慢性前立腺炎

1.前立腺肥大症  2.前立腺癌  3.前立腺炎 は同じような症状です。
慢性前立腺炎はすべての年齢の男性に起きます。
前立腺肥大症と前立腺癌は50才頃からの病気でしばしば合併しています。

症状
下腹部・会陰部(肛門と陰茎の間)・鼠径部・太ももの内側に不快感がある。
夜起きて2回以上排尿する ・尿の線が細い ・便器に向かってもすぐ尿が出ない・
排尿後尿が残った感じがする

検査方法
 超音波検査:直腸から器械を入れて調べます。
 触診:直腸から前立腺を触って調べます。
50歳以上の方は更に次の検査を行います。
尿流測定検査:機械に排尿しておしっこの勢いを測ります。
            その後超音波で膀胱に残ったおしっこの量を測ります。
血液検査:PAを採血して前立腺癌の有無を確認します。

当院での治療方法
1.初期には抗生剤と消炎鎮痛剤を内服します。
   治りにくいので1〜4週間内服します。
 2.慢性期には漢方薬を使用します。
   八味地黄丸・猪苓湯・柴苓湯・牛車腎気丸をよくつかいます。
   時に膀胱に対する刺激をとる薬を併用します。
   時に不安を取るため抗不安薬を併用します。
 3.お酒はよくありません。完全に止めなくても良いですが控えてください。
   過労・発汗等も病気を悪化させる恐れがあります。

病気の特徴
慢性化することが多いようです。抗生剤の長期投与は肝機能を悪くしたりしますので漢方薬を続けることをお勧めします。
期待したほどよくならず治療にあせりを感じることも多いようです。
あせらずに気長に治療してください。
再発も多く3ヶ月から3年程度で再度悪化する事があります。
予防のためには気長に漢方薬を飲むことをお勧めします。