修一が、かけ付けた時は、楓が倒れていた。幸い雨の中だったから、カッパを着ていた
しかし、体温がかなり下がっていた。このままでは、危険な状態に落ちる事に
修一:楓ちゃん。しっかりして!とにかく、部屋へ運ぼう。このままでは危険だ!
修一は、楓を背負って、自分の自宅へと運んだ。余りの寒さに修一も震えた。
修一:楓ちゃん。凄い熱!一体どうしてこんな事に。とにかく薬を!先に用意してと
修一は、こう言う時の為と思って、以前先生に調合してもらっていた、万能薬を探していた
修一:これこれ!これがあれば大丈夫。私が、凄い高熱の時、この薬で助かったのよ。
修一は、この薬を、楓に飲ませた。効き目が強いので、すぐに熱が下がる事を願って
部屋を後にした。タオルを持って来て、部屋へと戻る修一。真夜中の看病が始まる
修一:夜の0時30分か。少し冷え込んで来たな。部屋を温かくして置かないと
部屋の暖房にスイッチをいれる。修一。27度に設定して、温かくして置く事にした
修一:・・・・・楓ちゃん。多分、真剣無理をしていたのだろうな。あれだけ
今年のエクストリーム、出場を決めていたのに。まさか、こんな結果になるなんて
思っても見なかったよ。私が、出来る事なら変わってあげたいよ。本当に
修一が、真剣に看病する。その姿は輝いた。真剣な眼差し。人を助けると言う本能
楓は、眠りに付いたまま、静かに眠りについていた。
楓:此処は何処?夢の中?先輩???誰も居ない。私、どうしたのだろう・・・・。
楓は、夢を見ていた、それも、かなり過去の夢になっていた。
???:そうやって、いつまで耐えられるかな!この俺の、この攻撃に
???:黙れ!いくら貴様でも、これだけは許せない!!!絶対に許さない!!!
???:ではこの場で、消えて無くなるが良いわ!覚悟しろ!これで終わりだ!!!
楓:これ!まさか!!あの時の記憶!!!でも、どうして・・・・。
???:!!そこで何を見ている!一緒に地獄へ行きたいかな???
???:止めろ!その子には手を出すな!やるなら、俺をやってからにしろ!!!
???:この子が可愛いか?ならば一緒に道連れに、送ってあげるよ・・・ハハハ
???:貴様!!もう許さない!!!
楓:あの子が、狙われたのを、彼が救おうとしている。でも、あの形では
???:もう少しだったのに。そんな傷だらけで俺を倒すとは・・・・。
女の子:しっかりして下さい!!!救急車を呼んで、すぐに病院へ!!!
???:こんな身体では、もう・・・・動く事も出来ない・・・。手をくれに近い。
いいか良く聞け。生きろ!生きて生き延びるのだ。自分の夢に向かって・・・・・。
女の子:そんな、悲しい事言わないで。
少女の目に涙が写った。そして、命を落とした
楓:私は、誰も守る事が出来ない。強くもなれない。どうしたら良いか、解らない・・。
修一:楓ちゃん。夢を見ているのね、それも自分が辿って来た、自分の過去の事を。
悔やんでいるだろうね。目の前で無くなった人の事を考えると。それは私も同じだよ
楓が、夢から目が覚めて、気が付いたらベッドの上に横になっていた事に気が付いた
修一:ああ。楓ちゃん。良かった、心配したよ。大丈夫???
楓は、悲しみの余り、涙目になっていた。想像以上の悲しみに耐え切れなかったと思う
楓:・・・・・先輩・・・・・。私・・・・・・。
修一:解っている。もう大丈夫。大丈夫だよ・・・。
今でも、泣きそうな楓を、優しく抱きしめる修一。安心感があった事か、気を抜いている
楓の姿に、この子だけには、危険な思いをさせたくない。そう願う修一
真夜中の看病が終わり、時計は夜中の3時20分を指していた。
楓:先輩、そばに居て下さい。1人では恐くて・・・・。
修一:うん。解ったよ、楓ちゃん。そばに居るよ。
2人の時間は凄く長く感じた。修一も、ホット一息を付いて、安心する
次回予告
真夜中に交わされる、2人の思いが交差する。この気持ちどう応える???
NEXT お互いの気持ち
それでは、次回をお楽しみに♪眠りについて!待機せよ!!