小説 IN SIDE WATCH

第 10 話 お互いの気持ち 

楓の看病が無事に終わり。楓は、目覚めた。楓の記憶には悲しい記憶が戻った・・・。

修一は、この状況を以下に把握して、楓の心を癒す事が出来るのだろうか???

修一:楓ちゃん。大丈夫?目が覚めて起きて・・・。心配したのだから・・・。

楓:先輩・・・・。大丈夫です。ずっと、私の看病を?私、悪い夢を見ていました。

過去にあった事が、再現されて、夢になって戻ってきたのです・・・・。

修一:その、過去何があったかは解らないけど?そんなに危険な事だったのかな???

俺で良かったら、その内容を、詳しい事を話してくれるかな?無理はしなくて良いよ。

修一は、楓にそういって言葉を返した。楓は、次の瞬間、修一に言葉を返した

楓:これは、去年の10月の事です。エクストリームの出場が決定して、帰っていた時です

私は、知らない男の人に襲われたのです。そして、助けてくれた人は、格闘家の方です

師弟同士で、やっていたのですけど、その人は師を裏切り、他の人と組んでいたのです

裏切られた、私を救ってくれた人は・・・・・私に、最後の言葉を残して・・・・・。

修一:亡くなった訳ですね。きっと、自分が許せなかったのでしょうね。裏切りの行為

決して、許せる事では、無いですよ。俺でも、許せないですよ。そんな事は。

楓:夢になって、悪夢となるかは、私自身の問題です。先輩に話しかったのは、これが

本当です。相談事ではなく。どうしたら、自分の過去に終止を打ちたいです・・・・。

楓は、亡くなった、その方の恩を返す意味でも、自分がどうすれば過去を断ち切れるか?

その思いが、強く伝わって来た修一。そして、修一の出す言葉とは???

修一:その人に、恩を返したいのね?楓ちゃん。2008年のエクストリーム出場は

まだ、欠場が決まった訳では、無いでしょ?まだ、結果が出てないと思うけど。

楓:確かに、先輩の言うとおり、あと少しだけ時間があります。練習の成果では・・・

欠場って事も、確実にあります。私、此処で落ちたくないです・・・・・。でも・・・

声に自信が無くなって来た、楓。練習を積んで、2008年のエクストリームGPに

どうしても、出場したい。その気持ちは変わらなかった。そうでなければ、修一に

私と、一緒に練習して欲しいのです!この言葉は無かったと思う。

修一:楓ちゃん。元気出して、まだ、終わってないのだから。今まで、やって来たのに

これで、終わってしまうのは、俺は、納得できないですね。そんなに弱くないでしょ?

楓が思う気持ちが、強すぎる。けど、前回の優勝者たる者、欠場を簡単には諦めたくない

楓は、1つの決心を付け、覚悟を決めて、こう言葉を放った

楓:先輩!私!やります!!どんなに辛くても、傷だらけになっても構いません

修一:さすがは、現エクストリームの王者!それでこそ、楓ちゃんですよ♪

練習環境は、厳しいですけど。今年の、エクストリームの出場に向けて、頑張ろう!

楓:先輩、ありがとう♪とても、嬉しいです。その言葉、私の心の中に、残りますよ

お互いの、気持ちが交差した。お互いに、格闘精神が強い。負けたくないその思いが

2人を結びつけた絆であろうか。この先は、厳しい環境での練習に。2人立ち向かう

修一:でも、楓ちゃんが、そんな凄い表情で言葉を言ってくるのは珍しいね♪

楓:だって、先輩が・・・・。真剣にさせてくるから・・・。(照)

もしかしてと言う、困惑に、修一が戸惑った。言葉には出来ないけど、きっと

(修一:もしかして、楓ちゃん。俺の事を???気のせいかな・・・・。)

時間は、早朝の5時、今日は学校が休み。眠りたくても、眠れない、修一と楓。

楓:先輩、もう少し、話に付き合ってくれますか?眠れなくて・・・・。

修一:ああ、大丈夫よ。眠っていたから、きっと、眠れなくなったのね。

楓は、修一を恋人したいと言う気持ちで見ているのか?それとも、何か他に???

 

次回予告
全てを打ち明けた楓。先に待つのは、己のプライドをかけた出場の権利
休日の日々。2人はどのように過ごすか。そして・・・・。

NEXT お互いの気持ち 後編

それでは、次回をお楽しみに!眠りについて待機せよ!!

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