連載記事の掲載に当たって(栗秋和彦)
 
9月14日から西日本新聞の文化欄で表題のエッセイが始まりました。
本人からは「正直なところ、文章を書く習慣がない小生には苦行そのものですが、『清水の舞台』ならぬ『クレバスの縁』から飛び降りる覚悟で50回、2カ月半を頑張ります!」と意気込み(?)を語ってくれました。

  エッセイの骨子は冬のアラスカ・デナリ山群の荘厳さや、危険と隣り合わせの厳しさ、それでもなお挑戦したくなる魅力を第一に、支えとなった家族への思いなどを主に綴っていくようです(本人談)。また少年期を日田で過ごしていますので、いくらかのスペースを割いて時代を遡った断片的な記憶などにも触れるかもしれません。

 いずれにしても50回もの連載は彼にとっても初めてのこと。しかも50万の発行部数の読者(世帯内や職場での回し読みを勘案すると2〜3倍、100〜150万人?)に耐えうる(目に留めて貰える)文章が書けるのか、逡巡と煩悶の末の決断だったのは想像に難くありません。もちろんこの種マニアックな非日常世界は、殆どの(新聞)読者には疑似体験すら叶いません。そんな感覚的乖離を書き手としてどう埋めていき、共感を得られるのか、叔父の身としては多少の心配もあります。それでも彼自身この難行を完結させることで、貴重な経験を得て今後の生活の張りや糧になることと思います。

 その意味でこのHPの読者(閲覧者)の皆さんは身内みたいなもの。これから気まぐれ編集長(管理人)の手で随時「山の旅人 栗秋正寿」コーナーに転載していきますが、どうか温かい目で見守りつつご高覧願い、時にはご意見などいただければ、これに勝る幸せはありません(とたぶん彼は申すと思います・・・笑)。宜しくお願いします。

 尚、おゆぴにすとHPの掲示板には連載が3回分溜まった時点で「山の旅人 栗秋正寿」コーナーに先行してアップして行きます。ご承知置きください。