小説 IN SIDE WATCH

第 66 話 夕日に誓う夢

楓の、エクストリームGPが出場が決定し、涙を浮かべながら、真剣になった楓

それを見届けた、修一・美紀・ルイス・後藤の4人は、プレッシャーを与える言葉は避けた

楓に、緊張感を与える事は、今は禁物と見て、何も言う事は出来なかった。

でも、楓の心は、格闘本心になって、考えている事は間違いなかった。

楓:先輩。私はこの程度で、泣いていますけど。私は泣かないですよ。本当は泣かないですよ

泣かないです・・・・・・泣かない・・・・・・・・・。

修一:楓ちゃん。分かったから、本当に分かったから。もう泣かなくて良いよ。嬉しいけどね

美紀:そうですよ。楓ちゃん。修さんも、真剣になって考えて、楓ちゃんの為に

寝不足になってまで、元気付ける方法は無いのかと。寝ないで真剣なってくれたのですよ

後藤:黙っててほしいと、言われてたけどね。新田からね、楓さんの為に、こいつは

私のところまで来て、悩み事をずっと言ってた。どうしたら良いですかって・・・・どうしたら・・・

って何度も言ってたのですよ。こいつは、人との事で、真剣になってくれた事は、初めて見たよ

こいつが、中学生の時に、いじめを受けてた時にね、俺が駆けつけて、助けてやった時も

新田が、言った言葉がこれだった。

中学時代の修一:友人も、助ける事が出来ないくらい!!!!俺は弱いのか!!!!

後藤:強くなりたいなら、俺のジムに来い。精神力から叩き直してやる。

それが、俺のジムに、来る気になった、きっかけだった。こいつは、真剣になる事は

滅多に無い事だけどな。だが、人が傷だらけになった時や、被害を受けた時を見るとな

自分に関係なく、助けに入った。こいつは、それくらい成長したのよ。自分が傷ついても

他人に危害を、これ以上受けさせてたまるか!!!それくらいの、勢いがあった

楓:先輩にも、いじめられた時が、あったのですね。私は人をかばう事も出来ないくらいでした

でも、いつしか、格闘技を始めて、勇気が湧いて、精神力も強くなって。

弱い人を助ける!そんな人になっていました。自分の事を、考える事が無かったから

自分が弱くなる事も考えてなくて。それで良いとずっと考えてました。私・・・馬鹿でした

美紀:楓ちゃんも、修さんも、お互いに一緒の生き方をしていたのですね。

でも、私は格闘技なんて出来ないですし。そんなに勇気も無いですし。

そんな2人が、羨ましかったです。私には真似が出来ないなと、ずっと考えてました

修一:楓ちゃんや、美紀さんは、色々な生き方があると思います。俺も確かに

色々経験して、悩み苦しんだ時もありました。苦難で、鬱病になる事もありました

でも、格闘技と学生は、ずっと、一緒に付いて来るのですよね。学生を終えた時は

格闘家として、きっとやって行くのでしょうね。俺には格闘技しかないですからね

さて、そろそろ帰りますかね。もう、夕方になってますし。

楓:じゃ、私も、そろそろ帰ります。後藤さん、ありがとうございました。

ルイス:今日は・・・・・ありがとう・・・・・後藤さん・・・・・・

美紀:後藤さん。ご迷惑をおかけしました。これからもよろしくお願いします。

後藤:ええ。それはこっちも、願ったり叶ったりですよ。

こうして、修一・楓・美紀・ルイスの4人は、夕方を見ながら、一緒に帰った。

ルイス:じゃ・・・・・私はこれで・・・・・・帰るね・・・・・・明日の・・・・・GP期待して・・・・・・

修一:ああ。応援に行きますがな。ルイス。明日会おうぜ

楓:ルイス。貴女に逢えて、嬉しかった。明日は結果を出そうね

美紀:明日、私も見に行きますから。期待してます。

そして、ルイスは、1人帰っていった。夕焼けの光に照らされて。自分の自宅へと帰って行った

丘の上で、3人は、夕焼けを見ながら、また話した。

修一:夕焼けが、綺麗ですね。何か、明日の事を考えたら、凄い事になりそうですね

楓:確かに、そうですよね。でも、ここまでファンの皆さんが

私の事でこんなに真剣に、なってくれた事が、凄く嬉しかったです。

私は、ファンの皆さんに、恩返し出来るように。明日は全力で頑張って行きます

GP2連覇の称号を手に入れる為に。夕焼けに向かって誓います。

美紀:夕焼けって良いですよね。本当に、自分が考えていた事も忘れてしまいそうで

私も、何か、目指して頑張って行かないといけませんね。

 

次回予告

夕焼けに誓った自分のやりたい事、夜が更けて、考える事が奥底から湧いて来る感覚とは

NEXT 苦悩の夜

それでは、次回をお楽しみに。眠りについて!待機せよ!!

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