ウッドデッキの製作

1. 施工前

2年間の長期出張が終わるのを期に、これまでのアパート暮らしから抜け出して、自宅を購入することにしました。

中古、建て売りと、いろいろ物件を探したのですが、新築建て売りの、この物件(モデルハウスの売れ残り)に決めました。デフレの世の中ですから下手な中古よりはトータルでは安いし、広いし綺麗だし...

外まわりは、真砂土がしいてあるだけで、なにもなしです。窓からすとんと庭に落ちてますので、違和感があります。庭との間に、「濡れ縁」が欲しいところです。入居までに流行りのウッドデッキをつけることにしました。(2005.7.3)


2. 設計

勝手口、居間、和室をつなげる渡り廊下のような長いデッキを設計しました。幅10.41m、奥行き2mです。

正面中央部と、勝手口近くに階段を作ります。束石を約1m間隔で並べてその上に90mm角の柱を立てます。

デッキ材は、腐らない木として有名なウリン材を使用します。和室前には柱を立ち上げて、比較的軽い材のWRCを使用してパーゴラを設置します。12mm厚のウリン材を縦に並べてフェンスにします。

正面図

上面図

側面図


3. 施工

基礎工事は無理だとしても、デッキ張りくらいは自分でなんとかなるのではと思っていたのですが、パーゴラやフェンスを立ち上げることにしたので、自力での施工は無理っぽくなりました。

外構の工務店さんに相談して、雑草対策として建物の回りをモルタルで固めることにしましたので、デッキ自体の組み立ても、お願いしてしまいました。この工務店さんは、喫茶店のウッドデッキの施工経験があるとのことでした。

設計を自分でやった関係上、材料の木材は、自分で通販で発注したのですが、到着してみると、一部の木材が割れていました。運送業者が弁償するとのことで、発注した材木屋さんに交換してもらうことにします。

工務店さんが台風の修繕で忙しいとのことで、工事開始がのびのびになっていました。この日も日曜で休みの予定だったそうですが、測量して、杭を打って、工事初日の作業は終了です。青いシートがかぶさっているのが材料の木材です。(2005/9/25)

引っ越し準備で忙しくて現場に見にいけないうちに、工事はかなり進んでいました。引っ越し当日の写真です。

引っ越しまでにデッキを完成させたかったのですが、工務店さんが台風で屋根を飛ばされた家の修繕を優先させるのは、しょうがないですね。こっちは雨ざらしのデッキですから。(2005/10/2)


4. 完成!

引っ越しの翌日にデッキが完成しました。工務店さんにはパーゴラとか階段の補強とか、細かい点を的確に対応してもらえました。ただ、ウリン材が硬くて穴あけが困難だったらしく、「この材の工事は二度としたくない!」と言われてしまいました...こちらも設計するのも初めてですし、工務店さんもウッドデッキということで、プレカット済みの材を現場でボルト締めという施工方法を想定していたようで、下穴をあけてコーススレッドでとめていくという素人っぽい施工方法は、あまりやったことがなかったそうで、とまどいがあったようです。

勝手口横の階段は、設計時はWRCを使う予定だったのですが、WRCは弱いとのことで、現場判断でウリン材を使って製作されていました。中央部の階段はWRCなのですが、踏み板がたわむとのことで、ウリン材の端材の柱で補強されています。

デッキは、予想以上にきれいに仕上がっていて、さすがにプロの仕事は違いますね。(2005/10/3)


4. 塗装

参考にした本には、ウリン材は塗装の必要がないと書いてあったのですが、雨が降ると色落ちがして見た目がよくありません。屋外用の木部保護塗料を塗りました。クリア塗料なのですが、ウリンとか唐木の類いは塗料の濡れ色がとてもいいですね。(2005/10/16)


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