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| 前立腺の構造 |
| 【図1】前立腺の位置 |
| 前立腺は膀胱の下に位置し、中央やや前を尿道が通っています。 |
| 正面 側面 |
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| 【図2】前立腺の領域 |
| 前立腺の形は栗に似ており、主な働きは、精液の一部である前立腺液を分泌することです。前立腺の内部は、尿道に接した移行域(TZ)、中心域(CZ)、外側の辺縁域(PZ)、そして前側にある前方線維筋性間質という4つの区域に分けられます。 |
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| 前立腺の働き |
| 前立腺は、男性生殖器の機能として精液に精子を保護する作用のある前立腺液を分泌し射精を調節する働きと、 排尿に関する機能として膀胱の出口で尿を出す、あるいは我慢するといった調節をしていると考えられています。主に精巣より分泌される男性ホルモン(テストステロン)により調節されて分化成長をしています。 |
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| 前立腺肥大症とは |
前立腺肥大症は内腺に発生する良性腫瘍です。悪性腫瘍である前立腺がんとは異なり、周囲に広がったり、骨やほかの臓器に転移することはありません。また、前立腺肥大症から前立腺がんに進むことはないと考えられています。
前立腺が肥大していても症状がみられない人もいますが、前立腺肥大症は内腺(移行領域:TZ)で発生するため、尿道が圧迫され狭くなることで、尿がでにくい、尿の線が細い、トイレの回数が多くなる、尿をしたあとすっきりしない、などの自覚症状があらわれます。排尿に関連する症状があらわれるようになると日常生活に支障をきたすこともあるため、前立腺肥大症として適切な治療が必要になります【図3】。 |
| 【図3】正常な前立腺と前立腺肥大症の比較 |
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| 前立腺肥大症の検査 |
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泌尿器科を受診した場合、まず問診、問診票で自覚症状を確認することから診察が始まります。具体的な検査としては次のようなものが挙げられます。
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- 採血によるPSA(前立腺特異抗原)検査・・・前立腺がんの可能性の評価
- 肛門から指を入れての前立腺の触診(直腸診)
- 肛門からの超音波検査(経直腸的超音波検査)
- 尿の勢い、排尿時間を調べる尿流量測定
- 残尿の量を調べる残尿測定(超音波)
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| これらにより、状態に応じた治療方針を考えていくことになります。 |
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| 前立腺肥大症に対する治療方針 |
| 前立腺肥大症の大きさが軽度の場合や症状が軽い場合は薬物療法(主にα1−ブロッカーが使用されます)が行われますが、薬効には限界があり、また薬物では前立腺を小さくする事が困難で、肥大を取り除く事はできません。そのため、症状が進行した場合は最終的に内視鏡的手術が適応となります。 |
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| 前立腺肥大症に対する内視鏡的手術 |
TUR-P (経尿道的前立腺切除術) |
| ループ状の電気メスを装着した内視鏡を尿道内に挿入し、患部をテレビモニターで見ながら、肥大した前立腺組織(腺腫)を尿道粘膜とともに切り取る手術です。視野は灌流液を流して確保します。前立腺肥大症に対する手術的治療法のなかで、経尿道的前立腺切除術(TURP)は現在の標準的手術法となっています。手術は、前立腺の大きさによって異なりますが、ふつう1〜2時間ほどで終了します(腺腫が大きい場合はさらに長時間を要します)。術後数日間は尿道カテーテル(尿道用の細い管)を入れておきます。当院では、現在までに500例以上の経尿道的前立腺切除術(TURP)を実施しています。 |
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HoLEP (ホルミウムレーザー前立腺核出術) |
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これまで薬物療法で効果の不十分な方には、上記の内視鏡下に電気メスで肥大した部分を削り取るTUR-Pが行われてきました。この手術は完成された優れた術式で、前立腺肥大症の標準手術として盛んに行われゴールデン・スタンダートと呼ばれていました。しかしながら肥大の大きな前立腺の場合、手術時間の延長に伴う出血量の増加とTUR症候群という合併症の発生という欠点がありました。
この欠点を補う新しい手術法がHoLEPです。レーザー光を用いることにより出血量を減らし確実に肥大部分を取り去ることができます。これまで以上に、安全な治療法を選択して受けていただけるようになりました。
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