観望日記(H21)

2009/08/21

大分市では少々雲があったが、いつものSPA直入に行ってみた。

現地では、雨上がりのようで、湿度が高く、気温も高い。
これまで現地では経験したことのない蚊に閉口した。ここ数年SPA直入に来ているが、今まで一度も蚊に刺されて困ることはなかった。

肝心の空であるが、現地到着時は南の空に雲の切れ間が見えており、夏の天の川下りでもしようかと思っていたが、次第に雲の量が増え、8時頃には全く晴れ間がない状態になってしまった。湿度も高かったので、今日の撮影、観望はあきらめ帰途につくことにした。

大分市の自宅に戻ると、なんと皮肉なことにどんどん晴れ間が広がり、夏の大三角から木星まで、透明度は悪いものの見渡すことができた。
そこで、久々の自宅前での観望を行った。

ほぼ南中した球状星団M22をシュワルツ150S双眼(アイピース20mm)でのぞいてみた。

M22はいて座のλ星から導入する。透明度が悪いので、M22は、町中からは5.9等の明るさにもかかわらず、うっすら大きな星雲状にしか見えない。しばらく眺めていると、中心部の小さな星粒が見えてくるといった状態である。久々のM22の観望であった。M22のすぐ西にある24番星が赤く輝いておりきれいであった。

M22とセットで見るのは、球状星団M28である。こちらもいて座のλ星から導入するのであるが、M22はλ星から北東に約2度、M28はλ星から南西に約1度のところにある。
M28はホント星雲状にしか見えず、球状星団があるなといった感じである。

このあと、木星が次第に高度を上げてきたので、アイピース20mmと6mmで観望した。
21時頃であったが、イオとエウロパが接近していたのが、1時間ほどたつと少し離れていくのがわかった。
アクロマートのシュワルツ150Sにとって高倍率は苦手であるので、口径を11cmにしぼって6mmのアイピースで眺めると、木星の2本の縞模様のほかにフェストーンらしきものや何本もの縞模様も見ることができた。

木星のついでに、近くに来ている海王星を見た。こちらは、ステラナビゲーターで位置を確認してようやく探しあてることができた。倍率を上げると惑星らしく見えるのかもしれないが、シュワルツ150Sにとって高倍率は苦手であるので、存在を確かめただけにしておいた。

また、天の川に戻り、散開星団M11をながめた。M11はたて座にあるが、わし座との境に近く、かんむり座を変形させたような星の並びにあるので、この星の並びを目印にいつも導入している。散開星団M26を見ようとしたが、光度8等の散開星団は光害に埋もれて見えなかった。


2009/08/24

本当に久々の快晴になったが、明日は仕事なので、自宅から車で10分のゴルフ場の駐車場で、シュワルツ150S双眼で観望した。

まずは、月齢4の月
19:30頃、シュワルツ150Sの口径を11cmにしぼって20mmのアイピースで観望。

クレオメデス、危機の海、豊の海、ラングレヌス、ゴクレニウス、コロンブスなど写真で見るよりずっとよく見える。
シュワルツ150Sに20mmのアイピースでデジカメの手持ちコリメート撮影をしてみた。

カメラ機種名 Canon PowerShot G10
撮影日時 2009/08/24 19:47:15
撮影モード マニュアル
マイカラーモード ポジフィルムカラー
Tv (シャッター速度) 1/250
Av (絞り数値) 2.8
測光方式 評価測光
ISO感度 800


次に、月同様に手持ちのコリメートで木星のガリレオ衛星を撮影してみた。
シャッタースピードが長くなるので手持ち撮影は厳しい。

カメラ機種名 Canon PowerShot G10
撮影日時 2009/08/24 20:34:35
撮影モード 絞り優先 AE
マイカラーモード ポジフィルムカラー
Tv (シャッター速度) 1
Av (絞り数値) 2.8
測光方式 評価測光
露出補正 0
ISO感度 800

ついでにM7とアルビレオを同様のスタイルで撮影してみたが、星の色が全く出てこない。


手持ちコリメートでそこそこの写真になるのは、月の写真だけのようである。

このほか、透明度の良い空だったので、星団巡りをしてみた。

さそり座のM4、M80 ~ M4は自宅からはほとんど見ることができないが、4~5Km離れた周りにあかりが少ないところに来ると、まばらな星の集団が見えてくる。M80は見やすいが星雲状である。

いて座のM22,M28 ~ M22は中心部まで分解している。M28はやはり星雲状である。

いて座のM54,M69 ~ やはり星雲状であるが、すぐに見つけることができた。 同じいて座にあるM70配置の関係か見つけられなかった。

たて座のM11,M26 ~ M11は中心に赤い星が見え、周りに星粒が取り巻いている様子がわかる。 M26は、前回見えなかったが、透明度がいいせいか今日は見えた。


2008/08/25

今日も快晴だったので、近くのゴルフ場の駐車場へ行き、シュワルツ150S双眼で月と木星、ヘルクレス座の球状星団M13を観望した。

月齢5 シュワルツ150Sを11cmにしぼって20mmのアイピースでコリメート撮影

カメラ機種名 Canon PowerShot G10
撮影日時 2009/08/25 19:54:34
撮影モード マニュアル
マイカラーモード ポジフィルムカラー
Tv (シャッター速度) 1/125
Av (絞り数値) 2.8
測光方式 評価測光
ISO感度 400


木星と衛星 データは月齢5の月と同じ。

3つのガリレオ衛星が団子状態になっている。
左から、ガニメデ、カリスト、イオ、エウロパ
30分後には、この3つの衛星の左からの順番は入れ替わっていた。

カメラ機種名 Canon PowerShot G10
撮影日時 2009/08/25 20:16:24
撮影モード マニュアル
マイカラーモード ポジフィルムカラー
Tv (シャッター速度) 1/10
Av (絞り数値) 2.8
測光方式 評価測光
ISO感度 800

2009/8/26

今日で3日連続で晴れである。例によって、月と木星の写真を撮って変化を観察した。

月齢6である。シュワルツ150Sに20mmアイピースでコリメート撮影。
中央やや下の神酒の海の横にある三つ並んだクレーター下から、カタリナ、キリルス、ティオフィルスがわかる。
カタリナの少し下に白い線状のものが見えるが、これがアルタイの崖で、その先端にピッコロミニのクレーターがある。

カメラ機種名 Canon PowerShot G10
撮影日時 2009/08/26 20:00:52
撮影モード マニュアル
マイカラーモード ポジフィルムカラー
Tv (シャッター速度) 1/320
Av (絞り数値) 2.8
測光方式 評価測光
ISO感度 200

月と同じようにガリレオ衛星をコリメート撮影
左のガリレオ衛星から、エウロパ、ガニメデ、イオ、カリストとなっている。

2009/9/6

8月22日に撮影していたものを画像処理した。
8月22日に撮影していたものは、当日の透明度の悪さのため、露出をかけた割には、明るめのところしか写っておらず、画像処理を強めに掛けなければならなかったのだが、フラット補正がうまくいかず、そのままになっていたものである。

今回のフラット補正は、ELパネルによるものでもなく、青空を撮影するものでもない。自宅の部屋の白い壁紙に向かってフラットフレームを撮影するというものである。
これまで、EOS 5D MarkⅡでは、ELパネルや青空フラットを撮影すると、なぜか同心円状の縞模様が出てきて、まともなフラットフレームがとれなかった。キスデジではこのようなことはなかった。

たまたま、自宅の壁紙が白で、フラットフレーム撮影用のスクリーンなど持ち合わせがなかったので、壁紙によるフラットフレームの撮影になった。ただ、これには一つ問題があり、天井からのライトでは、撮影した画像がフラットな状態でなかった。そのため、蛍光灯のスタンドの光を望遠鏡の横から照らして、壁紙面でフラットな光となるように撮影した。

結果は、少し色むらがあるものの、同心円状の縞模様は軽減され、前よりも良好なフラットフレームが取得できた。
以下は、トリミングをしていない画像である。

M45 プレアデス星団
εー180ED+Canon EOS 5D MarkⅡ SEO-SP2
8分×4コマコンポジット

らせん状星雲
撮影データは上記写真と同じ

2009/11/18

観測場所は、野津原の「のつはる少年自然の家」の近くの駐車場である。
午前2時前に家を出て、現地に3時前に到着したが、途中の運転中に車の中
から、大きな流れ星を見たので、今日は、多くの流れ星が見られるかと思い期待
を胸に流星の撮影に臨んだ。
撮影開始は、3時半頃で、撮影は、パソコン任せでISO6400で15秒の露
出の繰り返しにした。
レンズの絞りは、暗い流星まで写し取りたかったので、開放のF1.8に設定し
た。

観測中、天文協会の方ではないと思うが、お一人の男性がお見えになり、
駐車場で二人の観測会となった。
流星の出現具合であるが、夏のペルセウス座流星群と同程度か、やや多めかなといっ
た具合である。
3時半から5時半すぎまでの撮影で、420枚ほど撮影して、流星が写っていた
のは28枚であった。
添付した画像は、フォトショップで、28コマの比較明のコンポジットで、その
あと周辺減光の調整やレベル補正を行った。

画像処理が今ひとつの出来具合で、絵のような写真になった。
写真の左側にしし座があり、中央上にかに座がある。
開放で撮ったせいで、しし座の足下にある土星が非常にいびつな形になっている。(^_^;)
群の流星は、写真では色が付いているが、群でない流星は色が付いてない。
どうしてだろう。

使用カメラ:キヤノンEOS 5D Mk2 SEO-SP2 
使用レンズ:シグマ 20mmF1.8EX DG ASPHERICAL RF


2009/12/14
(マクストフ・ニュートンALER-7Nで観望)
自宅前にEM200Temma2Jrを出し、ALTER-7Nを同架して、木星と二重星を見てみた。
ALTER-7Nの光軸がずれていたので、室内で調整したが、焦点内外像を見ると、わずかにずれているような感じである。
その場で調整し直そうと思ったが、思うようにいかなかったので、そのまま観望を続けた。
木星~シーイングにもよると思うが、今日は、シュワルツ150Sの口径を絞ったものの方がよく見えるようであった。フェストーンは見えない。
二重星
 アンドロメダ座γ~LV5mm(202倍)で見ると、アルビレオのようで、星の色の対比が見事である。青い伴星が特にきれいである。
 オリオン座リゲル~LV5mm(202倍)ではよく分離して見える。
 オリオン座σ~オリオン座の三つ星の左下にある重星で、よく見ると4重星で確認できた。
 北極星~光害の多い自宅前では、肉眼ではどこにあるか見えないが、ファインダーを通してみると見つけることができる。光度差があるが、伴星を確認できた。
 おひつじ座γ~同じような色をした重星どうしである。
 オリオン座λ~離隔が4.4″で伴星も暗めであるが、楽に確認できた。
光軸を確認するつもりが、そこそこ光軸があっていたので、そのまま観望となってしまったが、光軸はもう少し追い込む必要がある。

2009/12/22
(ALTER-7Nの光軸確認を合わせての観望)
月齢6の月と木星、光軸確認を合わせてのリゲルの観望をした。
リゲルの焦点内外像を見たが、ほとんど円形に近い。ほぼ光軸はあっているようである。リゲルの伴星もよく見えた。
月もクレーターの見頃の月齢6である。
コーシー崖は見えたが、コーシー谷は見えなかった。
写真で中央部の神酒の海の左に、ティオフィルス、キルリス、カタリナの大きなクレーターがよくわかる。
同じ写真を並べただけの立体視でも細かいところが見えてくるので、あえて下に立体使用の写真を作ってみた。
木星を見たが、やはりシーイングの影響を受け、縞模様が2本程度わかるくらいである。1時間ほど外気になじませても同じようによく見えない。

(下は立体視用の写真です)
クリックで拡大します
LV20mm+ビクセン2×バローに
キヤノンG10で
手落ちコリメート撮影

2009/12/26
(自宅前にて月面と木星観望)
月齢10の月と西に傾いた木星を観望した。
当日はシーイングが比較的良好で、木星も縞模様が前回よりもよくわかる。200倍程度が一番よく縞模様がよく見える。アイピース6mmと2倍バローの330倍ぐらいになると、縞模様がぼやける感じである。
シーイングが良かったので、手持ちコリメートでも月面の写真はこちらも比較的よくとれた。
以下に、当日撮った写真を掲載する。全て手持ちコリメート撮影で、カメラはキヤノンG10。使用しピースは、ビクセンLV20とLV5である。





コペルニクス

クラビウス

2009/12/29
(自宅前でデジカメ手持ちコリメート撮影)
少し薄雲がありそうな天気であったが、そこそこの空だったので、またも、月などをデジカメで撮影した。
月齢は13.1である。
薄雲のせいか、月が黄色がかって写っている。

湿りの海付近


楕円形をした中央のクレーターはシラーである。

嵐の大洋 ケプラーからアリスタルコス付近

アリスタルコス、シュレーター谷、コブラヘッド


オリオン座が、東から上ってきていたので、リゲルを撮影してみた。
眼視では、リゲルと伴星がはっきり分離して見えているが、写真で撮ると、光度差があるため、伴星が写るように露出ののばすと、リゲルが肥大化して、
伴星と接触しているかのように写る。ピントが甘いせいかもしれない。
リゲルの伴星は緑色っぽく見えた。






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