詩121

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    落ち葉   
              2019.10.2
ふと見上げると
落ち葉が一枚空中に止まっている
よく見ると蜘蛛の糸が吊っている
なんでもないことだが
落ち葉は散るものという
先入見をこわし
微かだがボクの心を乱した
秋の深まる
森の入り口に
宙に留まっている
落ち葉の醸すシーンは
どこかアートを思わせた
────────記憶の固定

     別離 

金色の夕日が
今 沈もうとしている
 
君がぼくと別れたとき
君はこの夕日に向かって
手をふって
かがやいて行った

ああ ぼくは今日も
この金色の夕日の中に
君の姿を見つけようとしている

     初めての詩  中学時代?