小説 IN SIDE WATCH

第 77 話 修一の心に映る物

楓が、自分の事を色々話し始める。修一は、自分の心に、何を思い。

そして何を、感じているのか?2人の展開が、更なる展開を迎えるのか?

修一:でも、よくやった物だね。たった1人で色々抱えて、大変だったと思うよ

俺も、人の事言えないけど。お互いに色々な事をやって来たと思うよ。

友人は確かに、少ない。友人と呼べるのも数が少ない。1人でいるのが多い

楓:でも、先輩は、色々な人に愛されてるではないですか?大事にもされてますし

私は、それが羨ましいです。相手にされるのも。ほんの少しの人しか

私は、大事にされないです。河合先輩にも、相談して聞いてもらってばかりで

自分が頼りにされる事はないです。こんな自分が・・・・情けなくて

楓は、自分の事を悔やんでいる事が、気になっていた。

自分は何もできないと。追い込んでいるのかもしれなかった

修一は、そんな楓の言葉を聴きながら、目を背けることなく

真っ向から、楓の目を見て、その言葉を聞き入れた。

修一:自分で自分を追い込んでしまったら、何も変わらない。

1人で抱えていても、何も始まらない。自分に出来る事があったら

遠慮なく話してくれると良い。美紀さんも、そんなに気にはしてないはず

俺も、そんな悩み事には、聞き入れる方だからね。アドバイスはするけど

楓:先輩は、人を喜ばせたり、人を元気にする事が出来ますからね。

そんな先輩・・・・私は好きです。河合先輩には負けますけど。

尊敬の眼差しを、お互いが向き合う時。刺激が交差する感覚

修一:楓ちゃんが、そう思ってくれるのは、嬉しいけどね。

焦って行動をしても、無理が出るだけだからね。慎重に行動を

今日の動きは、少し緊張の面があったからね。エクストリームは

格闘技の中でも、今、中心になってるからね。

楓:そうですね。確かに。先輩の言う通りです。緊張してました

動きに磨きがかかってないのは、先輩お見通しでしたね。

負けたら、全てが終わると・・・考えてました。

先輩。コーヒーが覚めてしまいますよ・・・・。

入れたてのコーヒーが、この気温ではすぐに覚めてしまう

覚めてしまったコーヒーを、2人は慌てて飲んだ。

時計を見ると、夜の22時30分が過ぎようとしていた。

お互いの会話は、途切れる事なく続いた

楓:でも、負ける訳には行かなかったので。

自分の実力を、落とす訳には行かなかったので・・・・。

修一:それは分かる。俺も、2日後には、トーナメントがあるからね

これは、自分の為に闘う。誰の為でもない。自分の為

修一は、楓の目を背ける事無く。会話をしている

その眼差しには、真剣さが伝わってくる。

楓:先輩と色々話したら、疲れてしまいましたね。

修一:そろそろ休んだ方が良いかもね。楓ちゃん。

俺の部屋のベットを使うと良い。今はゆっくり休む事だよ

楓:先輩は?ソファーで眠りにつくのですか???

修一:そうだね。それが、良いかもしれないね。

楓に、ゆっくりと休んで貰う為に、自分がソファーを

選んだ事は間違いと思う。修一の考えた結果だった。

楓:では、ゆっくり休ませて頂きますね。

修一:ゆっくり休んで、休養して明日を迎えよう。

こうして、2人は眠りについた。

夜の23時を迎える時に、部屋の電気が全て消えた

修一の心の中には、思いやりと、優しさ、悲しさが込み上げた

自分が断ち切らないで、誰が断ち切る。

そんな事を考えていたのだった。

今は、大変な時だって事は、楓も同じ事

誰もが、大変な時だと思っている。

受けた傷は、時間が過ぎれば治る。

しかし、精神的に受けた傷は、自分が治すしかない

明日は、明日の風が吹く。そして、1日が終えた

修一のトーナメントまで、あと1日。余裕はあるのか・・・。

 

次回予告

DEAD OR ALIVEまで、あと1日。時間に余裕がない。何ができるか?

NEXT 1分1秒の大切さを

それでは、次回をお楽しみに 眠りについて!待機せよ!!

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