ヨウラクツツジ(瓔珞躑躅)(H16.5月撮影)
私は最初はこの花を知らなかったし、どこに咲いているのかも分からなかった。
いつもの様に苦しい大船への登りで、ひょっと頭を上げるとそこに咲いていた。
その時の驚きと喜びは今でも忘れない。
この花ぐらい地味な花もないと思う。
群落で咲く訳でもないし、花も小さいし、気がつかないで通り過ぎてしまう事が多い。
しかし、この落ち着いた紅紫色と、いぶし銀の輝きは
何とも言えないオーラを感じてしまう。
この世のすべてを知り尽くした仙人みたいな表情をしている。
私は九重でこの花が一番好きになってしまった。
シースルーのイルミネーションの輝きも見逃す訳にはいかない。

私の体力ではヨウラクツツジとは1年に一度しか逢う事が出来ない。
この日はこの女(ひと)に逢う事だけに専念して探し続けた。
そのせいか、素晴らしい美人に会う事が出来た。
崖で足場が凄く悪かったが、こんなにお色気たっぷりなシースルーの姿を
披露してくれ、私としては大満足のショットとなった。(H18.5.31撮影)