日本リーグ審判員 Vol.12
『平成26年度 選考会』
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リーグ審判員として3年目となった平成25年度のシーズンは、1部3回、2部1回の合計4回の派遣を経験させてもらった。ただ、内容的には課題も多く残るシーズンでもあった。課題を克服して4年目にチャレンジしたいが、それはリーグ審判員選考会を通過しないとできない。ちなみに決勝トーナメントに召集された審判員は選考会を免除されている。今年は同期の草本光伯氏(愛知県)も免除された。この決勝トーナメント観戦記はオフシーズン特別企画として後日掲載します。お楽しみに。
平成26年度の日本リーグ担当審判員選考会は、平成25年12月13日(金)〜15日(日)に開催された。場所は例年どおり、静岡県伊豆市の天城ドーム、宿舎は船原館である。
今年の交通手段は熊本空港から羽田空港まで飛行機を利用した。ちなみに機種は昨年の選考会以来となるボーイング787であった。羽田から品川駅にむかい、昼食を済ませた。そして時間に余裕があったので東京駅に移動し、新幹線に始発から乗ることにした。途中で高知県の濱崎氏と合流し、三島駅で伊豆箱根鉄道に乗り換え、船原館の最寄り駅である修善寺駅に到着した。1年ぶりに訪れた修善寺駅は改装工事中で、雰囲気は大幅に変わっていた。修善寺駅からは船原館の方が用意してくれたバスで、宿舎の船原館に到着した。受付後、審判服に着替えて再びバスで天城ドームに移動した。
天城ドームでは、まず開講式が行われ、選考委員の挨拶と日程説明が行われた。今回の選考会は40名が受験。3名は免除のため、37名が参加した。選考委員委員は日本協会の押野稔委員長と大橋健吾副委員長・吉里弘副委員長・工藤澄子副委員長の4氏。なお、選考基準については群馬県協会の公式サイトに掲載されている(26年1月末現在)。そして、26年度は1部リーグの1会場当たりの派遣人数が23年度までと同様に4人となる予定のため、合格した場合は2週続けての派遣や月に複数回の派遣など25年度より派遣回数が増える可能性があるが、それを承知の上で選考会に臨むようにとの説明があった。引き続き夕食を済ませ、その後いよいよルールテストが実施された。テストは100問70分で実施され、○×の2択と4肢択一の構成となっていた。内容的には、基礎的な問題から応用問題まで幅広く出題されていると印象であった。ルールテストで選考会初日は終了。宿舎に戻り、参加者同士で懇親を深めた。
2日目となる14日(土)はいよいよ実技テストが実施された。この日は天城ドームと野球場の2ヶ所に分かれて行われた。
今年は受験番号が8番だったので前半組となり、午前中は天城ドームに配置となった。天城ドームでの強力チームは1部リーグの日立と2部リーグのカネボウ化粧品小田原。今回で4回目の選考会となるが、1部リーグのチームが協力してくれるのは初めてである。
実技試験の内容は試合形式と投球判定。試合形式は受験番号ごとに4人1組となり、各組1イニングごとに交代していく方法で行われた。他の組が試合を担当している間にはブルペンで投球判定を行う。ちなみに、投球判定では、大分西高校出身で昨年限りで現役を引退した山口憲子チームスタッフも鈴木由香コーチとバッテリーを組んで協力してくれた。鈴木コーチからは選手時代に感じたことなど貴重な話を聞くことができた。
午後からは後半組と入れ替わり、野球場に移動した。野球場では、地元静岡県の男子高校チームの飛龍高校・静岡北高校・星陵高校が協力してくれた。実戦形式では午前・午後ともに各ポジションとも1回ずつの担当であった。ただ、投球判定は数多く行うことができた。
この日の夜は、受験生全員での懇親会が開催された。昨年までは選考委員の方々も一緒だったが、今年は宿舎の予約の関係で別宿のため、受験生だけでの開催となった。会の中でリーグ審判員の経験年数ごとに今回の選考会の意気込みや感想などをスピーチする時間が設けられた。この際にとてもびっくりしたのが、自分より経験年数の長い審判員が6人しかいなかったことである(免除の2人を合わせると8人)。
最終日となる15日(日)は協力チームが高校生だけなので、天城ドームのみで実技テストが実施された。この日は、経験年数ごとに実技を担当した。この日の午前中で選考会は終了した。
昨年と同様に今年も帰りの羽田空港からの飛行機まで時間があったので濱崎氏と東京見物をしてから帰路についた。
今回の選考会の結果は日本協会理事会での承認後に発表となる。4年目のシーズンに挑戦させてもらえることになれば、より一層努力をしていきたい。
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