IN SIDE WATCH 横の腕時計で

第 81 話 歩く道 後編

修一と、楓の会話は、昼まで続いた。

お互いに、小さい頃の、懐かしい思い出話をしていた

修一は、中学の時は、猿の真似をしてクラスの大ウケ

楓は、オペラで、アドリブでのオペラで、クラスを笑いと感動を

色々な事が大きく交差して、意外な点を感じた二人だった

修一:色々話すと、思い出が蘇る感じだな。こんな事滅多に話さないからね

でも、こんな思い出話をする事はなかったな・・・そう言えば

美紀さんにも、こんな話はした事無かったな。

中学の時は、美紀さんとは違っていたからな・・・

楓:河合先輩と、同じ中学と思ってましたが、違ったのですね

じゃあ、高校になってから、同じクラスになったのですか?先輩

修一:そう。この学校で初めて、同じくクラスになって

1年の時からの付き合いで、勉強も色々教えてくれた。成績良いからね

私でも、叶わないくらいだからね。それくらい凄い存在だった

喧嘩をしても、男子生徒が、束になってやっても、全然相手にならないからね

楓:河合先輩にも、そんな事があったのですか?それも意外です

喧嘩しても負けないのは、凄い事だと思いますよ。

何か、習い事でもしてるのでしょうかね?合気道とか??

私は、総合格闘技ですけど。喧嘩は負けますね・・・・。

修一:んー。合気道していたと言う事は、聞いた事は無かったな。

ましてや、あれだけの人間を相手にして、負けないのは恐ろしい

普通だったら、考えられないよ。本当に

美紀の話をする2人。喧嘩には負けないくらいの実力。

普段は、おとなしい感じがする美紀だけど。意外な行動には

修一と、楓は、驚きを隠しきれなかった。

楓:でも、河合先輩がそんな実力を持ってるとなると

私でも、手に負えないかもしれないですね

男子生徒が、束になっても叶わないなんて。有り得ないですよ

私だったら、手を出す前に、負けてしまいますね

楓が、身体中に驚きを、感じてしまうくらいだった

それだけ、美紀は本気を出したら怖い事を、改めて感じた

しかし、普段はおとなしく、優しさに溢れる美紀の意外な一面

聞いて驚き。楓は、そう感じた。

修一:あと、中学の時の同級生で、1人がゴリラみたいな

顔をしてる生徒が1人居たな〜そう言えば

で、あだ名が、ゴリラだったからな〜。あれには負けたわ

楓:先輩の、中学の時は、色々な生徒さんが居たのですね

ゴリラみたいな顔ですか。それって本物だったら怖いですよ

あだ名が、ゴリラって。まるでアニマル映画に出そうですね

修一:ハハハハ。確かにそうだね。そう言われると

昔の極道映画に出てきそうだね。極道みたいな顔だから

こんな会話は、滅多にしない修一だったが。この時は全てを話した

お互いに話すだけで、何かが伝わってる。2人の気持ちの中に伝わってる

修一:(こんな事は、滅多に話さないが。思い出話をするのも必要だな)

楓:(先輩や、河合先輩の意外な一面や、中学の時の思い出話

そして、私への大切な言葉を、先輩は話してくれてる

私は、先輩に叶わないかもしれない。でも。いつかは超えてみたい

今は、今この時は、私に取っては大切な時間)

話を、続けるのは良いけど、お互いに疲れが回って来たと思う

少し休憩をしないと、このままでは、疲れてしまう

修一:何かと色々話したから、少し疲れてしまったな。

楓:そうですね。先輩の事や、河合先輩の事。浩二君の事を

色々時間をかけて話したって感じがしました。

でも、私が1番嬉しかったのは、先輩が、私の為に

こんな凄い言葉を、かけてくれたのが、1番嬉しかったです

先輩が、こんなに心配してくれってるって、思ってなかったので

修一:自分を大切にするから、他人にも優しくなれる。

それが、私の生き方ですから。これを変える事は、出来ないのでね

だから、こうして言葉をかける事が出来るのですよ。

楓:先輩には、やっぱり叶わないです。私には。

いくら立ち向かっても、全然歯が立たないですもの

でも、いつか先輩を超えて見せます

その時は、もう1度相手をして下さい

楓の言葉に、心打たれるくらいの刺激が、修一に走った

歩く道。自分が歩く道とは、歩いた分だけ

全て人生の生き方に比例する。良い方向。悪い方向に行くかは

自分の選択した行動で決まってくる。

修一:目標を、私に向けて来ましたね。その時が来たら

もう1度相手をしてあげるよ。それは約束する。

楓:ありがとうございます。先輩。

ところで先輩。少し休みませんか?私も疲れてきました

修一:そうだね。もう昼の13時前だからね。

食事はさっき済ませたし。少し横になるかな。

一緒に休むかい?ソファーだけど。

楓:このまま一緒に居たいです。安心できるので。

先輩が、私の腕に手を当ててくれると

優しく包まれてるみたいで、凄く落ち着くのです。

修一:分かった。じゃあ、このまま眠りに付くとしよう

こうして、2人はソファーで一緒に眠りについた

修一の手が、楓の腕を包み込むようにして

安心感を、感じながら、眠りにつく楓。

普段1人で眠ってるから、落ち着いて眠りについている

修一も、そのまま眠りについた。

時間は、少しづつ過ぎていく。この2人の時間は

長ければ長いほど、絆が深まっていく。

歩く道を、お互いに感じ取った時間でもあった

話す事で感じ合える、刺激が2人を交差させた

そして、楓と別に、浩二も修一を越えようとする

修一に目標を定めた人間は、まだ増え続けるだろう

健一も、いづれは超えてくると、修一は眠りながら思っていた

修一と楓。お互いの時間はまだ続く。

 

次回予告

眠りについた修一と楓。絆が深まる。そして、別の刺激が待ち受ける

NEXT 更なる刺激を

それでは、次回をお楽しみに。眠りについて!待機せよ!!

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