隣保班

大分県には、隣保班(りんぽはん)がいまだに存在する…
と言っても、何のことかさっぱりわからないだろう。

いわゆる「隣組」みたいなものだと思ってもらえばよい。
各町内の自治会の更に細かい十〜二十軒ぐらいの単位の組織である。

その名残か、大分県の住所には「大分市○○町5組の1」「別府市△△町3組」
と、普通「1丁目1番1号」という所に「組」が来るところが多い。
これは、昔ながらの住宅地ばかりでなく、新興住宅地でもそうである。
私の実家も1960年代終わりから山を切り開いてできた新興住宅地であるが、
住所は「XXX-X」という普通の住所であるが、自治会の単位は「組」だし、
近所にも沢山新興住宅地があるが、その多くは「1組1号」といった住所である。

だから、大分県内だけで配る、住所を記入する用紙などには、
「丁目」「番」「号」の他、たま〜に「組」と書いてある場合がある。

又、昔ながらの住宅地の場合、「X組」の後の「番地」がないことが多い。
すなわち、十〜二十軒ほどまとめて同じ住所なのである。
ただしこの場合、大体が戸籍上の住所では「大字○○XXX-XX」という、
一軒ごとに違う住所がちゃんとある。

で、隣保班では組ごとに「組長」がいて、年度ごとに変わり、その隣保班を取り仕切る。
少なくとも、私の実家はそうだ。

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