グラビアの解説
 ごろんごろんの、ごろた石の斜面が続いて、草木は一本も生えていない。斜面のあちこちに噴き出る硫黄が、あかるいレモンイエローに輝いている。硫黄山、こりゃあ地獄の一丁目かといった人もいたが、大自然がリラックスしてお腹さらして寝てる様にも見える。

 ふりかえると、真っ青な空の下に九重山の登山道が見下ろせる。こんな天気の日なら登山道をかなりの人数が歩いているだろう。そういう人間達を見下ろしながら、ここで素っ裸になって真昼の温泉を楽しもうというのだ。これ以上のぜい沢はなかろうと思うと、自然に笑いがこみ上げてくる。

 ごろた石の岩の間を、細い湯の川が流れていて、あちこちに小さな湯だまりができている。湯の川の上流の方は熱くて、流れる程にぬるくなる。手をつけてみて、好きな温度のところに入ればいいのだ。

 といっても、湯だまりは底が浅くて身体を沈めるには自分で砂を掘って”自家用”を作らねばならない。・・・後略(アドバンス大分・「地球の穴ぼこ、露天風呂を行く」より抜粋)。

編集後記
〇「お父さんこの頃少しも山に登らんな−」と長男が言うのを聞き、はっとする。そう言えば数年前まては盛んに家族で登っていたのに。子供達と山に登るのも小学校の低学年までと思いファミリー登山を我が家のメインテーマとしていたはずなのに・・・「国東の山々」の原稿を書きながら、この春は皆で登るよう努めよう、宇佐もそう長くはないかも知れないし、特に県北の山々については、地の利のあるうちに稼いでおこうなどと改めて思うこの項である。

○38P、ワープロで打った大作。‥・ドット文字に馴染めないムキもあろうが、これも第1号同様手作りなのである。中学校頃「スーパーマン」か何かの映画だったと思うが、紙巻きたばこを食わえた新聞記者がタイプをたたくシーンを見てカッコいいと感じたものだが、当時、わずか20数文字で全てを表現してしまう英語と違い日本語が英文タイプ同様にスラスラと打てるような時代になろうとは夢にも思わなかったものだ。また、数年前乗用車並の値投であったものが今では我々クラスでも手じかに買えるようになり、息子はファミリーコンピューター、親父はワードプロセッサーと我が家もOAならぬFA時代に突入といったところか。

○3月12日17:30p.m.国道10号線別府市上人ケ浜付近を走行中前方より一見して中年に手の届きかけたジョガー(決してアスリートというランニングフォームではない)2人・・・前を行くのはやや軽快なピッチ、後方は重量感があるがちょっとシンドそうな足取り‥・ムム、あれはまさしくKとIではないか。春の大幅改正(異体的に書き過ぎると時が時だけに差し障りが出てくるが)に向けて市内の某旅館に缶詰めとなって夜遅くまで会議中と聞いていたが、夕食前寸暇?を惜しんでのトレーニング。来たる宇曾山マラソンに備えてのものか。それにしても、渋々付き合わされる?I君も大変だな−。

○次回は第5号記念特集号として特集記事、大分の山のいて湯一覧表、愛読者の反響など計画。ただし第4号にちょっとエネルギーを消耗し過ぎたので少しの充電期間が必要である。できれば8月下句に出せるよう皆様の協力をお願いしたい。(以上 挾間)

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