小説 IN SIDE WATCH

第 30 話 癒しの言葉を

美紀の話を聞いた後に、明かされた、楓からの真実。その言葉を聞いた時に

美紀は、驚きの表情に、変わった。涙目になり、全てを聞き入れた美紀。悲しさは消えない

修一と楓は、美紀を囲むような感じで、暖かい言葉で、癒す事が出来るのだろうか?

修一:美紀さん、どう言う事なのですか?浮気をされてしまったのですか???

楓:河合先輩、本当の事を話したほうが良いですよ。

美紀:そうですね。話していた方が、良いかも知れませんね。実は、私は、恋人とは

上手く行ってなかったのです。それは、3ヶ月前から解っていました。

私の事が、余り好きではない事は解っていましたけど。彼に本当の事が出来なくて

修一:そうなのですか。そんな事があったのですか。すいません、変な事を聞いて

楓:河合先輩、新田先輩は、私の事も真剣に考えてくれました。私の事でも、誰の事でも

新田先輩は、真剣に考えてくれています。河合先輩が好きって事も知っていました。

河合先輩、新しい恋をして、もう1度、頑張って見ましょうよ。

美紀:楓ちゃん。私も、修一さんの事が好きよ。だから・・・・今・・・・・

楓:解っていました。2人の身体が触れ合ったのは、やっと思いが1つになったのですね

河合先輩と、新田先輩はお似合いの2人ですから。きっと、幸せになると思いますよ

修一:そんな事無いよ。楓ちゃん。買いかぶり過ぎだよ。

美紀:そうですよ、楓ちゃん。そんなに、私たち仲が言い訳でもないですし・・・・。

照れている2人を見ながら、幸せの微笑を浮かべる楓。その表情は、嬉しい反面

悲しい事で一杯だった。今でも、涙を流しそうな感覚に、なっているのは一目瞭然に

解っている事と隠し切れない事は間違い無かった。

修一:楓ちゃん。本当は、俺の事が・・・・・。

美紀:修一さんが、好きなのでしょう???楓ちゃん。

楓の目を見ながら、話す、修一と美紀。その瞳にもう嘘は付けなかった。

今までは、心の中に、閉ざしていても、本当は押さえ切れない感覚で一杯だったのだ

楓の本当の気持ちが、今此処で打ち明けられる。

楓:そうです。私も、新田先輩が好きです。私が、入学して来た時に、浩二君と一緒に

記念写真を撮ってもらったのが、新田先輩でした。先輩の事は有名だったので

すぐに解りました。でも、私にはとても手の届かない存在と、改めて知りました

楓は、修一が大好きだったのだ。自分に嘘で隠し通しても、いつかは解る事。

語られる真実に、美紀も一緒に耳を傾けていた。

美紀:そうだったのね。修一さんは確かに、この学校では有名人ですからね

解る気がします。でも、告白する気にはならなかったの???好きになってから

楓:私にも、好きな人がいました。新田先輩ともう1人。好きな人が居ました

でもその人は、私の事が、好きではなかった。告白した時に、もう付き合っている人が

もう居たのです・・・・・。それから、私は、もう誰も好きになる事が出来ないと

そう感じたのです・・・・・。こんな私を・・・・誰も好きになってくれないって

楓の言葉に、凄い刺激が走った。語られた真実は、時には悲しい思いをさせると聞くけど

これ以上の苦難は、誰にも起きて欲しくない事を願って、修一は、こう話した

修一:そんな事は無いよ。楓ちゃんには、まだ、良い人がいるじゃないの。

楓:え・・・・私に・・・・良い人・・・・・

 

次回予告
楓が話した真実。そして、修一が話す良い人とは一体誰???此処に明らかになる

NEXT 癒しの言葉 後編

それでは、次回をお楽しみに。眠りについて!待機せよ!!

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