来場いただき、まずは大成功で終了したと言ってよいでしょう。

しかし、心配しました。21日の朝から、頑張って3時過ぎに会場準備なども整い、後は4時のスタートを待つばかりという時、気になっていた空模様が一転し突然の雷雨。これがものすごい雨でなかなか止みそうにありません。

仕方なく待機する人達は、ただぼんやりしていたわけではありません。雨でぬかるんだ道にタイヤがはまりこみ動けなくなった車が続出し、その救出作戦に多くの人が駆り出され、サンダルやズボンを泥まみれにしていたのです。救出作戦参加の皆様、感謝、感謝です。

そんなこんなで、ハラハラしながら待つこと1時間半あまり。なんとか5時半のスタートとなりました。初っぱなの「アーリータイムス」には、申し訳ないことに音響チェックのための演奏となりました。しかし、その後は順調にプログラムはすすみ、12時半の終了となりました。毎回、時間をきちんと守って演奏してくれる、バンドの方々には本当に頭が下がります。

今回のフェスはエントリーが多く、また様々なタイプのバンドが出演し、司会をしている私も楽しく聞かせていただくことが出来ました。関西からこられた方々の演奏レベルはさすがに素晴らしいものがありました。

特にゲストバンドの「スーパーブルーグラスバンド」は演奏はもちろんですが、衣装、MC、構成などよく考えられていて、観客を喜ばせ、楽しませるその技量に、つくづくと感心させられました。

京都からの植田さんのベースは、これぞベースという確実なビートを聞かせてもらいました。さすがです。

歌といえば、東京から参加の今富さんには、これぞボーカルというところを聞かせてもらいました。ベテランのすごさでしょうか。

さて、お馴染みのバンドの面々に加えて、今年も女性パワーの素晴らしさが光っていました。

まずは我らが、大分モンローズドーターズ。結成7ヶ月であれだけのステージをこなせるとは、大したものです。秋元慎さんも、

「いやー、ええですねぇ。大分もええバンド出てきましたねぇ。これからが楽しみやわぁ。」

と、おっしゃっていました。

「石原孝子のアッシー隊」では、石原さんがフィドルで登場。来年は、もっと多くの曲をぜひ聞かせてください。

「広田みのりさん」は、さすがに余裕のステージでした。選曲のセンスの良さも、さすがです。

「グラスホッパー」のマンドリンの蒲生さん。年々確実に上達していて、私も刺激を受けました。

「グリーンバード」は、女性二人の歌とコーラスを、福岡のベテラン陣がバックアップ。さわやかで、とても良かったです。

「Lonesome Dobroの屋根裏」は、磯山一家のコーラスが素敵でした。娘さんは中3とのことですが、しっかりしたボーカルで、今後に大いに期待したいところです。お母さんとのコーラスというのは声質も似ているからなのか、きれいにハモっていました。

オーロラ照美さんは、いつものパンチの聞いた声で会場の人をぐっと引きつけます。さすが元バスガイド、ツボを心得たボーカルはさすがでありました。

おっと、我がバンドのフィドル、尚美ちゃんを忘れておりました。いかがでしょうか?彼女のフィドル、どんどん良くなっていると思いませんか?(何、麻生のバンジョーがなければ、もっと良い? ふん、どうせそうでしょう。)

もちろん、他も様々、素晴らしいバンドばかりだったのですが、こうしてみると、女性陣は新しいメンバーも頑張っているみたいですが、男性に若いメンバーが入ってきません。風の丘オーナーの亀田さんも言っていましたが、このままではスタッフやバンドの高齢化で、飯田のフェスも後10年が良いところです。これではいけません。若いメンバーの登場を期待したいものです。

明けて22日は、朝から雲一つないピーカンの天気。ぐんぐんと気温は上がり、演奏するバンドも汗たらたらでやっていました。

昨年までは日曜のエントリーが少なく、淋しい2日目のフェスという雰囲気だったのですが、今年は関西からの方々が皆さん演奏してくれて、九州のバンドの面々もかなりの参加があり、にぎやかな2日目となりました。嬉しいかぎりでした。

2時半頃の終了で、ほっとする間もなく、慌ただしく片づけとなりました。今年から、ステージが常設となったので楽になったはずなのに、結構片づけも時間がかかり、やっと5時近くになって終了、その後打ち上げをして、解散は午後6時半頃でした。

何はともあれ、雷雨はあったものの、今回も無事野外でのフェスをやれて、満足でした。

さあ、来年も頑張ろう!!!


参加バンド

アーリータイムス     大分市

石原孝子のアッシー隊   熊本

サウス・バウンド     大分市

HEARTS & FLOWERS   福岡

Yellow grass      熊本

ログ・キャビン・ボーイズ  九重町

グラス・ホッパー  長崎

パープル・バレー  福岡

広田みのり&フレンズ  大阪

マンプレユニット  福岡

大分モンローズ・ドーターズ  大分市

渚のハマグラーズ      北九州

グリーンバード      福岡市

デッド・ヒート      鹿児島市

リバティー        福岡市

スティック・アラウンド  大牟田市

Lonesomedobroの屋根裏  中国四国連合

スーパーBluegrassBand  大阪

ハッチャリーズ  久留米市

ロンサム・ヘアー・バンド  熊本市

植田雅也はKing of Bluegrass  京都 

オールドリッチランブラ−ズ  福岡

今富秀樹とブルーグラスカップスターズ  東京

オーロラ照美組  鹿児島市

徳田スペシャル  福岡市

TOM&RICKY with J's Friends  熊本県

トラベラーズ  山口


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