小説 IN SIDE WATCH

第 53 話 信じる心と決断力

修一は、自分の鍛錬のトレーニングを終え、自宅へと帰って行った。一方、浩二は

夕方の夕焼けを見ながら、公園でのんびりしていた。色々な考え事をしながら。

自分が信じれる人が、裏切られたその過去から、運命を断ち切れないで居た。

浩二:新田先輩は、憧れの先輩。でも、俺は、人を信じる事が出来ない。例え先輩でも

楓ちゃんでも。人を信用できない。どうしてか解らないけど。信じる事が出来ない

でも、人は誰かと居て、お互いに成長して行くと聞くけど。俺なんか。いつも1人

所詮、俺なんて、誰も居てくれないのだからな。一緒に居ても、不幸を招くだけだしな

でも、先輩が言ってた。どんな時でも、諦めないで、強い精神力を持て!

だから、新田先輩のように空手が強くなりたい。新田先輩を超えて行きたい!!

その気持ちは変わらなかった。でも、俺は強くなる所か・・・・気が小さいから

すぐ、他の先輩に馬鹿にされてしまう。でも、新田先輩は、こんな俺を見ても

笑わないで、一緒に練習してくれるし。強くなれる方法も色々教えてくれた。

俺にしたら、新田先輩は、命の恩人だ。恩を返したいけど。どうしたら・・・。

???:何を、そんなに考え込んでおるのじゃ?若者。迷いがあるようじゃな。

わしに話して見なされ。迷いがあるのならばな。

浩二:はい。実は、僕は人を信じる事が出来ないのです。どうしてか解らないですが

???:人を信じる事が出来ない。それは、大変な悩みを抱え込んでおるようじゃな

わしの名は、美坂 耕介 人の悩み事や相談事を聞いてる。87歳にもなるがな。

浩二:僕は、矢吹 浩二です。高校1年生です。87歳!元気ですね!!!

美坂:そうでもないぞ。高校生とはまだ若いな。わしにもそんな時期があったな

しかし、人を信じる事が出来ないとは。相当重症だな。お主。過去に何かあったか?

浩二:中学の時に。信じていた友人に、裏切られて。蹴落されて、友人も一緒に

蹴落されました。馬鹿にされて、弱い者を強い者が喰らうような感じで。

美坂:なるほど、弱肉強食のようだな。今の時代は、そんな人間が多すぎる。

わしは、そんな人間が大嫌いなのじゃ。でも、お主の目を見てると

そんな人間ではないな。人を裏切ったりする事は出来ないはずだ。

誰かを信じる事も出来ないかな?高校の先輩とか?尊敬してる人とか???

浩二:僕の学校の先輩で、部活が空手なんですけど、その先輩の事を凄く尊敬しています

けど、その人は、僕が部活に出て、どんなに失敗しても、笑わないで

一緒に練習してくれるんです。でも、自分では信用できなくて。

美坂:信じた人から、裏切られたら、精神的なダメージが大きくなる。

でも、話を聞いていると。その先輩という人は信じて良いと思うぞ。

わしは、ただお主に言葉を言うだけの事。信じるか信じないかは。お主が決める事だ

浩二:そうですよね。でも、何か為になったような気がします。

僕。不器用で、何も出来なくて。いつも人から馬鹿にされて。でも、先輩だけは

一緒に歩いてくれました。空手をする時も、初めて入学した時も。

僕。先輩を信用してみたいと思います。お爺さんのおかげで、何か吹っ切れました

美坂:左様か。ま、焦った行動はしない方が良いぞよ。人の目を見て話して見なされ

きっと真実が、目に映っているはずだからな。これからも、自分に精進しなされや。

そう言って、ご老人美坂は、浩二に言葉を言って、公園を後にした。

浩二:信じる心か。そうだよな。自分にはそれが欠けているからな

もっと自分を、精神から鍛え直さないとな!よーし!明日から頑張るぞ!!!

時間は、夕方の18時30分。夕焼けに吠えて、自宅に帰る浩二だった。

 

次回予告

帰り着いた修一。練習した事か、かなりの疲れが出ていた。休養する事に。

NEXT 鍛錬後の休息

それでは、次回をお楽しみに。眠りについて!待機せよ!!

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