こうして、修一は、走り込みをする為に出かけた
走るコースは、至って決まってない。
お気に入りの所は常に走っている。公園の中とか
坂道は特に、体力を使うので、鍛えるのには丁度良い
修一:ランニングをしてる感じだな。風が気持ち良い
もうすぐ2月か。何だかんだ言いながらも、1月も終わりか
広い中央公園の中を、走っていると。
???:新田先輩。朝から、ランニングですか?
女性の声がかかってきた。
修一:おはようございます。そうです。ところで?
雪菜:申し遅れました。楓さんの同級生で
瀬戸 雪菜と申します。楓さんから、話は伺ってます
修一;新田 修一です。楓ちゃんから。私の事をですか?
どう言う噂が、流れているのでしょうか?
雪菜:私の、唯一頼りになる先輩と、言っていましたよ
楓の同級生で、格闘技を凝れなく愛する。雪菜
修一;そうだったのですか。楓ちゃんが、そんな事を。
今、かなり落ち込んでしまって。どうしたら良い物かと・・
雪菜:楓さんは、1つの事に、集中してしまう事が多いので
失敗した時の、ショックは大きいのですよ。
そんな楓さんを、私も見てますので。
命の恩人が、命を落とされた時も。言葉を残して・・・
強く生きるのです。そう言って、息を引き取ったそうです
修一は、楓が高熱で、倒れて看病した時の事を思い出した
その時、夢の中で、言葉を言った事を思い出した。
でも、それを言葉にする事は出来なかった。
修一:そうだったのですか。瀬戸さんは、楓ちゃんとは
もう長い付き合いなのですか?
雪菜:いえ。私も、初めてこの学校に来たので。
この学校で、初めての友達です
普段は、笑顔が素敵ですけど。
苦悶の表情を、見る事は無いと思ってました。
新田先輩。楓さんを守ってあげて下さい。
楓さんは、今は、誰かが必要なのです。
修一:分かりました。出来るだけの事を。
雪菜の目には、冷たい視線を感じた。
しかし、瞳の奥には、心配がこもっていた
雪菜:では、私はこれで。先輩。お願いします
修一:何とかやってみます。
こうして、雪菜と別れ。公園内を走り続けた
修一:ちと、休憩をするか。ベンチがあるから。
ベンチで、座って休憩をする修一。雪菜の会話を
思い出していた。恩人が命を引き取った。
気になるのだが。楓に聞くのは、気まずいと感じた
修一:今は、楓ちゃんに聞くのは。止めて置こう
修一は、少しの休憩を終えて、再び走り出した
一方。楓は、眠りに付いていた。そして、目を覚ました
楓:先輩・・・・。出かけたのかな?
あ。この写真。先輩も飾ってくれてる
写真を見ると、入学式の時に一緒に撮った写真
修一・美紀・楓・浩二の4人が写ってる。
楓:先輩には、河合先輩がいるから・・・・
あれ?言葉を書いた色紙もある。
そこには、3つの言葉が書かれた、色紙があった
1つは、強く生きれば良い!
1つは、なりたい物になれば良い!
最後は、生きたいように生きれば良い!
楓:凄い。こんな言葉の色紙があるなんて。
先輩。だから、強く生きてる。私も。
挫けてはいられない。2連覇を誓ったのだから
負けない!!!絶対負けない!!!
自分が生きたい様に。私も生きる!!!
先輩が、帰ってくるまでに、朝食を作ってあげよう
楓は、台所に立って、朝食を作り始めた
楓:朝早くから、重い物は身体に悪いから
ハムエッグと、サラダに、お味噌汁と納豆。
楓は、真剣に。料理を作り始めた。
そうしてると、修一が自宅に戻ってきた
修一:ただいま。ん?良い匂いがする。
楓:おかえりなさい先輩。朝食が出来てます
楓が、元気よく声をかけてきた事に、修一は驚いた
修一:楓ちゃん。もう、大丈夫なのかい。
朝食ありがとう。一緒に食べよう
楓:先輩。もう大丈夫です。はい。頂きましょう
2人一緒に、笑顔で向き合って朝食
楓:先輩。そんなに見ないで下さい。恥ずかしいですよ
修一:あ、ごめんごめん。目に入ってくるのでね
楓は、本当は嬉しいのである。修一が目をじっと見るのは
照れてしまって、素直に、言葉に出せないのである
戸惑う事もあるけど。自分の生きたい様に生きる
そう決めた楓。もう、後には引けなかった。
時計は、朝の10時が回った。
楓:先輩。走って来たから疲れたでしょう。
修一:久々に走り込んだからね。ちょっと疲れた。
楓ちゃんは?大丈夫なのかい?
楓:私は、大丈夫です。先輩。ゆっくりして下さいね
コーヒー入れて来ますね。
楓は、コーヒーを入れに行った。
修一:(とても、落ち込んで昨日の、楓ちゃんとは思えないな
でも、安心した。表情が凄く明るくなってる)
楓:先輩。コーヒーが出来ました。
修一:ありがとう。頂くよ。これがないと、落ち着かなくてね
修一は、コーヒーを飲んでリラックス。
楓:昨日の私は、完全にショックで落ち込んでました。
自分のやりたい事が分からなくて。でも、見つかったので
1つ1つ。自分の、好きな事をしたいので
修一:うん。それが良いと思う。好きな事に集中すると良いよ
でも、無理は禁物だよ。
楓:はい先輩。その言葉、先輩が教えてくれました
楓は、自分のやりたい事を、1つ1つ好きな事を
やって行きたいと、修一に話した。
修一も反対はしなかった。それで良いと、思ったからだ
修一は、ソファーでゆっくりする。
楓は、食事をした、後片付けをしていた。
こんな風景が、いつまでも続けば良いなと
思ってしまう事も。考えるのだった
次回予告
ひと時の喜びを感じる楓。生きたい様に生きる。その道とは?
NEXT 歩く道
それでは、次回をお楽しみに。眠りについて!待機せよ!!