小説 IN SIDE WATCH

第 43 話 向き合う修一と楓 後編

夜遅くに、目覚め返った、楓の心が揺さぶりをかけてきた。修一は、受け止める事に

しかし、この蠢く心が、更なる状況から、危険を漂わせる事は、予想はしてなかった

心に刻み入れられた、傷を癒し。蠢く心に希望を持たせる事が出来るだろうか?

修一:楓ちゃん・・・・・凄く・・・・・冷たくなっている・・・・・・凄く冷たい

驚いたね・・・・・・こんなに冷たい女性も・・・・・・初めて・・・・見たよ・・

楓:先輩・・・・・私の・・・・・身体・・・・・・凄く冷たいですよね・・・・・・・

そうなのですよ・・・・・・氷のように・・・・・冷たいのですよ・・・・・・・

冬になると・・・・・氷のように・・・・・私の・・・・・身体が・・・・冷たいのです

楓の身体は、氷が凍ったように、冷たくなっていた。冬の時期になると、冷え性が

更なる痛みが、発展するのだった。痛みに耐える事が出来るか?

修一:楓ちゃん・・・・本気で・・・・・行くからね・・・・・・大丈夫だね・・・・

楓:先輩・・・・大丈夫・・・・・ですから・・・・・・いっぱい・・・・抱いて・・

下さい・・・・・いっぱい・・・・・・先輩・・・・・・大丈夫・・・ですから・・・・

こうして、修一は、楓を真剣に抱いた。楓の身体が、氷が解けるように、温かくなり

体温が高くなり、お互いに、身体の体温が、最大までに達した。楓も冷たい状態から

暖かくなったので、修一も安心した。これなら大丈夫と信じて、楓を抱いた。

修一:楓ちゃん。大丈夫?ちょっとやりすぎたかな???受け止めていたけど・・・・

楓:先輩・・・・大丈夫です・・・・・凄く・・・・・良かったです・・・・初めて・・

だから・・・・緊張・・・・・しましたけど・・・・・大丈夫でした・・・・・

私・・・・初経験・・・・でしたから・・・・・・最初は・・・・恐かったですけど

でも・・・・・先輩の・・・・・優しさに・・・・・安心したので・・・・・・

修一:そうか・・・・・それなら良かった・・・・・『どうやら、傷は癒えたか』

と、そう考える、修一の心の中の声だった。安心感を、与える為に今回は抱きしめた

修一の優しさが、楓の心に無事に届いただろうと、安心する。これで終わったとは

決して思わなかった。これからも、まだ、何かがあると思い、真剣に考える修一だった

時間は、夜の23時が過ぎようとしていた。長めにした事が、逆効果になってしまった

修一:楓ちゃん、夜が遅いから、俺が送って行きますよ。楓ちゃんの自宅まで。

楓:先輩・・・・ありがとうございます・・・・・でも、遠いですから・・・・・・

修一:大丈夫。夜風に当たりながら、帰るから。気を使う事は無いよ♪

楓:先輩・・・・では・・・・・お言葉に甘えます・・・・・送って下さい・・・・

本当は・・・・・凄く・・・・・恐いのです・・・・・一緒なら・・・安心です・・・

楓は、自分の弱さを、認めたくないと思い、自分を隠し通し切れなかった。素直に

話す事で、お互いの事をもっと知る事が出来る。それは、人それぞれの事であった。

修一:じゃあ、楓ちゃん。自宅まで、送って行きますからね。さ、行きましょう

楓:先輩・・・・ありがとうございます・・・・・・では、行きましょう

こうして、色々話しながら。20分が過ぎた。そして無事に何も無く。楓を自宅まで

送り届けた。楓も笑顔で話しながら、安心感を表情に出して来た。これまでの事を

精算する意味でも、今回の事は、良かったと、お互いに思った。

楓:先輩・・・・とても・・・嬉しかったです・・・・今日の事は・・・忘れません

修一:うん。俺も、忘れる事は無いからね。じゃあ、また明日ね。楓ちゃん。

そして、2人は、明日学校で逢う事を約束して、修一は、自宅へと戻って行った

修一:今回の事は、お互いに精算出来たと思う。美紀さんの心の傷。楓ちゃんの傷

お互いに癒す事が出来たと思う。でも、これでは終われないな。きっと・・・・・

自宅へと帰る事、10分後、悪い予感が、修一を的中させた。果たして、その予感とは

HERE COMES TROUBLE 

 

次回予告
HERE COMES TROUBLE この言葉が、悪い予感へと変化した。果たして

NEXT マインドトラブル

それでは、次回をお楽しみに。眠りについて!待機せよ!!

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