海の中の風景6

■コバルトスズメ(スズメダイ)

 コバルト色をしたスズメダイということで、コバルトスズメと呼んでいますが、これはスズメダイの稚魚のようです。次のように、成長するにしたがって、だんだんと色が黒くなっていきます。

尾ビレと背ビレの部分がまだ青っぽい稚魚です。これがもっと成長すると... 

こんなふうに全体が黒くなります。波止場とかに群れていて、釣り人にとっては、とてもじゃまな「えさとり」ですね。

地元では「おせんころし」という物騒な名前で呼ばれています。昔、「おせん」という女の人がこの魚を食べて骨がのどに刺さってしまって、死んでしまったという伝説があるようです。

NHK「きょうの料理」でも、和歌山の漁師さんが、全く同じ伝説を語っていましたので、大平洋岸一帯に広まっている伝説なんでしょう。

野良猫にこの魚を投げてやると、一瞬とびかかろうとしますが、気がついて、またいでいってしまいます。まさしく「ネコまたぎ」なんですね。唐揚げにして、南蛮漬けにしたらなんとか食べれましたが、伝説の通りに骨が硬いです。


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