和賀岳へ行くぞ!
                                   鈴木 隆
 
和賀岳から鳥海山を遠望

週末の7/21
梅雨明け、いまだの東北地方。
北東北は、全般、好天の予報であるが、
秋田は、晴天、岩手は、曇りの予報である。
県境の和賀岳の天候はどうなるのかは、行ってみないとわからない。
和賀岳の秋田側登山口までは230KMの走行となる。
仙台からは、栃木県宇都宮、大分からでは長崎までに相当する長距離である。
これだけ走って、ガスの中では面白くない。
今はやりのコスパ的には全く釣り合わない。
天候に悩むわけである。
とはいっても、6/30に栗駒山いって以来梅雨のため登山は、休止状態である。
そろそろ山に行きたくなるころである。それに、快適な東北の登山シーズンは、
10月中旬ころまでであるので、行けるチャンスは利用したいところ。
また、「真昼山地模様」というブログでは、和賀岳山頂部は、ニッコウキスゲが満開
とのことでこれも大きな要因で、来週というわけにはいかない。
なにやかやとではあるが、結局のところGOサインとなり、21日土曜日深夜1時に
自宅をスタートする。
岩手県一関市、北上市、西和賀町、秋田県横手市を経由して
甘露水登山口1KM手前の駐車場についたのが、5時29分。
習志野、群馬などの関東圏のナンバーも目につく。
駐車数は7〜8台というところで土曜日のこの時間帯としては相当多い感じで、
時間が下がれば20台以上になりそうである。
NHKでニッコウキスゲの山として紹介されたこともある和賀岳、花のシーズン
は登山者も多いのであろう。
しかし、天候は頂上付近にべったりと雲が張り付き駐車場でも風が強い。
稜線、頂上は相当の強風であろう。
(頂上で地元の人に聞いたのだがこの様な雲はだしと呼びこの雲がかかる
のは天候悪化のしるしということだそうであるが昨日は、11時ころには
消えたとのことである。富士山の笠雲に似た雲である。)
5時57分駐車場を出発する。甘露水登山口までは1KMの
林道歩きとなる。2年前の豪雨で林道があれ通行禁止となっている。
それまでは、登山口まで通行できたのであるが。
クマよけの鈴は、二つつけており、少々うるさい気もするが
特に、岩手秋田の山では、これがないと落ち着かない。
6時10分甘露水登山口をスタートし、曲沢分岐、ブナ台、滝倉沢、倉片まで1時間30分、
これから10分登り樹林帯を抜け、森林限界を超える。
やはりガスの中でしかも強風である。風速は10〜15Mはありそうで
風の呼吸に合わせて歩くので疲れそうである。
7時59分に薬師分岐に到着し主稜線に出るが天候は同様。
先行の方であまりに風が強いため小杉分岐で引き返してきた人と
すれ違う。先が思いやられる。(下山時も、風のため小杉分岐でひきかえされた
宮城県多賀城市からのご夫婦連れがいた。) 
薬師岳頂上には、8時4分に到着する。
好天であればここからの和賀岳は、いい構図に収まるのだが、
今日はガスの中で少々がっくりと来るが、盛りをすぎつつあるものの
薬師岳も高山植物が咲いており、和賀岳のニッコウキスゲに期待して
歩みを進める。風は、さらに強風となる。
薬師平、小杉分岐、小鷲倉を過ぎ、頂上の手前でニッコウキスゲの群落に遭遇する。満開で見事なものだ。
 
和賀岳頂上には、9時55分着。
登山口より3時間45分かかり、予定より15分超過である。
頂上は、高曇りで、ガスもかかり見晴らしは利かない。
瞬間的に景色が見える時もあるものの、
頂上付近のニッコウキスゲは、北斜面が特に素晴らしく
来た甲斐があるというものである。
雲が切れるのを11時まで待つものの、やはりだめで
強風で寒くなってきたこともあり11時に下山開始とする。
11時23分、小鷲倉まで来ると、朝と違って頂上付近のみがガスに覆われて
いるのがわかる。段々と回復に向かっているのであろう。
小杉分岐まで戻ると薬師岳へ続く稜線も見え、遠く鳥海山も
見えてきた。日差しも差し始め、ポカポカと稜線漫歩で、快適なことこの上ない。
薬師分岐からの和賀岳方面これより尾根を下るので、和賀岳ともお別れとなる
薬師岳には、12時17分着
ただ、この時間になっても和賀岳頂上はガスの中。
この後は、来た道を下るのみである。
帰路、薬師岳からの和賀岳方面奥の雲の中が和賀岳、手前は小鷲倉
登山口には、13時52分着、駐車場には14時2分到着。
仙台まで、また230KM少々遠い。
PS;今週末は一泊二日で、飯豊の予定