IN SIDE WATCH 横の腕時計で

第 79 話 戸惑いそして

こうして、修一は、走り込みをする為に出かけた

走るコースは、至って決まってない。

お気に入りの所は常に走っている。公園の中とか

坂道は特に、体力を使うので、鍛えるのには丁度良い

修一:ランニングをしてる感じだな。風が気持ち良い

もうすぐ2月か。何だかんだ言いながらも、1月も終わりか

広い中央公園の中を、走っていると。

???:新田先輩。朝から、ランニングですか?

女性の声がかかってきた。

修一:おはようございます。そうです。ところで?

雪菜:申し遅れました。楓さんの同級生で

瀬戸 雪菜と申します。楓さんから、話は伺ってます

修一;新田 修一です。楓ちゃんから。私の事をですか?

どう言う噂が、流れているのでしょうか?

雪菜:私の、唯一頼りになる先輩と、言っていましたよ

楓の同級生で、格闘技を凝れなく愛する。雪菜

修一;そうだったのですか。楓ちゃんが、そんな事を。

今、かなり落ち込んでしまって。どうしたら良い物かと・・

雪菜:楓さんは、1つの事に、集中してしまう事が多いので

失敗した時の、ショックは大きいのですよ。

そんな楓さんを、私も見てますので。

命の恩人が、命を落とされた時も。言葉を残して・・・

強く生きるのです。そう言って、息を引き取ったそうです

修一は、楓が高熱で、倒れて看病した時の事を思い出した

その時、夢の中で、言葉を言った事を思い出した。

でも、それを言葉にする事は出来なかった。

修一:そうだったのですか。瀬戸さんは、楓ちゃんとは

もう長い付き合いなのですか?

雪菜:いえ。私も、初めてこの学校に来たので。

この学校で、初めての友達です

普段は、笑顔が素敵ですけど。

苦悶の表情を、見る事は無いと思ってました。

新田先輩。楓さんを守ってあげて下さい。

楓さんは、今は、誰かが必要なのです。

修一:分かりました。出来るだけの事を。

雪菜の目には、冷たい視線を感じた。

しかし、瞳の奥には、心配がこもっていた

雪菜:では、私はこれで。先輩。お願いします

修一:何とかやってみます。

こうして、雪菜と別れ。公園内を走り続けた

修一:ちと、休憩をするか。ベンチがあるから。

ベンチで、座って休憩をする修一。雪菜の会話を

思い出していた。恩人が命を引き取った。

気になるのだが。楓に聞くのは、気まずいと感じた

修一:今は、楓ちゃんに聞くのは。止めて置こう

修一は、少しの休憩を終えて、再び走り出した

一方。楓は、眠りに付いていた。そして、目を覚ました

楓:先輩・・・・。出かけたのかな?

あ。この写真。先輩も飾ってくれてる

写真を見ると、入学式の時に一緒に撮った写真

修一・美紀・楓・浩二の4人が写ってる。

楓:先輩には、河合先輩がいるから・・・・

あれ?言葉を書いた色紙もある。

そこには、3つの言葉が書かれた、色紙があった

1つは、強く生きれば良い!

1つは、なりたい物になれば良い!

最後は、生きたいように生きれば良い!

楓:凄い。こんな言葉の色紙があるなんて。

先輩。だから、強く生きてる。私も。

挫けてはいられない。2連覇を誓ったのだから

負けない!!!絶対負けない!!!

自分が生きたい様に。私も生きる!!!

先輩が、帰ってくるまでに、朝食を作ってあげよう

楓は、台所に立って、朝食を作り始めた

楓:朝早くから、重い物は身体に悪いから

ハムエッグと、サラダに、お味噌汁と納豆。

楓は、真剣に。料理を作り始めた。

そうしてると、修一が自宅に戻ってきた

修一:ただいま。ん?良い匂いがする。

楓:おかえりなさい先輩。朝食が出来てます

楓が、元気よく声をかけてきた事に、修一は驚いた

修一:楓ちゃん。もう、大丈夫なのかい。

朝食ありがとう。一緒に食べよう

楓:先輩。もう大丈夫です。はい。頂きましょう

2人一緒に、笑顔で向き合って朝食

楓:先輩。そんなに見ないで下さい。恥ずかしいですよ

修一:あ、ごめんごめん。目に入ってくるのでね

楓は、本当は嬉しいのである。修一が目をじっと見るのは

照れてしまって、素直に、言葉に出せないのである

戸惑う事もあるけど。自分の生きたい様に生きる

そう決めた楓。もう、後には引けなかった。

時計は、朝の10時が回った。

楓:先輩。走って来たから疲れたでしょう。

修一:久々に走り込んだからね。ちょっと疲れた。

楓ちゃんは?大丈夫なのかい?

楓:私は、大丈夫です。先輩。ゆっくりして下さいね

コーヒー入れて来ますね。

楓は、コーヒーを入れに行った。

修一:(とても、落ち込んで昨日の、楓ちゃんとは思えないな

でも、安心した。表情が凄く明るくなってる)

楓:先輩。コーヒーが出来ました。

修一:ありがとう。頂くよ。これがないと、落ち着かなくてね

修一は、コーヒーを飲んでリラックス。

楓:昨日の私は、完全にショックで落ち込んでました。

自分のやりたい事が分からなくて。でも、見つかったので

1つ1つ。自分の、好きな事をしたいので

修一:うん。それが良いと思う。好きな事に集中すると良いよ

でも、無理は禁物だよ。

楓:はい先輩。その言葉、先輩が教えてくれました

楓は、自分のやりたい事を、1つ1つ好きな事を

やって行きたいと、修一に話した。

修一も反対はしなかった。それで良いと、思ったからだ

修一は、ソファーでゆっくりする。

楓は、食事をした、後片付けをしていた。

こんな風景が、いつまでも続けば良いなと

思ってしまう事も。考えるのだった

 

次回予告

ひと時の喜びを感じる楓。生きたい様に生きる。その道とは?

NEXT 歩く道

それでは、次回をお楽しみに。眠りについて!待機せよ!!

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