瀬川家の現当主。瀬川には二十歳の時養子入りした。旧姓　宮野。
無口・無愛想で何を考えてるかよくわからない。と人からよく言われる。
実際は表情の変化を他人に見られるが恥ずかしいため、眉間に力を入れている。
何事にもマイペースで、自分のペースを乱される事を極端に嫌い、乱す人間が苦手。

裕紀のお側付。6歳の頃からその役に付き、以来ずっと裕紀の側にいる。
以前は実家で暮らしていたが、十八歳の秋、裕紀が瑞香を引き取ったのをきっかけに瀬川家で生活する事に。
人間関係に難のある裕紀と周囲との調整役を長年してきた為身に染みついてしまったのか、周囲の調停役になる事が多い。
普段はおっとりのんびりな性格だが、裕紀や瑞香の事になると激情家な一面を見せることも。

4歳の時に実の両親が相継いで他界し、現在裕紀と沙夜子が育てている少女。
書類上では晴紀と冬子が保護者になっているが、生母「葉子」の遺言で裕紀が面倒を見ることに。
その為、裕紀と沙夜子の事を「お父さん」「お母さん」と呼んでいる。
一見人当たりは良さそうだが人間関係に関してはかなり淡白。
生来より体が弱く寝付く事が多い為か世間知らずなところがあり、好奇心が強い。

「外」から来た少女。母親は彼女が2歳の時に彼女を置いて家を出、父親も2年前に借金を残し消息不明。
父親の再婚相手であった現在の母親に連れられ「村」に来る事に。
現在の排他的な周囲の環境に加え、人間嫌いな元の性格もあってか、他人に対して攻撃的。

瀬川家先代当主の孫。裕紀にとって双従妹にあたる。
両親は彼女に対してネグレクト状態で、高志と同い年と言う事もあり冬子達から育てられた。
沙夜子の存在に、報われないと思い込みながらも裕紀に対する想いをずっと捨てきれず、悶々としている。

裕紀の実弟。現在は県外の大学に在学のため一人暮らし。
いつでもニコニコと微笑んでいて、何気ない気配りや優しい言葉から、大学では男女ともにそれなりの人気があったりする。
けれど特定の人物以外、心理的に一定の距離から他人を拒む。

本来の立場は「高志のお側付」。現在は高志から頼まれた事もあって朋子の身の回りの世話をしている。
過去の出来事から沙夜子に対して恩義を感じており、朋子曰く「沙夜子様至上主義者」
口調や動作はおっとりしているが、本来の姿は結構キツイ性格だったりする。