おゆぴにすとこらむ 皆でゆらぎましょう 平松御湯彦
 「春は曙、やうやう白くなりゆく山際……」と思っている内に、「目には青葉、山ホトトギス、初入湯」。季節への移ろいは、実に早いもので「中年、老い易く、ガクッと成り易し」。ガクッと成らぬよう「学」を働かせてかどうか、最近の健康ブームは、増々拍車がかかってきた様子。拍車がかかって来たのは、日米、日欧経済摩擦問題、今や第V次世界大戦前夜。「おゆぴにすと」も「とらいあすりいと」も外国製品を愛用しよう。新「おゆぴにすと」三神器、トリンプのパンツ、カルダンのタオル、タッパーウェアの洗面器に変更。
 とは言え、内外を問わず、世に争いのタネはつきぬもの。関白「角栄」は脳いっ血で倒れ、木曜会は大ゆれ。ぞうきんがけ茶坊主、「竹下三成」は、この期をねらい、どうしょうかい、こうしょうかい、やっぱり「創政会」。そうはさせじと、一回ではあきらめぬぞ「二階堂むぎ」、いずれはと狙う取らぬ「タヌキの安部家康」。

 県内に於いては、自由乱立党の県連会長問題。方や「田原はごろごろ氏」、方や「畑どうでも英次郎氏」、それをたきつける「衛藤制止郎氏」訳の分からぬ「佐藤、後藤犬のくそ」。実に見易すい争い。子供のけんかにへの香り。更に「サラリン、コーラック(注 便秘用薬)下らん、下らん」。

 何て言っている私も訳が分からない。今年は、春の「合同選抜問題」、「しいたけ大不作」と、「やゝオーバーヒート気味の一村一品運動にテクノポリス」。じっくり足を地につけた活動を期待したいのだが。その中で我が「山のいで湯愛好会」の面々は実に地味ながら堅実な歩みを見せているのは、心強い。「今日はいで湯でスイミング、明日は、いで湯にバイスクル、あさってはいで湯にマラソンで」などと実に、その日暮らしの好き勝手。「基本的スタンスは『山といで湯』なのだ」と、のたうちまわる間が花なのよ。ヨイショ。

 ところで今日は「ゆらぎ」がテーマだったのだが、「ゆらぎ」とは遊びであり、ゆとりであり、雑音であり、迷いであり、飽きないものであり、脳派の振幅であり、疲れないものであり、スペクトル(パワースペクトル密度)がすべて「1/f」をしているものであり、木目模様であり、そしてゆらぎは、「喜」びの源泉である。詳しくは、東工大大学院教授・武者利光氏「ゆらぎの世界」を御覧戴きたい。スキゾ人間になりきれない、ジャパニーズ「やわらかな個人主義」的義理マン「菊と刀」社会にどっぷりつかった、パラノモラリストが、「主体としての自己の歴史的一貫性」を目指して、皆でゆらぎましょう。(つづく)

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