JADE

のっているバイク、ジェイドについて書いてみます。

■購入動機

前にのっていたのが 「おじさんのためのアメリカン」と言われたレブルでした。高速道路に入ってみて、フルスロットルなんだけど、なぜか法定速度までしか上がらない状態で走っていると、後ろの車からすごい勢いで追いこされてしまいました。これは怖いので、これは高速には入ってはいけない遅いバイクなんだなと感じて、高速を走れる普通のバイクが欲しいということで乗り換えるバイクを探しはじめました。CB400、ホーネット、バリオス、ジール、バンディット...あたりのネイキッドをみてみたのですが、値段的におりあわなかったり、またがってみた感じが悪かったりで、たまたま、このジェイドというバイクを勧められたので、バイク屋から帰って情報収集してみるとCB-250なんですね。ジェイドって。ホーネットのモデルチェンジ前の名前?なんでしょう。

見た目とか、足つきの良さから、ジールを考えていたのですが、これは女性向けのバイクだそうで、またがってみると足が窮屈だったし「YAMAHAだし、通勤に使うのはちょっと...」という店員さんのはなしなので、「こわれないHONDA」のCB-250FP ジェイドを買うことにしました。でも、のったかんじが教習車(CB400)そっくりなんだよなぁ...(センタースタンドもあるし...)慣れているといえばそれはそうなんだけど...

■エンジン

250ccの4気筒というと1気筒あたり62.5cc ということで、低速トルクは無いですね。4000rpm以下になると急に力がなくなるという感じです。トルク特性はかなりピークがありそうな感じです。発進時は、そういうことで、回転数低いとエンストしちゃうので4000rpm以上まで上げてと...というかんじで教習のときのまんまですね、こりゃ。

トルクのピークが8000〜10000rpmくらいにあるようで、ここが常用回転数なんでしょう。タコメータは16000rpmからレッドゾーンなので、8000rpmなんて上限の半分でしかないのですね...

こういうのが噂に聞く高回転型エンジンというものなんでしょうか。またがっていると排気音なんてほとんど聞こえません。エンジン自体からのビィィーンという機械音というかギヤの音のみ聞こえてくる感じで「まるで電気モーターのような」かんじです。これはすごい...

プラグの点検、交換はタンクを外すことなく出来ますので、日常の整備性はよいですね。

■リアサス

いわゆる1本サスなので、道路の段差とか大丈夫かなと心配していましたが、難無く乗り越えていくし、大丈夫みたいです。曲がるときの挙動が落ち着かないようで、ここが2本サスと違うようです。

■高速走行

まず最初に高速道路を1区間だけ乗ってみました。もっとスピードは出るのだろうけど、吹き飛ばされそうになるので、バイクの限界より乗ってる人間の限界が先にきてしまいました。流れにのるのが精一杯ですね。でもフルスロットルでも流れにのれないレブルよりはずっとまし。

それで、ネイキッドのまんまだとどうしようもないので風防をつけないとダメということに気がついて、純正にメーターバイザーというものがあるので注文してみました。JADE用はメーカー在庫がもう無いとのことなので、CB400用のを発注してもらって、当然CB400とは寸法が違うのでスペーサを切って短くして、ネジ穴径をリーマで広げて、なんとか取り付けました。これでまた高速を走ってみると、見た目にはこんなに小さいのに、風が当らなくなくなってよい感じです。

最高速はRAV4とおなじでしたな...でも、速度上げると車体が浮き上がる感じがして怖いですね。250ccじゃ車重が軽いからこれはしょうがないのでしょう。(高速を快適に走るためには、やっぱりBMWかハーレーなのかな...)

■ミラー

なんかそのまんまだと後ろが見えないのですよね。後継モデルのホーネットは横に張り出しているミラーがついてるようですので、後方視界は対策されて改善されたのでしょう。ですから、ホーネット用のミラーを注文して取り替えてしまおうかとも考えたのですが、南海でミラーアダプタをみつけたのでつけてみました。これでミラーの位置が高くなって横に広がって、一応後方視界は最低限確保できました。

■前後タイヤ

・Fタイヤ:100/80-17 52S GT501F 

・Rタイヤ:140/70-17 66S MACADAM50

前後のタイヤのメーカーがばらばらになってしまいました。いまのところ問題はないです。新品のタイヤは振動が少なくて、すべらずに良く曲がります。

■ジュラルミンハンドルバー

JADEって、ハンドルの細かい振動があって、小一時間ほど走ると、手がしびれたような感じになって、SSでサインするときにちょっと書きづらい...なんてかんじでした。この直4のエンジンを積んでいるバイクに共通する悩みだと思います。

南海オリジナルのクランプ付きのハンドルバーをつけてみました。軽量化とワイド化ですね。(純正650mm→交換後700mm)

クランプバーはレンサルのに交換しています。

アルミエンドキャップをつけて、グリップゴムも交換してみました。(ハンドルバーの下側に位置決めの穴をドリルで開けなければならなかったのですが、これに気が付くまでにかなり時間がかかってしまいました。)トータルで1万円弱かかりました。

文字通りに、ハンドルが軽くなりました。楽に曲れるようになりました。純正の鉄のハンドルは重い上にウエイトまで付いてたので「よっこらしょ」というふうに曲っていたようです。振動もかなり低減したようです。また、ミラー間隔がさらに広くなったため、後方視界がよくなりました。

■明るいヘッドバルブ & スプリットファイアプラグ

もうこれは交換するべき定番の部品ですね。ヘッドバルブはH4バルブなので、135W相当というものをカー用品店で購入しました。1本売りっていうのがなかなか無いんですね。バルブは1本なので普通の乗用車の半分ですけど、かなり明るくなりました。
スプリットファイアプラグは南海で購入しました。これに交換したとたんに低速トルクがなんとか普通な感じになりました。

交差点で曲がる時にエンジン回転に気を使うこともなくなりましたので運転しやすくなりました。高い方はのびなくなったような気もしますが、普通に乗っていれば高回転域はまず使わないから実用上問題ないですね。

■走行フィール

JAZZ,レブルとアメリカンタイプにのってきたので、前傾姿勢の普通のバイクは、慣れなかったですね。このジェイドは、現行のホーネットにくらべてアップハンドルなので、前傾はそれほどきつくなくて試乗したバイクの中では一番違和感がなかったのですが。前後ディスクブレーキなので、急ブレーキかけると簡単にタイヤがロックして、後ろ側タイヤが先に滑り始めるのがわかります。後ろが滑るなんてのはアメリカンではありえない感覚ですね。前輪はしっかり路面をホールドしている感じなんで、急制動かけたあとは、なんか車体が進行方向に対してななめになってしまうというかんじです...まあこれが普通のバイクというものなんでしょうかね。(もうちょっと急制動の練習をしとかないとね...って、まるで教習所みたいだな。)

また、アメリカンと違ってステップを擦るということがなくなりました。まだそこまで倒し込めないだけかもしれないですけど。アメリカンだと車高が低いので、交差点を曲がるだけでも、すぐにガリガリとステップが路面に接触してました。限界が低いのである意味安全でしたね。車高があるバイクは、山道の下りとかも怖い感じがしますね。山道の登りは...回転数上げれば登っていきます。2速でぐぃぃぃぃぃん...とエンジンを必死に回さないと登らないという状況が、なんとも恥ずかしいのだけど(笑)

主に通勤(会社まで7分)に使ってます。なんともバランス良くて高性能でクセがなくて...なんとなくあたりまえすぎて...もうちょっと低速トルクがあれば文句ないのですが...


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