楓は、1人で自宅へと帰り着いた。エクストリーム GP 2008 開幕まで、あと6時間
のんびりと休養する事とした。緊張している事は確かである。去年に引き続き
今年も、運良く出場出来た事は、光栄に思える事もあった。ファンの皆さんに愛される
喜びを、再び感じた事を改めて、感動へと変わった。そして、楓は、眠りに付いた
ゆっくりと眠りに、付く事が出来た楓。楓の中で夢の中で色々な事を考えていた
楓:ここは、私の夢の中?私が大人になってる。どうなってるのかしら???
まだ、格闘技をしてるのかしら。でも、私も格闘技をしてる1人。エクストリームは
いつまでも、語り継がれるのね。私は大人になっても、格闘技をしてるのね
でも、これが私の選んだ道ならば、これで良いと私は思う。間違った選択はない
でも、エクストリームにしては、随分と違った格闘技みたい。違う格闘技なのかしら
気のせいかしら・・・・。疲れているのね。私・・・・・。ゆっくり眠りに付こう・・・・・・。
楓は、静かにゆっくり身体を、休めるようにして、静寂の眠りに付いた。疲れているかと
エクストリームの、王者としての誇りを持って。今年のエクストリーム GP 2008に
出場する事は、大切な事を身体で感じる事も沢山あった。
楓が、母親から初めて買って貰った
いつも身に着けている。腕時計の針が静かに動いていた。
眠りについて、1時間が経過していた
そして、懐かしい夢を、楓は見ていた。それは、去年の4月の入学式の事だった。
初めての学校は、慣れない事だらけで不安が飛び舞う。その時の夢を、楓は見ていた。
楓:始めて、この学校来たけど・・・・・私・・・・人付き合いが下手だから・・・・・・
浩二:おはようございます。始めまして、僕、今日、この学校に初めて来ました
矢吹 浩二と言います。どうか友達になって下さい。
楓:初めまして・・・・・私は、椎名 楓と申します。どうぞよろしくお願い致します。
美紀:あら、新入生ですね。初めまして、私は、河合 美紀と申します。あ、修さん
また、同級生を相手にして、また、キックボクシングの練習をしてるわ。
楓:!!!!キックボクシング!!!!格闘技!!!!!
修一:良いキックだな!今日は、最高だな!これなら完璧だな。
男子生徒:いつも通り調子が良いな。修一、蹴りに磨きがかかったな。流石だぜ。
楓:あの!!!格闘技に興味ありますか!!!!
修一:ん?俺の事かな???ありありだよ。何せ、俺が、格闘技してるからね
新しい新入生の子達だな。俺の名は、新田 修一。よろしくな。美紀さん、行きましょうか
美紀:どうせなら、一緒に記念写真撮りましょうよ。4人で。
男子生徒:だったら、俺が撮ってやるよ。全員並んで。撮るぞ。ハイ、チーズ
こうして、入学の記念に、4人の記念写真を撮って貰った事があった。
ここから、私が新田先輩を、追い続けるきっかけになった。いつかこの人を超えて見たい!
そして、私は、先輩のようになりたいと、先輩を見ていた。いつしか、好きになっていた。
楓:ん・・・・・・良く眠っていたわ・・・・・・懐かしい夢を見ていたわ・・・・・・。先輩・・・・・
あと1時間。出かける準備をしないと。私は、先輩を超えたい。今日は、真剣に戦うだけ
こうして、楓は、エクストリーム GP の時間になる前に支度を始めた。
楓の、今日の格好は、自分の空手着黒帯。勝負着を身にまとい、リラックスをする楓
開幕戦を、勝利で飾りたいだけに真剣な表情を浮かべていた。その表情には
負けられない思い出があった。自分を救ってくれた、あの人への恩を返す意味でも
この試合は負けられない。そう、心に誓ったのであった。
小さい時に、自分を救ってくれた。大きな身体をした、名も知らないあの人に
そして格闘技を、始めるきっかけを、作って教えてくれた。あの人に
追い求めていた、修一を超える為にも。勝って自分を、もっと高めて見せると
そして、楓は、試合会場である、市営アリーナに、タクシーで向かって行った
修一と美紀も、市営アリーナに行く事になった。会場内は、凄い事になるのは間違いないが
楓の実力を、見る為にもこの試合は見て置く事が必要だった。
修一:楓ちゃんは、うまくやってくれるだろう。あれだけ真剣に、練習を重ねて来たのだからな
よし。美紀さんが待っているから、そろそろ行きますかね。こうして、市営アリーナで開催される
総合格闘技イベント エクストリーム GP 2008の開催が近づいた。
頂の道に辿り着くのは、一体誰だ
次回予告
いよいよ、エクストリーム GP 2008の開幕戦。楓は、勝って駒を、進める事が出来るか
NEXT 運命の開幕戦
それでは、次回をお楽しみに。眠りについて!待機せよ!!