グラビアの解説  発電所の湯
 「ここに浸っているメンメンは、“ただの人”ではない。なにしろ温泉という温泉にはみな浸ってきたという、温泉道の達人たちなのである。『山のいで湯愛好会』の正会員が、手前左の加藤さん、栗秋さん、挾間さんの三達人。もう一人、高瀬さんは本日、俗世間が忙しくて来られなかった。右側の宮さんと伊東ちゃんは、温泉道にはまだハクが足りなくて準会員である(編集部註 現在は正会員に昇格済)。

 これだけの顔ぶれが揃ったのは、実は九重山の山の湯に入る予定だったからだが、天気が悪くてダメになったのだ。それで、大岳地熱発電所の噴気をはるかに眺める三光園という旅館の露天風呂にまず入った。『まず入った』というのは、達人たちがいったんいで湯に入りはじめれば、少なくて2、3か所、1日に6か所などというハシゴもざらなのであって、最後は寒ノ地獄に30分くらい顔色も変えず浸って、1日を締めるのである。‥・・・・後略・・・・。(「アドバンス大分 昭和58年10月号‥…地球の穴ぽこ、露天風呂を行く 3.発電所の湯」より抜すい)

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