バールベック

バールベック遺跡の衛星写真


バールベックは西のレバノン山脈と東のアンチ・レバノン山脈に挟まれた肥沃なベカー高原のほぼ中央に、ローマ帝国により紀元前64年頃に建設された古代宗教都市です。フェニキアの豊穣の神バールに由来する帝国最大規模のコリント式神殿で7世紀の戦乱と18世紀後半の地震で、その大半が崩壊。街の起源は旧約聖書に登場するカインが築いたと言われる古い歴史をもつている。フェニキア時代は、豊かな土地に根づいた農耕に結びつく土着信仰の中心地であった。ここに、ローマ人が200年を超える歳月をかけて神殿を築き上げた。天地創造の最高神ジュピター(ユピテル)、酒神バッカス、美と愛の女神ビーナスを祀った3つの神殿で構成されていた。後世、教会建設や要塞構築のために沢山の石材が持ち去られ復元はなかなか困難らしいが、今もかつての壮麗さを十分に伝えている。






前庭に続いて大庭園が配置されています。ジュピーター神殿は紀元1世紀に建てられ、高さ22mという世界最大級の列柱はは54本並んでいた



イスラム軍の要塞の石の城壁に取り巻かれています。

  

入口を飾る列柱にはエジプトのアスワンから運ばれたという花崗岩が用いられています



階段を登ったところが前庭。崩れた建物の残骸が散らばっていて、資材置き場といった感じでした。

 



ジュピター神殿の唯一つ残った6本並んだ列柱 間近で見る威圧感があります  巨大な柱頭部分をどうやってのせたのか?

 

バッカス神殿  唯一ほぼ完全な形をとどめているのがこの神殿です

  

バッカスの壁画 酒の神として有名ですが、ベカー高原はワインの名産地  神殿内部  壮大な規模もさることながら、柱や天井に施された手の込んだ装飾

  

神殿の回廊部分にも天井に精巧なレリーフが刻まれています。

 

ビーナス神殿の跡  残骸のみでした。教会建築や要塞のためにその石材を持ち去られ敷地内には何もない



十字軍の時代、遺跡はイスラム軍の要塞になり石の城壁に取り巻かれ外からは全容は見えません。

  


世界七不思議  遺跡近くの石切り場に残された、幅4.5m、高さ4.3m、長さ21.4mの現代のどんな重機をもってしても動かすことすらできない巨石。バールベックはいたるところに巨石が使われています。神殿の床もよく見ると継ぎ目がありません。一枚岩なのです、いったいどうやって運んだのでしょう。

 

レバノン山脈とベカー高原

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