NSR50のレーサーエンジンの製作です。

街乗りでNSRを使う事も無いと思いますので、レーサーにする事に。
手間と金はかかりますが、少しでも速くする為に。

混合化します。

前期のインマニのオイルニップルをハンダで埋めます。

ニップルは真鍮だと思われますので、脱脂すればハンダが乗ります。
大きいハンダゴテかバーナでも使って加熱してハンダで埋めてください。

エンジンはオイルポンプを外して混合仕様にしたので、
スロットルのオイルポンプのケーブルを外します。

ケーブルの分岐している所を分解して、オイルポンプ側のケーブルを外すだけです。


左のジェネレータのカバーを外すとキヤポジのセンサが出てきます。

トルクスのネジで固定されていますので、そのネジを外してください。
ネジを外すとセンサが外れます。

センサを外すとギヤオイルが少量漏れてきますので、
パーツクリーナで脱脂した後に液ガスを塗ったメクラ栓を入れます。

メクラ栓は、
90851-735-802
という品番です。


ジェネレータロータを外すとコイルが出てきます。
ジェネレータロータは専用工具があるのでソレを使って外してください。

左のコイルが点火用のチャージコイルです。
中心のコイルは点火時期を検出するピックアップコイルです。
右はバッテリやら、灯火類の為のチャージコイルです。

レーサー仕様なので、右のチャージコイルは要らないので外します。
右のコイルに繋がってる配線をブチブチとニッパで切ってください。


ジェネレータコイルの配線を切断する場合は別にコイルのベース部分は外す必要無いです。

コイルを外して、ギヤポジセンサにメクラ栓をしたらこんな感じになります。

実にスッキリ。


クラッチ周りを分解します。

キタコ製の
センターロックレンチ 674-1013900
クラッチアウターホルダー 674-1074950
って工具が必要になります。純正品でも良いですけどね。

中心の四本のボルトを外すとロックナットが出てくるので、
そのロックナットを外すとクラッチが外れます。

左上の白いオイルピンプのギヤ部分と、
右下のキックのギヤ部分は要らないので外してしまいます。


オイルポンプが固定されていますので、
ポンプを外して、メクラ栓とボルトに液ガスを塗って差し込んでください。

オイルポンプのメクラ栓はギヤポジのセンサ部分に使った物と同じで、
90851-735-802
という品番です。

で、右のカバーのキックの部分のオイルシールを外してメクラ栓を入れます。
90871-733-003
という品番です。



バランサアイドルギヤをNSRminiのモノに交換します。

上がNSR50の純正アイドルギヤで、下のがminiのモノになります。

13430-NLA-700
という品番です。

若干、フリクションのロスが減るらしいのですが…。


クラッチのハウジングを組むのですが、
バランサアイドルギヤの左にあるバランサと、クランクシャフトには、
合いマークが打ってますので、その位置を絶対に合わせてください。

聞いた話しではバランサギヤがずれていると振動が凄いらしいです。
ずらして組んだ経験が無いので、どれほどの振動かは不明ですが。


組んだ所です。

非常にスキーリ!
(・∀・)スキーリ!!


総括:
実は外したついでに色々と組んでいるのです。

4枚クラッチ仕様にしたり、CR80のクラッチスプリングを組んだり。

一応、全ての品番を載せておきます。

90851-735-802 オイルポンプのメクラ栓 この部品はギヤポジセンサのメクラ栓にも使います。
90871-733-003 キックのメクラ栓
22121-GT5-000 4枚クラッチにする為のクラッチセンター
22401-GBF-830 CR80のクラッチスプリング*2又は4(私は4つ仕様)
22311-107-000 クラッチプレート*3
22201-GS2-000 フリクションプレート*4 mini用
11393-GAA-000 クランクケース右のカバーのガスケット
13430-NLA-700 バランサアイドルギヤ mini用
後、ギヤオイルとLLC

費用の割に速くはならないと思います。
こだわる方は実践してみては?