1.事業の主旨
竹田市出身の童謡・童話詩人「佐藤義美」の生誕100年を記念し、平成16年度に市制施行50周年記念事業の一環として、
『佐藤義美生誕100年記念事業』を実施する。
これまで竹田市では、平成2年から竹田童謡祭実行委員会により毎年「さとうよしみ竹田童謡祭」
並びに「『佐藤義美賞』竹田童謡作詩コンクール」等が開催されてきた。
また、平成10年4月1日には、稲葉川河畔に「佐藤義美記念館」が建設され
佐藤義美の資料展示をはじめ、施設を利用した影絵や本の読み聞かせ等の活動も行われてきた。
佐藤義美生誕100年を機に佐藤義美顕彰と童謡・童話の里づくりをすすめるため、『佐藤義美生誕100年記念事業』を実施。
2.テーマ『ともだち』
佐藤義美生誕100年記念事業のテーマは佐藤義美が好きだった言葉『ともだち』とする。
竹田市を『童謡・童話の里』として発展させるため、『交流』をキーワードに佐藤義美に係わった方々と交流を通して、
佐藤義美を語り、歌い、童謡の町と交流する事業等、佐藤義美の童謡・童話の世界を大人と子どもと共に触れる機会を作る。
この記念事業をきっかけに、佐藤義美の竹田市と童謡・童話の世界を共有できる町と『ともだちの輪』が広がる願いを込めて、このテーマとする。
〈平成16年度〉
@佐藤義美生誕100年交流会(前夜祭)−−−平成16年4月30日
A佐藤義美生誕100年記念式典−−−平成16年5月1日
B第15回さとうよしみ竹田童謡祭−−−平成16年5月1日
C佐藤義美展&金子みすゞ展+ギャラリートーク
企画展−−−平成16年8月6日〜8月29日
ギャラリートーク−−−平成16年8月28日
Dことりのアトリエ版画教室作品展 −−−平成16年8月21日〜8月29日
E佐藤義美生誕100年記念誌発行−−−平成17年2月28日発行
Fよしみ忌&このこのおうちクリスマス会−−−平成16年12月16日・18日
G第16回佐藤義美賞竹田童謡作詩コンクール−−−平成16年7月20日〜9月30日
H佐藤義美生誕の日事業 −−− 平成17年1月16日(日)
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水琴館企画展示
○日 時:平成16年4月28日(水)〜5月16日(日)
○場 所:市民ギャラリー水琴館
○内 容:「工藤敬一子どもの写真展」
市内のアマチュア写真家工藤敬一氏が撮影した市内の保育所・幼稚園の
子ども達の約400人の写真と子ども達自作の絵を共に展示。
さらに、佐藤義美の写真と過去の童謡祭の写真を展示。
○来館者数等
大中恩氏、矢崎節夫氏も来館。
期間中は、親子や家族で写真や絵を鑑賞している姿が多く見られた。
写真:429枚、絵332枚、合計761枚
展示終了後、写真は工藤敬一氏から園児に寄贈された。
芳名帳 91人 来館者数:約1,200人
2.夏の事業 〜夏休み特別企画〜
「佐藤義美・金子みすゞ 詩と童謡の世界」展
【展 示】
○日 時:平成16年8月6日(金)〜29日(日)
○場 所:歴史資料館・佐藤義美記念館
○内 容
佐藤義美は同時代で若くして亡くなった詩人金子みすゞを生涯高く評価していた。
「とても大切な詩人だから、このまま埋もれたら大変。だから入れたんだよ」と
佐藤義美は『どうよう24人選』に唯一曲のついていなかったみすゞの「つゆ」を収めている。
佐藤義美が「コドモの代わりに大人がつくるうた」と定義した「こどものうた」を紹介する試みとして、佐藤義美と共に彼が生涯高く評価していた詩人金子みすゞの足跡・作品を通して20世紀の児童文学・童謡の流れを紹介。
佐藤義美と金子みすゞの関係は、二人が「赤い鳥」「童謡」など投稿仲間であったこと、戦後、佐藤義美が矢崎節夫氏に金子みすゞを紹介したことから、近年、ここまで有名になった経過を説明。
佐藤義美と金子みすゞの関係についての展示は全国で初めて実施。
歴史資料館では、佐藤義美と金子みすゞが亡くなるまでの展示。
佐藤義美記念館では、義美が没後記念館ができるまでの展示。
○入館者数等
佐藤義美記念館入館者数 439人 (15年度113人)
竹田市立歴史資料館入館者数 766人 (14年度539人)
【水琴館トークイベント】
○日 時:平成16年8月28日(土) 13:30〜
○場 所:歴史資料館別館市民ギャラリー水琴館
○内 容
佐藤義美記念館名誉館長稗田宰子先生と
金子みすゞ金鉛管館長矢崎節夫先生によるギャラリートークを実施。
○来場者数:約110人
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ことりのアトリエ版画教室作品展
○日 時:平成16年8月21日(土)〜29日(日)
○場 所:佐藤義美記念館隣ことりのアトリエ
○内 容:きつつきの会の協力により、版画の展示をする。
きつつきの会、版画教室に参加者の作品約40点を展示
期間中、佐藤義美記念館・竹田市立歴史資料館と共に多数の方が訪れた。
3. 秋の事業
佐藤義美生誕100年記念誌発行
○時期:平成17年2月28日発行
○内 容:佐藤義美を広く紹介するため記念誌を発行
○発行部数:1,500部
佐藤義美生誕100年記念第16回童謡作詞コンクール
○内 容: 第1回佐藤義美たけた童謡祭から、今年で第16回目の作詩コンクール
○応募資格:大分県内に在住する小・中・高校生・一般
○募集期間:平成16年7月20日〜平成16年9月30日
○応募〆切:成16年9月30日
○審査期日:平成16年11月1日から30日までの間
○審査発表:平成16年12月20日(本人に発表)
○表彰期日:平成17年1月16日
佐藤義美生誕の日事業〈冬の事業〉にあわせて行なった。
●応募総数等:169点 ○入賞数:「佐藤義美賞」ほか8点
4. 冬の事業
義美忌
○日 時:平成16年12月16日 PM6:00〜
○場 所:佐藤義美記念館
○内 容:竹田よしみ会会員で、義美先生を追悼
佐藤義美記念館クリスマス会
○日 時:12月18日(土)に実施 AM10:00〜12:00
○場 所:佐藤義美記念館
○内 容:市内の幼稚園、小学校の子どもたちを集めたグループ「絵本の会」が
毎月2回練習している、ハンドベルの演奏と佐藤義美の童謡・童話のうたを披露。
佐藤義美生誕の日事業
○日 時:平成17年1月16日(日) 12:00〜15:00
○場 所:竹田市総合社会福祉センター多目的ホール
○内 容
・第T部 第16回『佐藤義美賞』竹田童謡作詩コンクール表彰式
・第U部 團伊玖磨作曲 − 佐藤義美作品17曲を歌う
佐藤義美の生誕の日を祝って、佐藤義美先生作詞
團伊玖磨先生作曲の童謡17曲を竹田幼稚園
岡本小学校、市内の3つの合唱団が紹介。
・第V部 吉丸一昌と佐藤義美顕彰団体による作品紹介
交流事業として大分県の著名な音楽家としてあげられている臼杵市の
吉丸一昌先生の顕彰団体と歌と影絵・朗読劇で交流。
本事業を機に今後も童謡童話の町との交流を継続して図る。
○出演団体:竹田幼稚園・岡本小学校・礎コーラス・コール竹田メリーズ
竹田混声合唱団・臼杵市文化連盟・うすき市民合唱団
影絵グループ・くろあん
○来場者数:約400名(出演者含)
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5.読み聞かせ事業
佐藤義美訪問隊
実施期間:1年間
内 容
市内外の子育てサークル、保育所、幼稚園、小学校等に訪問して
佐藤義美作品を中心に読み聞かせや、紙芝居、影絵、朗読劇を披露。
また、童謡祭や生誕の日事業でも披露。
【影絵グループ】
・11/19〜21(金〜日) 竹楽公演 於:旧塩附家具
・11/22 於:城原小学校
・12/22 大分県立聾学校公演 於:県立聾学校
・12/25 悠々居クリスマス会(障害児等対象) 於:悠々居