このコーナーでは私の撮影した天体等の写真をご紹介します。

久住高原に広がる天の川

広大な高原に訪れる夜は、こんな素晴らしい光景も見せてくれます。空気の澄んだ高原の空に広がる大宇宙の姿です。この写真は射手座からさそり座の一部を撮影したもの。周囲には夜空を明るくする街灯やサーチライトもなく、日没後しばらくすると夏の夜空にまるでミルクを流したような天の川と手を伸ばせば届きそうなくらいのたくさんの星たちが頭上に姿を現してきます。こういう素晴らしい環境がいつまでも壊されずにありたいと願うのはきっと誰しも同じだと思うのです。(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります)

マックホルツ彗星

平成17年1月2日の夜、久住高原は雲ひとつ無い満天の星空となりました。その星空の中に肉眼でもはっきり捉えられるほどの明るさになったマックホルツ彗星を135ミリ望遠レンズで撮影したものです。。牡牛座のヒアデス星団とプレアデス星団のすぐ近くで星雲のように淡く輝いていました。ダストの尾が右下方向に、イオンの尾が左方向に淡く伸びています。(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります)

ヒアデス星団、プレアデス星団(すばる)とマックホルツ彗星

これがその写真です。同じ日に撮影しました。彗星の左上にヒアデス星団、右上にプレアデス星団(すばる)、彗星はサファイア色に輝いています。淡い尾が左上方向に伸びています。(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります)

1月10日のマックホルツ彗星

平成17年1月10日の夜、135ミリ望遠レンズで撮影したものです。。右下に青いガスに包まれたプレアデス星団が見えています。彗星はイオンの尾が下方向に、ダストの尾が右方向に淡く伸びています。(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります)

アンドロメダ大星雲(M31)

久住高原では月の無い夜であれば肉眼でも見ることが出来ます。アンドロメダ座にある有名な小宇宙です。この写真も135ミリ望遠レンズで撮影したものです。(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります)

HP管理者が発見したSOHO彗星(日本人としては初めてのSOHO彗星の発見) C/2007 C3(SOHO1260)

このHPの管理者がH19年2月1日に太陽観測衛星SOHOの太陽コロナグラフ、LASCO C3の画像から発見した新彗星です。SOHO衛星からの新彗星発見は日本人3人目、LASCO C3からの発見は日本人初めてとなりました。この彗星は太陽をかすめるクロイツ群に属する彗星で最後は太陽のコロナの中で蒸発し、消滅しました。左の写真は発見後約1日経って太陽に接近しつつある彗星の姿です。(写真またはここをクリックすると彗星の動画を見ることが出来ます)

2008年春季・日本天文学会表彰式に於いて、天文功労賞を受賞

2008年3月26日、東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで、日本天文学会春季年総会が開催され、天体発見賞、天体発見功労賞、天文功労賞の授与式が行われました。前列左より、西村栄男さん、板垣公一さん、広瀬洋治さん、櫻井幸夫さん、安部裕史さん、後列左より渡部潤一先生、このHPの管理者、市村義美さん、内藤博之さん、西山浩一さん、一人おいて、山岡均先生、相馬充先生です。このHPの管理者は、SOHO衛星のコロナグラフから日本人初めての彗星を発見したことが評価され、天文功労賞(短期の業績)を受賞しました。(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります) (表彰状)

C/2007N3 ルーリン(鹿林)彗星

平成21年3月1日のルーリン彗星です。大分市野津原町今市にて、口径10cm焦点距離400oの望遠鏡を使用して撮影したものです。口径5cmの双眼鏡でも存在がハッキリとわかりました。この彗星は2007年に台湾のルーリン天文台で発見され、2月から3月にかけて地球に接近し5等級の明るさになりました。(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります)

HP管理者の発見した明るいクロイツ群彗星(C/2011N3-SOHO)

平成23年7月5日に、この彗星を発見しました。発見時の彗星の見かけの大きさは、わずか、1ピクセル程度でしたが、太陽に近づくにつれ、この写真のような長い尾を見せる大きさにまで成長しました。その後、彗星は、太陽に接近して、その熱により、分裂、蒸散しました。その様子は、太陽観測衛星SDO衛星(クリック)によっても捉えられました。(写真、または、ここををクリックすると右の画像が大きくなります) また、LASCO-C3の画像中の、この彗星は (ここをクリックすると見れます)

C/2012 S1アイソン彗星と獅子座流星群の流星

2013年11月14日未明の東南東の空を太陽に向かって進むアイソン彗星です。フジファインピクスS3Proにニコン85mm(F1.4)レンズを付けて撮影しました。尾が上に伸びているのが分かります。偶然にも獅子座流星群のはしりと思われる流星が彗星の側をかすめました。7cm双眼鏡では彗星の存在が分かりましたが、肉眼では分かりませんでした。撮影地は大分市野津原町今市です。(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります)

C/2013 R1 ラブジョイ彗星

2013年11月14日未明のラブジョイ彗星です。大分市野津原町今市にて、フジファインピクスS3Proにニコン85mm(F1.4)レンズを使用して撮影したものです。尾が右上方向に微かに見えています。口径7cmの双眼鏡でその存在がハッキリとわかりました。この彗星はオーストラリアの彗星捜索家のテリー・ラブジョイによって発見されたものです。(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります)

明るさを増した C/2012 S1アイソン彗星

2013年11月16日未明のアイソン彗星です。フジファインピクスS2Proを、ペンタックスEDUF(400mm F4.0)に装着して撮影しました。11月14日に比べるとかなり明るくなりました。撮影地は大分市野津原町今市です。(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります)

夜明け前の C/2012 S1 アイソン彗星

2013年11月23日夜明け前のアイソン彗星です。大分市野津原の(旧)香りの森博物館にて、フジファインピクスS3Proにニコン200mm(F2.0)レンズを使用して撮影したものです。私が肉眼で見たアイソン彗星の最後の姿です。このあと彗星は太陽に大接近しましたが残念ながら崩壊してしまい、世紀の大彗星になると期待されたアイソン彗星は、その後、ハップル宇宙望遠鏡でさえも捉えることは出来ませんでした。(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります)

月明かりの中の C/2013 R1 ラブジョイ彗星

2013年11月23日未明のラブジョイ彗星です。大分市野津原の(旧)香りの森博物館にて、フジファインピクスS3Proにニコン200mm(F2.0)レンズを使用して撮影したものです。月齢19.3の月明かりにも拘らず明るく輝いていました。(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります)

東亜天文学会2014年、名寄年会に於いて、山本一清記念東亜天文学会学術研究奨励賞を受賞

2014年10月11日、北海道名寄市の、「なよろ市立天文台」に於いて、東亜天文学会名寄年会が開催され、開会式の後、天体発見賞、山本一清記念東亜天文学会学術研究奨励賞の授与式が行われました。天体発見賞10名、山本一清記念東亜天文学会学術研究奨励賞2名の表彰が行なわれましたが、折りしも台風19号の影響で、表彰式の出席は2名だけとなりました。左より、超新星SN2013gvの発見者、嶋 邦博さん、山田義弘理事長、このHPの管理者です。、このHPの管理者は、日本では継続的にSOHO彗星の捜索を行なっている人が少ない中、SOHO彗星の発見(検出)数が180個を超えたことを評価して頂き、「山本一清記念東亜天文学会学術研究奨励賞」を受賞しました。(写真をクリックすると集合写真が、ここをクリックすると表彰状が、また、ここをクリックするとクリスタル表彰盾が見れます)

HP管理者が発見したSTEREO彗星(日本人としては初めてのSTEREO彗星の発見)

2018年1月26日AM 03時 20分頃に発見した、Kreutz(クロイツ)群の彗星です。画像中、太陽の右下に出現した彗星は、太陽に向かって進み、太陽の近くで、消滅しました。管理者にとって記念すべき、初めてのSTEREO彗星の発見であり、日本人でも、初めてのSTEREO彗星の発見となりました。確定番号はSTEREO-100、100個目のSTEREO彗星です(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります)

2020年7月20日撮影の C/2020 F3 NEOWISE彗星

C/2020 F3(NEOWISE)、ネオワイズ彗星は、広視野赤外線探査機宇宙望遠鏡NEOWISEミッション中に天文学者によって2020年3月27日に発見されたほぼ放物線軌道を持つ長周期彗星で、太陽から2 AU(3億q)、地球から1.7 AU(2億5000万q)の場所で18等級で発見されました。日本でも梅雨の僅かな晴れ間の中、多くのアマチュア天文家が晴れ間を追いかけながら、この彗星を撮影しましたが、天気に恵まれずに、見ることが出来なかった方もありました。このHPの管理者は県内の晴れ間を追いかけ、大分市野津原今市まで遠征し、雲が切れた僅かなチャンスに、この彗星の撮影をすることが出来ました。青い細い尾はガスの分子から電離したイオンの尾、一方、幅の広い白く見える尾は彗星のダストが作る尾です。その姿は、管理者が中学校卒業の春に見たベネット彗星(C/1969Y1)に良く似た姿でした。(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります)

HP管理者が発見した非クロイツ群彗星の分裂個体(SOHO-4049.C/2020 P4-C)

この彗星はタイのSOHO彗星ハンター、W.Boonplodによって、2020年8月6日にLASCO-C3の画像から発見され、その後、太陽方向に移動すると、一つの彗星ではなく、3個の個体に分かれていることが分かりました。LASCO-C2の画像に入って来たこの彗星の分裂個体の内の一つを管理者が通報し、SOHO-4049(C/2020 P4-C)となりました。彗星は、その後、LASCO-C3の視界からも出て、明るくなることなく遠ざかって行きました。いくつかの個体に分かれてLASCOの画像に飛び込んで来る彗星は、クロイツ群の彗星では、時々、見ることがありますが、非クロイツ群の彗星では珍しく、興味深い彗星でした。(写真またはここをクリックすると写真が大きくなります)

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